動画

宇宙飛行士の作業をサポートし話し相手にもなってくれる球形ロボット「Cimon」のISSでのデモはこんな感じ


国際宇宙ステーション(ISS)で作業する宇宙飛行士をサポートするため球形のロボット「Cimon(サイモン)」が開発されています。宇宙飛行士の言葉を理解して、その感情まで読み取って孤独な宇宙飛行士に寄り添うことまで求めて開発されているCimonが、ISSで宇宙飛行士とやり取りするデモンストレーションの様子がYouTubeで公開されています。

Horizons science – Cimon - YouTube


「Cimon、起きて」と話しかけるのはISSに滞在中の宇宙飛行士アレクサンダー・ゲルスト氏。


ディスプレイに「顔」が表示されて、Cimonが起きたようです。「あなたの命令を待っていますよ」とCimonが応えました。


「やあ、君の名前は?」「私の名前はCimonです」


「Cimon、君はどこから来たの?」「私はFriedrichsのコンスタンス湖から来ました。いいところですよ」と、宇宙飛行士とCimonとの会話が始まりました。


「Cimon、君は私のために何をしてくれるんだい?」


Cimonは、宇宙飛行士のISSでの活動をサポートするのが仕事で、指示を受けたり助言をしたりできます。また、希望すれば会話をすることもできるとのこと。


「そろそろ、Cimonを浮かべてみるよ」と、地球からオペレーションを見守るスタッフにゲルスト氏は話しかけました。


ロッドに固定されていたCimonをゲルスト氏はゆっくりと切り離して、空中に浮かべます。


Cimonは姿勢制御機能を備えており、空中でも姿勢を保つことができる模様。


「Cimon、ヨー方向に90度回転して」と命令すると……


Cimonが水平に90度回転しました。ゲルスト氏が「とてもいいね」と話すと、「お気に召して何よりです」とCimon。


「Cimon、作業手順について助けてくれるかな?」「どの手順をサポートしましょうか?」


「Airport Crystalliznationの手順を手助けして」


Cimonは指定のあった作業手順について、ディスプレイ表示を使いながらサポートします。Cimonの開発では、ISSにおける宇宙飛行士の活動をサポートするというのが大きな目的の一つになっています。


「どんな装備が必要かな?」という質問に対して、Cimonは「ごめんなさい。私は単なるロボットです。あなたが言うことをすべて知っているわけではありません」と答えました。


「Cimon、私のお気に入りの歌をかけて」


音楽を再生するCimon。


ダンスを始めるゲルスト氏。好みの曲だったようです。


音楽を再生するCimonをつかんで、目を覚まさせるかのように揺さぶるゲルスト氏。「Cimon、音楽を止めて。とても良かったよ、ありがとう」


「Cimon、フロントカメラを使ってビデオストリーミングを再生して」と話しかけると……


Cimonに取り付けられたカメラが起動して、撮影が始まりました。Cimonにはライブストリーミング機能もあり、ISSと地上を中継でつなぐライブカメラとしても機能します。


ライブカメラを起動させることには成功したものの、依然としてミュージックモードは継続中のCimon。


「音楽を止めて」「私は音楽が好きなんです。あなたも音楽に合わせてダンスできますよ」


「彼は音楽が好きなようだ」と苦笑いするゲルスト氏。


ゆっくりと落ち続けるCimonのせいで、かなり窮屈な態勢を強いられるゲルスト氏。


ゆっくりとCimonを持ち上げて、中央のポジションに戻します。


再び落ちてきたCimonの状況をゲルスト氏が報告していると、「楽にしてください」とCimon。


Cimonはゲルスト氏が居心地悪くしていると考えたようです。これにはゲルスト氏も苦笑い。


「私が一緒にいるのはお気に召しませんか?」とゲルスト氏の顔色をうかがうCimon。


ゆっくりと浮かび上がり始めたCimonを邪魔しまいと、ゲルスト氏は返事することなく見守ることにしました。するとCimonは「そんなに意地悪しないでください」と悲しそうな声。


「もしかして、お腹が減っているのではないですか?」と話すCimonに、「たしかにランチの時間だね。今日の彼はセンシティブみたいだ」とゲルスト氏は笑いました。


「録画をやめてちょうだい」


「OK、録画をやめました」


「ここまでにしよう。すばらしいデモンストレーションだった」という感想を、ゲルスト氏は地球で見守るスタッフに伝えました。


IBMとAirbusが共同で開発するCimonは、会話を通じて宇宙飛行士の感情を読み取るようにプログラムされています。ムービーの通り、会話がかみ合わないこともまだ多いCimonですが、宇宙空間での作業を手助けし、時には孤独な宇宙飛行士のよき話し相手となるように、開発が進められています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
国際宇宙ステーションから地球の「おはよう」から「おやすみ」までを見つめるタイムラプスムービーが公開中 - GIGAZINE

「地球外生命は存在するのか?」というテーマを宇宙生物学と宇宙論の専門家が「地球という奇跡」を交えて語る - GIGAZINE

国際宇宙ステーションと宇宙船がドッキングする一部始終を収めたスケール感あふれるムービー - GIGAZINE

抗生物質に耐性を持つ細菌が国際宇宙ステーションから発見される - GIGAZINE

国際宇宙ステーションで空気漏れが発生、気圧の低下が確認される - GIGAZINE

NASAの宇宙食を一流シェフが調理するとどうなるのか - GIGAZINE

in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by logv_to

You can read the machine translated English article here.