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スタートアップに転職する時に行うべき「20の質問」とは?

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創業間もないスタートアップに参加して、未開拓のビジネスやサービスの展開に携わることはワクワクするものです。そんなスタートアップにスカウトされたり入社面接を受けたりした際に企業側へ尋ねるべき「20の質問」を、実際に2012年にスタートアップに参加したというHarrison Harnisch氏がまとめています。

20 Questions To Ask Before Joining A Startup
https://hharnisc.github.io/2018/11/25/twenty-questions-to-ask-before-joining-a-startup.html

スタートアップ企業は十分な利益が出ていないことも多く、必ずしも自分が満足する給与がもらえるとは限りません。もしも自分が働かなくても問題ないほど裕福でない場合、生活費をカバーできないような低給与であったり公的な保険料を支払っていないスタートアップには参加しないことが重要。家賃は給与全体の25%に抑えるのが望ましく、ベイエリアのように特別家賃が高い地域でも、40%までに抑えるべきだとHarnisch氏は述べています。

また、スタートアップに移ることで引っ越しを行う必要がある場合、スタートアップ企業が引っ越しに伴う費用を負担してくれることもあります。引っ越しに必要な費用は引っ越し業者に支払う代金だけではなく、引っ越し先の物件探しにかかった費用や車の移動費、引っ越しに伴うホテルの滞在費に移動中の食費、さらに転居による各種手続きの費用など多岐に渡ります。これらの引っ越し代金を負担してくれるのかどうかも重要なポイントです。賃金などに関して質問するべき事項は以下の通り。

◆01:年間の基本給与はいくらか?
◆02:健康診断や眼科・歯科などのヘルスケアは整っているのか?
◆03:引っ越し代金を負担してくれるのか?

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また、スタートアップの魅力の一つとして「従業員にストックオプション制度を提供していることが多い」という点も上げられます。創業間もないスタートアップの株式を報酬の一部として受け取っていた従業員が、やがてスタートアップが成長して一株あたりの価格が急上昇したために億万長者になったというケースは少なくありません。

一方でスタートアップも従業員が株式を手に入れてからすぐに売却することを禁じ、「少なくとも10年は保有していなければならない」といった条項を付けることもあります。また、スタートアップが失敗した場合は株式が紙くず同然となってしまいますが、そういったマイナス面を考慮してもスタートアップのストックオプションについては質問するべきです。それを踏まえて質問するべき事項は以下のようになります。

◆04:ストックオプションの株式数はいくつか?
◆05:発行した総株式数は?
◆06:取得した株式の権利が確定するのはいつか?
◆07:「株式売却まで少なくとも〇年保持していなくてはならない」などの制限があるのか?
◆08:株式の売却価格はいくらか?

by Helena Lopes

スタートアップが順調に資金調達できているのかどうかという点も、参加する従業員にとってとても重要なポイントとなります。会社の資金総額に加えて出資者について質問することも有意義であり、出資者が著名な企業であったり有名な投資家であったりすると、スタートアップの安定性が少し増すと考えられるとのこと。

また、尋ねるのに勇気が必要になるかもしれませんが、「昨年から今年にかけて従業員への給与支払いが延びたケースはありますか?」と尋ねるのも有益。もしも支払いが延びたケースがある場合、そのスタートアップは資金繰りに苦慮していると考えられるからです。これらを踏まえた質問事項が以下です。

◆09:投資を受けた総額は?
◆10:所持しているキャッシュ総額はいくらなのか?
◆11:支出と収入のバーンレートは?
◆12:計何回の投資を受けているのか?
◆13:誰がこの企業に投資しているのか?
◆14:給与の不渡りはあったのか?

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そして、スタートアップの取締役会についても知ることが重要です。取締役の間で勢力の不均衡があったり特定の個人だけが強い権力を持っていたりすると、スタートアップが不健全である可能性があるとのこと。

◆15:取締役は誰で、それぞれのメンバーがどれほどの議決権を持っていますか?


スタートアップで働くことの大きな意義として、「プロジェクトが高いインパクトを世間に与える」というものがあります。従業員たちは日々めまぐるしい移り変わりを見せるビジネスの現場に身を置き、常に新しいビジネスの動向や技術を勉強しています。そんなスタートアップの業務についての質問は、転職の際に欠かせません。

◆16:私が転職後に行う業務はどのようなものになると見込んでいるのか?
◆17:会社の製品は市場にフィットしているのか?
◆18:顧客からのフィードバックを受けているのか?
◆19:一緒に働くメンバーはどのような人々なのか?
◆20:直接従業員に質問できる場合に「どんな仕事をしているのか?」「自分の役割に満足しているのか?」「会社が成長すると思うか?」

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Harnisch氏は、これらの質問をスタートアップにぶつけることで、ある程度そのスタートアップに参加するべきか否かを判断できるとしています。一方で面接官が全ての質問に答えられるとは限らない点にも触れ、これらの質問はあくまでも出発点だと考えた方がいいとも語りました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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