「食パンは飲み物」と思わず断言しそうになる超絶やわらかい「乃が美」の「生」食パンを食べてみた
パン職人のタブーとされた「腰折れ」に近いぎりぎりの柔らかさを狙った「『生』食パン」を扱う食パン専門店が乃が美です。「&Premium」で日本のおいしい食パン名品10本にも選ばれた食パンは、「小麦粉、生クリーム、バターという材料に徹底してこだわり、蜂蜜を加えたことでほのかに甘みが広まる」という仕上がりとのこと。食パンにそんなにも違いがあるのか?気になったので、実際に購入してたべてみました。
高級「生」食パン専門店の乃が美(のがみ)
http://nogaminopan.com/
乃が美に到着。乃が美の本店は大阪上本町ですが、2018年10月時点で北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州で全108店舗を展開しています。
今回訪れたお店はこんな感じで、調理場はなく、販売に特化したお店。商品が1つしかないので、行列ができていてもすぐに順序が回ってきました。
店内には「生」食パンにマッチするよう仕上げられたジャムも置かれていました。ストロベリー、マーマレード、ブルーベリーの3種があり、各1本が1080円、3本セットが3240円となっています。
ということで購入。
編集部に戻って紙袋から「生」食パンを出してみると、できたてのため、ビニール袋の口は閉じられていない状態でした。
原材料名には小麦粉・乳等を主要原料とする食品・砂糖・マーガリン・バター・ハチミツ・食塩・パン酵母が入っていました。マーガリンは「オリジナルマーガリン」で、トランス脂肪酸がバターよりも低く設定してあるとのこと。消費期限は購入後3日です。
袋から取り出してみました。「生」食パンは1斤(税込432円)タイプと2斤(税込864円)タイプがあり、今回購入したのは2斤のほう。
このくらいのサイズです。
ということで、さっそく包丁を入れ……
分厚めにカット。
パンの断面はこんな感じ。
市販の食パンよりも気泡が大きく、見るからにふんわりとして水分を含んでいるのがわかります。
パンをちぎってみようとミミの部分に手をかけてみたところ、予想以上に力が必要でした。水分が少なく固いミミはサクっと切れますが、「生」食パンは水分が多く弾性が高いので、逆にちぎれにくいようです。
もちもち……と糸を引くようにしてちぎれます。
「生」食パンが糸を引くようにして割かれていく様子は以下のムービーからも見ることが可能。
「パンは飲み物」と断言しそうになる「乃が美」の食パン - YouTube
スーパーで市販のパンも購入して、その柔らかさを比べてみました。断面の様子を見るだけでも、感じられる柔らかさの差は一目瞭然。
パンを2つに割いてみても、糸を引くことなく「スッ」と割けます。手で感じるふんわりした柔らかさやみずみずしさは全く別物です。
乃が美のパンを実際に食べてみたところ、口の中でふわっ……とまるで消えていくような柔らかさ。絹のようななめらかな舌触りの生地はしっとりしつつも軽く、「口溶け」という言葉がぴったりな淡い食感です。はちみつが入っているからかほんのりと甘く、食感といい味といい、「これは食パンという部類でいいのか?もはやスイーツや菓子パンでは?」という声があったほどでした。
さらに、オーブントースターで焼いてみると……
熱でバターやマーガリンが溶けるからか、よりもっちりした仕上がりに。表面はサクサクと小気味よく、中はふんわりもっちり柔らかいというコントラストが最高で、朝から満たされること間違いなし。
「生」食パンなのでもちろん焼かずに食べてもいいのですが、焼いたら焼いたで「レベルが違う……」とうなってしまう仕上がりだったので、どっちも捨てがたい、むしろどちらも食べたい……と欲張りにならざるをえません。
乃が美は、食パンが真ん中辺りで折れてしまう「腰折れ」に近いギリギリの柔らかさを狙っているとのことですが、食べているとそれが納得できます。「パンは飲み物」といってしまいそうな柔らかさです。
また、「翌日になってもおいしい」とうわさだったので、1日待ってみました。
食べてみると、一瞬「やっぱりちょっと乾燥したかな?」と思うのですが、一方でどことなくどっしり感が増しているような気がしました。舌触りのきめ細かさや、なめらかさは失われていません。
トースターで焼いて……
食べてみたところ、柔らかさや滑らかさが完全復活し、「むしろ、もっちり感が増していない???」という感じの仕上がり。さらにもう1日経て3日目の「生」食パンも、焼くとふんわりもっちりさが完全復活するので、食パンは劣化が早いイメージでしたが、数日たっても幸せが味わえる食パンとなっていました。
なお、乃が美の全108店舗はここから確認可能です。
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