取材

「病欠はロケハン」などの裏話も飛び出た「はたらく細胞」振り返りトークショー


「体の中の細胞が擬人化・怪物化する」という衝撃のテーマとかわいい&カッコよすぎるキャラクターたちで人気を博した2018年夏アニメ「はたらく細胞」を振り返るトークステージがマチ★アソビ vol.21で開催され、血小板役の長縄まりあさんや監督・プロデューサーから印象的なシーンや制作の裏話が語られました。

マチ★アソビ
http://www.machiasobi.com/events/saibou.html

TVアニメ『はたらく細胞』公式サイト
http://hataraku-saibou.com/

©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

アニメ「はたらく細胞」のOPテーマ「ミッション! 健・康・第・イチ」とともに、アニプレックスの高橋祐馬プロデューサー、大人気キャラ・血小板を演じる長縄まりあさん、監督の鈴木健一さん、アニメーションプロデューサーの若松剛さんが登壇。


ステージではまず印象的なシーンや制作の裏話などが語られ、ファンとともに作品を振り返りました。長縄さんは主人公・赤血球を演じる花澤香菜さんのコミカルな演技が印象的だったことや、血小板とやり取りをする声色に愛を感じたと話しました。


鈴木監督は「どのような反応をもらえるか」と心配になる第1話がやはり印象深いと話したほか、第1話で登場するやいなや視聴者の心をわしづかみにした血小板のシーンには、インパクトを与えたい意志があったと手応えを感じているようでした。


またアニメ「はたらく細胞」はキャラの動きもさることながら背景が非常に細かくハイクオリティでしたが、キャラクターの動きの印象という点ではマンガを超えることは難しいため背景は原作よりハイディティールにしたいという意欲があったそうです。

ぴょこぴょこと跳ねるように動く血小板や緻密な背景、原作のちょっとしたコマの小ネタなどを細かく描いていくのはたいへんでアニメーターからも悲鳴が上がったものの、その分素晴らしい絵が上がってきて満足がいったと鈴木監督・若松さんがうれしい反応を見せました。また放送後のTwitterやニコニコ動画でのコメントなどに細かい描写への反応が見られたり、楽しんでいる声を目にしたりして「次の話数も頑張ろう」と活力になったことが語られました。


質問コーナーでは血小板のセリフにちなんで「あのねあのねおしえてほしいの!」と長縄さんのキュートすぎるタイトルコールが行われ会場は大盛り上がり。「アニメを見る前と後で考えが変わったことはありますか」という質問に、長縄さんは健康に関するテレビ番組などに目がいくようになり、「どの細胞がはたらいているのかな」と調べるようになったと述べました。


また監督はインフルエンザを扱った第3話の制作段階でインフルエンザにかかったらしく、その時から病気で不在のスタッフは「ロケハンに行っている」と言われるようになったと「はたらく細胞」の現場らしい裏話が飛び出しました。

アニメーションや背景がすさまじい作品の中で「特に大変だった点」が尋ねられると、第2話の「血小板たちが荷物を持って階段を降りるシーン」があげられました。上から見下ろす映像で、複数人で荷物を持ってバラバラに動いていて、しかも階段を降りていく、という地獄のようなカットだったと苦労を語りつつ、その分ほかに例を見ないほどのアニメができたと満足したそうです。


ステージの最後では過去にもマチ★アソビで行われたように「はたらく細胞」と「献血」のコラボを紹介しつつ献血への呼びかけがなされると、「作品を見た後だと献血のイメージが変わる」という声がファンからもあがっていました。

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in 取材,   マンガ,   アニメ, Posted by log1e_dh

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