テスラの世界最大リチウムイオンバッテリー蓄電システムの内部に潜入した映像が公開中
イーロン・マスクCEO率いるテスラは電気自動車以外に、エネルギー蓄電装置の製造・販売を行っています。2017年には世界最大のリチウムイオンバッテリー蓄電システムを稼働させており、この施設内部に潜入した映像が公開されています。
Take a look around world's biggest battery - BBC News
2017年、テスラが南オーストラリア州に世界最大のリチウムイオンバッテリー蓄電システムを稼働させたとして大きく報じられました。
「高電圧 立入禁止」と掲げられたフェンスの中へ。
ジャーナリストのSimon Atkinsonさんが施設に潜入。南オーストラリア州アデレード北部から3時間の距離の場所で、1万2500個もの小さなバッテリー貯蔵容器が1つに接続されているとのこと。
この施設の建設が始まり、稼働するまでの期間はわずか100日未満でした。
テスラのイーロン・マスク氏は「100日以内に施設が完成しなければ建設費を全て自分で負担する」と約束していましたが、その約束を果たしたことになります。
蓄電システムを稼働させるためのエネルギーは、近くにある風力発電所から得ており……
施設の総容量は総容量129メガワット/時。
空中から見下ろすと、白いボックスと、その間に緑色のボックスが並べられていることがわかります。
白いボックスの方がバッテリーで……
緑色のボックスはエネルギーを送電線に送る高電圧の電力に変換する機械とのこと。
施設の目的はエネルギーの安全を確保し、停電をなくすこと。既にテスラの施設は送電網を安定させるために何度か使用されているそうです。送電網の安定に要する時間は0.5秒未満とのこと。
なお、2018年10月時点でテスラの施設は世界最大のものですが、韓国・アメリカ・イギリス・オーストラリアにある異なる会社がより大きな蓄電施設を作ろうと計画しています。
・関連記事
テスラのバッテリー革命は着実に進行中 - GIGAZINE
テスラが家庭用バッテリー「パワーウォール2」と屋根タイル一体型太陽光パネル「ソーラールーフ」発表 - GIGAZINE
人口約7万のハワイ・カウアイ島の電力を太陽光だけでまかなう施設をテスラが完成させる - GIGAZINE
エネルギーの自給自足を行う「マイクログリッド」はやり方によっては高い電力自給率を実現する - GIGAZINE
洋上風力発電は全地球の電力を生み出すことが可能、しかし一方で地球の気候に悪影響も - GIGAZINE
・関連コンテンツ