遅れに遅れるREDのスマホ「Hydrogen One」、チタンモデル予約者はアルミモデルを無料で先行ゲットできることに

高性能カメラメーカーのREDが開発中の世界初のホログラフィックディスプレイ搭載スマートフォン「Hydrogen One」は、たびたび発売延期が行われ、中でも高価なチタンモデルは大幅に遅れる見込みです。Hydrogen Oneチタンモデルの到着を待つユーザーに対して、REDは先にアルミモデルを送ることを発表しています。

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シネマカメラで知られるREDが開発する「世界初のホログラフィックディスプレイ」搭載スマートフォン「Hydrogen One」については、以下の記事で確認できます。

世界初のホログラフィックディスプレイ搭載スマホ「Red Hydrogen」の最終デザインモックとカメラハウジングシステムがムービーで公開される - GIGAZINE

ホログラフィックディスプレイ＆高性能カメラモジュールシステム搭載の「RED Hydrogen One」に触れるムービーが公開される - GIGAZINE

当初、2018年第1四半期に登場予定だったHydrogen Oneは、2018年8月31日までにリリースの延期が伝えられていました。この期限はさらに先送りされることになり、スマートフォンとして高価なHydrogen Oneを予約したユーザーは、イライラを募らせていそうです。

REDのHydrogen 4-View(H4V)リーダーのジム・ジャーナル氏は、Hydrogen Oneの特にチタンモデルが製造難に喘いでいることを認めた上で予約者に謝罪する投稿を行いました。

ジャーナル氏によると、Hydrogen Oneのチタンモデルは「災害」レベルだとのこと。REDはHydrogen Oneを製造するEMSから製品品質は確かだと伝えられていましたが、検品した結果、REDのHydrogenチームは満足せずに「ノー」を突き付けたとのこと。REDはすべてのカメラをアメリカ・カリフォルニア州にある自社工場で製造しているものの、スマートフォンはそういうわけにはいかず、EMSを用いざるを得ないため納得のいく品質を求めて苦戦しているようです。

「もしも私が14カ月前に最も高価なモデルに対して全額の支払いを行い、忍耐強く待っているチタンモデル予約者の立場だったら、かなり怒るでしょう。それは予約者共通の反応だと思います」と、1595ドル(約18万円)もの費用をREDの新スマートフォンに対して支払ったユーザーの気持ちを代弁しています。

その上でジャーナル氏は、「私は製造工場に行って、自分の手でHydrogen Oneを作ることはできません。私にできることといえば、『公正であること』だけです。我々は、チタンモデル予約者に対して、アルミニウムモデルの出荷が始まり次第、アルミニウムモデルを先に送ります。もちろん、チタンモデルの準備が整えば、予約していたチタンモデルを追加で送ります。もちろん追加費用は不要です。そして、アルミニウムモデルもそのまま保持できます」と述べ、出荷がさらに遅れるチタンモデル予約者は、アルミニウムモデルを無料で手に入れられるようにすることを明言しました。

ジャーナル氏は投稿で「自分が顧客だったらどうか？」と何度も記しており、顧客の立場で納得できる解答を探した結果が、「アルミニウムモデルの無料送付」だった模様。なお、投稿の最後に「私はヘルメットを付けた状態で、この件に関する質問を受ける準備ができています」と記していますが、おそらく予約者からモノは飛んでこないと思われます。