8K60fpsでシネマレベルの超高画質映像を16台のカメラで全方位撮影できるRED共同開発の3Dカメラ「Manifold」をFacebookが発表
Facebookが開催中のVR関連カンファレンス「Oculus Connect 5」で、シネマ向け高性能カメラメーカーのREDと共同開発した360度サラウンドカメラ「Manifold」を発表しました。
Oculus Connect
https://www.oculusconnect.com/
Filming the Future with RED and Facebook 360 – Facebook 360 Video
https://facebook360.fb.com/2018/09/26/film-the-future-with-red-facebook-manifold/
Facebookは360度全方位を撮影した3Dコンテンツ「Facebook 360プロジェクト」を進めていますが、より多くの360度コンテンツを集めるためには360度全方位を簡単に撮影できる3Dカメラが不可欠です。そこで、Facebookは2018年5月に映像クリエイター御用達の高性能フィルムカメラを製造するREDと提携し、高品質の3D映像を作成するためのカメラを共同開発することを発表していました。
そのREDとFacebookのコラボによって生まれた3Dカメラ「Manifold」は、以下のムービーで確認できます。
Manifoldは8K(7680×4320)・60fpsの映像を記録できる「RED HELIUM 8K」センサーを搭載するカメラを16台も搭載。もちろん16台同時に8K映像を撮影できます。
Schneider製の画角8mmの魚眼レンズはF4.0で、180度の超広角撮影が可能。
上下左右前後の6方向へのモーショントラッキング「6DoF」に対応します。
「5×12G SDI」 という超高速のデータ出力規格が用いられています。
なお、16台のカメラが球形に集合するManifoldには、専用のハンドルが用意されるようです。
ちらりと見える映像には、Manifoldをすっぽり覆うハウジングに手持ち用のスティックが取り付けられているのが確認できます。
Manifoldは、フィルム製作に新しい時代をもたらす3Dカメラです。
Facebookは平面的に360度カバーするカメラシステム「Surround 360」を開発していました。
Facebookが8K対応カメラ17台で全周囲死角なしのVR映像を作れる「Surround 360」を発表 - GIGAZINE
新カメラシステム「Manifold」は、Surround 360の進化版。上下左右前後の情報を正確にキャプチャするために、球状に16台のカメラを配置したというのが特徴的です。超高画質の8K映像を立体的に撮影し組み合わせることで、よりリアルな没入感を実現するシネマレベルの3D映像やVR/MRコンテンツの製作が可能になりそうです。
なお、記事作成時点ではManifoldの発売時期や価格は不明です。
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