格安のローカルバスで旅行者に見捨てられたフィジーの首都「スバ」を目指してみた

成田からの直行便が復活したフィジーはぐっと身近なリゾートになりました。しかし、ほとんどの旅行者が訪れるのは国際空港のあるナンディ付近で、首都の「スバ」を知ることなくフィジーを離れます。ツバルからのフィジー入りの良い機会を利用して、スバでストップオーバーして、フィジーの「別の顔」を見てみることにしました。
ツバルのフナフチ国際空港で離陸を待ちます。

時間となり、フィジーリンクのプロペラ機に搭乗。

沈みゆくツバルをあとに、再びフィジーへ。

ツバル-フィジー間は30分弱という距離です。

フィジーの首都スバのあるビチレブ島南東側は、ほとんど開発が進んでいません。

無事、ナウソリ空港に到着したもの、ストップオーバーのためフィジー-成田のチケットは発券しておらず。そのため入管でのチェックから、即、別室行きに。たいていの旅行者はナウソリ空港からナンディ国際空港に乗り継ぐのでチケット有で問題にはなりませんが、ナウソリ空港で降りるには、基本的に帰国便のチケットが必要で、帰国便のeチケットもスマホ画面は不可で紙にプリントアウトしていないとだめだとのこと。
「スバで何をするのか?」「所持金はいくらか?」など質問を受けてこってり1時間30分は絞られて、最終的にPCに表示したeチケット(PDFファイル)の画面をスマホで撮影してもらいプリントアウトしてもらうことで、解放してもらえました。日本帰国前にスバでのストップオーバーを検討している人は、必ずeチケットは紙媒体にプリントアウトしておくべきです。

別室から出ると預け入れた荷物の中身の検査。カバンからすべてのモノを出されて入念にチェックされました。検査員には「なんでまたスバに立ち寄ったんだ?ははは」と、変人扱いされました。一般的な旅行者は治安のよろしくないスバに立ち寄ることはほとんどないそうです。

ナウソリ空港から首都スバへは、普通は空港前のタクシーを利用します。ちなみにタクシーは日本の「お下がり」だらけ。東京無線カラーのまま走るタクシーもあり、ここは日本かと見間違います。ナウソリ空港からスバへのタクシー代は30フィジードル(約1500円)程度。30フィジードルあれば豪勢な夕食が食べられるため、今回はバスを利用することにしました。バスならおおよそ1.3フィジードル(約70円)と格安です。

フィジー国内のローカルバス(ビチ・ミニバスを除く)は、2017年からバス専用のICカードが導入されたため、現金では乗車できません。このICカードはボーダフォンショップで販売されていますが、入国審査でてこずりまくったせいで空港のボーダフォンカウンターは閉店済み。というか、職員に聞くとそもそもナウソリ空港ではICカードは販売していないとのこと。仕方なく、ICカードを買うために、空港を出てナウソリのバスターミナル付近のボーダフォンショップを目指すことになりました。

バス停を発見。もちろんICカードがないのでバスに乗ることはできません。

待っていると乗り合いタクシーから「乗るか?」とのお誘い。空港前のバス停からバスターミナルまでは70フィジーセント(約35円)でした。

バスターミナルから徒歩1分のボーダフォンショップに到着。なお、Googleマップには載っていないくらい小さなショップです。このときの時刻は16時30分で、閉店時間は17時だとのこと。

店内ではスマートフォンやWi-Fiルーターなどが販売されていました。


カウンターに長蛇の列。

カウンターは3種類ありましたが、サービス内容によって違いはないとのこと。そのため、バスのICカードを買う人も、スマートフォンの故障対応を受ける人も同じ列に並ぶわけで、運が悪ければICカードを買うために何十分も待たされる……ということもあります。

運よく17時までにICカードをゲット。ICカードは登録時にパスポートとフィジー国内の電話番号が必要でした。このICカード登録時にチャージ金額を指定しますが、使いきりで再チャージ不可なので注意が必要です。

ということでなんとかICカードをゲット。10フィジードル(約500円)分をチャージしました。

これがバスのICカード。ちなみに背景はナンディ国際空港。バスを利用する旅行者はフィジー入国時にナンディ国際空港でICカードをゲットしておくべき。ナウソリ空港などで後から入手しようとすると、悪戦苦闘するはめになりかねません……。

空港のある街ナウソリのバスターミナル周辺は、想像以上に活気があふれていました。

治安のよろしくないスバには日没までに到着したいので、ナウソリのマーケットに後ろ髪をひかれつつバスターミナルへ。

「NAUSORI-SUVA(ナウソリ-スバ)」の案内が目印。なお、このターミナルから、バスを使って陸路でナンディ国際空港に向かうこともできます。

こんなバス。

スバ行きはかなり混雑します。

乗車時にドライバーに「スバまで」と告げると代金を入力してもらえます。あとは、専用の機器にICカードをタッチすれば支払い完了。料金は1.3フィジードル(約70円)でした。

レワ川を渡ってナウソリからスバへ。

バスは通路をはさんで3人掛け。

降車する際は、窓の上のロープを引っ張ってベルを鳴らしてドライバーに合図すればOK。

ナウソリ-スバへの道筋は、町中を走る「クイーンズロード」と山間部を走る「キングスロード」の2種類があります。2018年7月末時点ではバスが走るクイーンズロードは工事中で、渋滞が発生していました。

スバの市街地までに大型のショッピングモールなどもあるようです。

渋滞もあって約1時間30分でスバのバスターミナルに到着。

そろそろ日が暮れそうです。

メインストリートを歩き……

市場を突っ切ると……

港。スバはフィジー有数の港街で、日本の遠洋漁業船など世界各国の船が停泊するそうです。

海岸線を歩くと……

遠くに見える沈没船。夜のスバ港は静かでした。

・つづき
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in レビュー, 乗り物, Posted by darkhorse_log
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