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ヨーロッパ屈指のLCC「easyJet(イージージェット)」で格安にロンドンからヨーロッパ各地を往復する方法まとめ


イギリスのLCC「easyjet(イージージェット)」は、徹底的なサービス効率化を図り既存の航空会社を圧倒するチケット価格を実現することで、今やヨーロッパ屈指のLCCになりました。イギリス・ルートン空港を中心に世界31カ国、821路線を就航し、ヨーロッパを格安に周遊するのに欠かせない重要なLCCとなっているeasyJetを使って、ロンドン-ミュンヘン間を格安に往復してみました。

Home | easyJet.com
https://www.easyjet.com/

◆easyJetでロンドン-ミュンヘン間の格安チケットを予約
easyJetの公式サイトからチケットを予約することは可能ですが日本語に対応していないため、旅程や空港などを指定するのは少々やっかいで、ミスはつきものです。予定するプランをミスなく正しく指定するために、今回は日本語対応しているチケット比較サイト「skyscanner」経由で、easyJetのチケットを入手することにしました。skyscannerで目当てのチケットを発見。ロンドン-ミュンヘンの往復チケットが約1万4000円という低価格です。


詳細を見ると、当然ながら最安の運行会社は公式の「イージージェット(easyJet)」。イギリスからヨーロッパ各国をつなぐLCCとしてeasyJetは他の追随を許さない格安航空会社なので、価格を優先すればおのずとeasyJet一択ということも多くなります。「次へ」をクリック。


自動的にeasyJet公式サイトにページが遷移し、先ほど指定した旅程が選択されていました。これにてskyscannerのお役は御免。以降は、easyJet公式サイトで予約作業を行っていきます。


支払いをクレジットカードにするべく、右ペインの「£(価格) Pay by Credit Card」を選んで、「Continue」をクリック。


座席指定ページが現れます。easyJetに限らずほとんどのLCCでは座席指定が有料オプションになっています。


ロンドン-ミュンヘン間はわずか1時間強。少しでも節約したい場合は座席指定をしないという選択肢は十分ありです。座席指定をしない場合は「Skip」をクリックすればOK。


復路でも「Skip」をクリック。


次に預入れ荷物のオプションページ。easyJetでは手荷物1点は無料ですが、預入れ荷物はフライトごとに15kgまでが19.3ポンド(約2900円)、23kgまでが21.45ポンド(約3300円)となっていました。この価格はチケット予約時や搭乗前の「事前予約価格」であり、当日、急遽、荷物を預け入れする場合は約2倍と割高な特別価格になってしまうので注意が必要です。もちろん、手荷物だけで大丈夫という場合は、オプションの追加は不要です。


なお、往復チケットとして指定した場合では、復路のみの預入れ荷物オプションを追加することはできませんでした。ちなみに往路・復路のチケットを別々で購入すると、チケット価格自体が高くなり、結果的に預入れ荷物の有料オプション分くらいの差が出るという結果になりました。ということで、今回は往路・復路ともに15kgまでの預入れ荷物の有料オプションを追加しました。価格は38.61ポンド(約5800円)也。


「Continue」をクリック。


続いて「旅行保険」に関するオプションページ。ビジネス向けと観光向けの2種類有り、保険会社はチューリヒが指定されていました。


ビジネス向けプランを確認すると、運行中止時に最大3000ポンド(約46万円)、運行遅延時に250ポンド(約3万8000円)、死亡保険が2万ポンド(約300万円)、傷害保険が1万ポンド(約150万円)などの内容。「帰国便のため、なんとしても定刻までにロンドンに帰ってこなければいけない」というような事情がある場合には頼もしいオプションになっています。


往復の座席指定料金よりも安いということで、今回は旅行保険に加入することにしました。「Select」をクリック。


「Continue」をクリック。


次は宿泊場所のオプション。ホテル提供会社はBooking.comで、割引価格で提供されるようです。宿が不要な場合は、「Skip」をクリック。


さらに現地でのレンタカーのオプションページ。不要ならば「Skip」をクリック。


オプションの指定が完了すると、アカウントへのサインイン作業に移ります。


すでにeasyJetアカウントを持っている場合はサインインをすればOK。新規アカウントを作成する場合は、「メールアドレス」を入力して「Continue and create account」をクリック。


パスワードや住所、電話番号などを入力して、「Continue」をクリック。


旅行の目的を選択し、名前・年齢区分を入力して、「Continue」をクリック。


支払い方法を指定します。たとえばVISAクレジットカードを利用する場合は、「VISA」アイコンをクリック。


クレジットカード情報を入力し、「Pay now」をクリック。


画面上に「Your booking ET(数字) is confirmed」と表示されればチケットの購入が完了です。


しばらくすると登録したメールアドレス宛に、eチケットが送られてきました。


旅行保険のメールも到着。


easyJetはフライト時刻の2時間前までに、オンラインでチェックイン作業を行なっておかなければなりません。チケット購入だけでチェックイン作業を忘れると搭乗できなくなる可能性があるので注意が必要です。チェックインするには、easyJetの公式サイトにアクセス。


「姓(family name)」と「予約コード」を入力して、「Check in Now」をクリック。


予約済みのeチケットが表示されました。


チェックイン作業を行うチケットの、「Check in」をクリック。


ホテルやタクシーのオプションが表示されますが、「Continue to check in」をクリック。


座席指定や預入れ荷物などのオプションが表示されますが、「Continue to check in」をクリック。


注意事項を確認し、「Accept and continue」をクリック。


往復のチケットを一気にチェックインする場合は、「Yes, all flights」をクリック。


右ペインの「CHECK-IN」にチェックが付けばチェックイン作業が完了。さらに、搭乗券を表示するには、「Print all boading passes」をクリックして、ファイルを保存。


PDF形式で搭乗券が表示されました。この搭乗券をプリントアウトしたりスマートフォンに保存しておき、空港で提示して飛行機に搭乗することになります。


◆easyBusでルートン空港までのシャトルバスを手配
今回予約したロンドン-ミュンヘンの往復チケットは、往路・復路ともに「ルートン空港」を指定しました。ということで、ロンドン市内からルートン空港に向かうため、シャトルバスを予約する必要がありました。

ルートン空港はeasyJetの本拠地ということで、easyJet利用者のためのシャトルバスの予約をeasyJetのグループ会社「easyBus」が行っています。easyBusではeasyBus専用のミニバスだけでなくnational espressなどの主要なシャトルバスのチケットも割安な価格で販売されているので、easyJet利用者は知っていて損はありません。

London Airport Transfers to Gatwick, Stansted & Luton | easyBus
http://www.easybus.com/en/


バスの発着地を「From」から選択。


次に、到着地に「Luton Airport」を指定。


おおよその乗車日時を指定して……


「START SEARCH」をクリック。


12時発のnational espress便が定価よりも安い「7.99ポンド(約1200円)」になっているのでこれを選択し、「ADD TO BASKET」をクリック。


「CHEKOUT」をクリック。


easyBusアカウントを持っている場合はログインすればOK。新規アカウントを作成する場合は、「NEW CUSTOMER?」のフォームに、名前・メールアドレス・住所・電話番号を入力して、「NEXT」をクリック。


チェックをつけて、「PROCEED TO PAY」をクリック。


クレジットカードの入力画面が起動するので、クレジットカード情報を入力後、「Pay Now」をクリック。


しばらく待つと……


予約完了。「PRINT TICKET」をクリックすると……


バスのチケットがPDF形式で表示されます。このチケットをプリントアウトするか、スマートフォンに保存しておいて、バス乗車時に見せればOKです。


なお、登録メールアドレスにもバスチケットが添付された予約完了メールが届いていました。


◆ルートン空港へ
ということで、ミュンヘンへ発つ当日。バス出発地の「Victoria Coach Station」に到着。


建物入り口のインフォメーションデスクには人だかりができていました。


national espressの案内表示を確認すると、「Luton & Airport」行きは「Gate 10(10番ゲート)」から出発するようです。


駅構内は、こんな感じでバスのゲートがずらりと並びます。Gate 10は写真の奥にあります。


バスが到着。運転手にスマートフォンに保存したチケットを見せて荷物を預けてバスに乗り込みました。


◆ルートン空港からミュンヘンへ
ロンドン市内の交通渋滞がひどく、この日はルートン空港まで1時間50分もかかりました。ルートン空港へは十分な余裕を持って出発しておくのがオススメです。


バス停に立って左側が到着ゲート、右側が出発ゲート。ということで、右側に進んで「Departures(出発)」の表示のある建物に入ります。


ルートン空港


ルートン空港が本拠地のeasyJetのチェックインカウンターがずらりと並びます。


ものすごく重要なのが、このeasyJet専用の金属製のかご。easyJetでは、この鉄の箱に入る荷物は「手荷物」として1つだけ機内への無料持ち込みが認められています。なお、手荷物に重量制限はなく、いくら重い荷物でもOK。たとえ複数のカバンであってもひもでくくりつけてこの箱に収まりさえすればOK。反対にわずかでもサイズオーバーすれば問答無用でペナルティとして追加料金が課されます。なお、ミュンヘンからの復路の搭乗ゲートで箱に入りきらないキャリーバッグを携えていた男性が、「60ユーロ(約8000円)の追加費用!」と無情な宣告を受けているのを目の当たりにしました。格安のeasyJetを賢く利用するためには、この箱とうまくつきあう必要があることは記憶しておくべきです。


有料の預入れ荷物がある場合は、写真の専用の機械で預入れ作業を行います。なお、左下の金属プレートは荷物の重量を量るメジャーになっています。


預け入れする荷物を金属プレート上に置き、搭乗券をスマートフォンに表示させて……


スキャナーに読み込ませます。


画面に預入れ荷物に関する注意が表示されるので、「Agree」をタップ。


すると機械から預入れ荷物に取り付けるタグがプリントアウトされます。


タグはシールになっているので……


預け入れる荷物のハンドルなどに取り付ければOK。


タグを取り付けた荷物は、カウンターのベルトから預け入れすればOKです。


予定より早くチェックイン作業が完了。保安検査場を通過した先の待合所先にはeasyJetのオレンジカラーの飛行機が多数、準備していました。


搭乗ゲートは直前まで決まらないので、常に気を配っておく必要があります。


その理由は手荷物を持ち込むための熾烈な競争に勝ち抜くため。搭乗ゲートが決定すると、easyJet利用者は我先にとゲートに向かい始めます。かなり急いだものの、10番手くらいになりました。


機内に乗り込んで……


みな必死の形相で荷物を収納します。収納場所の確保競争は激しいので、みな我先にと搭乗を急いでいるというわけです。


easyJetは、厳格な手荷物制限規制やオンラインでのチケット予約・チェックイン作業が必要などのルールはありますが、これらの難所さえクリアすれば、イギリス・ルートン空港をハブとしてヨーロッパ各地へ激安で旅することが可能です。イギリスやイタリアなどのヨーロッパを訪れた際に、さらにヨーロッパ各地へ足を伸ばすのに強力な武器になるLCCとなっていました。

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in レビュー,   取材,   ネットサービス,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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