成田~関空間に参入したLCC「ピーチアビエーション」を使ってみました
関西空港と成田空港間で就航しているLCCは以前はジェットスターのみでしたが、成田~関空間に去年の10月よりピーチアビエーションが参入しました。ピーチアビエーションはただ単に安いサービスを提供するだけでなく、機内のサービスやデザインにも力を入れており、今月から今まで2便だった運行が3便に増えるとのことで、成田空港発の便に乗ってみました。
【公式】Peach|日本初の本格的LCC
http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/homeJP.aspx
ピーチアビエーションは成田空港の第1ターミナル南ウイング1Fにカウンターがあります。他のLCCは第2ターミナルなので注意。
航空券の発行は30分前に締め切られ、この時間を過ぎると飛行機に乗ることができません。オンラインチェックインもできないので、これも注意が必要。
受託手荷物を預ける人が多くいました。
出発ロビーまでは歩く距離はやや長め。
手荷物検査をおこない、出発ロビーへ。
出発ロビーには多くの人が待っていました。便はやや遅延していましたが、チェックインの時間は特に変わりません。
搭乗が始まり続々と人が搭乗口へ。まず窓際に座る人が先に呼ばれていました。
飛行機まで歩く距離はやや長めでした。
飛行機に乗る際に……
少しだけ機体が見えました。
機内前方からの後部を向いて撮影するとこんな感じ。通路は大手の航空会社と比べるとやや狭く、ほぼJetstarと同じ印象。
これは進行方向を向いて撮影したもの。座席の後ろに液晶ディスプレイはついていません。
座席と前方の席の間は狭め。
機内の色は、ピーチアビエーションによく使われる紫色が多めでした。
座るとちょっと窮屈な感じになります。出発前なので、カメラの電源を一旦切ることに。この後客室乗務員が、身振り手振りをしながら安全の案内を行いました。
離陸してしばらく経つとベルト着用サインが消えたので、エアーポケットにあるしおりや、機内販売の案内を取り出してみました。安全のしおりや関西地方でお得なきっぷの案内や……
機内食の案内と機内販売の冊子も入っています。
さっそく定評のある機内販売を頼んでみることに。ビールやソフトドリンクといったオーソドックスなメニューだけでなく、1900円する神戸牛を使ったローストビーフ弁当や、千房のお好み焼き、焼肉たむらとコラボしたカレーパン、ピーチにちなんだ桃を使った商品を扱っています。
機内販売をする客室乗務員がやってきました。さっそく焼肉たむらのお肉が入ったカレーパン(税込350円)、ピーチアイスクリーム(税込350円)を注文。今回は最終便のため、代金が3割引で合計税込490円でした。以前は4割引だったようですが今は3割引のようです。
左が焼肉たむらのお肉が入ったカレーパン、右がピーチアイスクリーム。カレーパンは温めるのに少し時間が掛かり、油っこい匂いがテーブルの回りに広がります。
焼肉たむらのお肉が入ったカレーパンの大きさは市販されているものと変わらないサイズ。
かじってみると口に油がじゅわっと広がり、少ししつこいように感じますが、やや辛口に作られた本格的なカレーパンで、機内食ということを考えればレベルが高い一品。ただし「焼肉たむらのお肉が入った」ことがウリのはずですが、お肉の味はあまり感じられませんでした。
ピーチアイスはかなりシンプルなパッケージのアイス。
食べてみると、あっさりめの牛乳の味に桃の味が良くマッチ。桃の果肉も入っており、香料が入っていないので、しっかりと桃の味がします。このアイスも機内食ではかなりレベルが高いので、アイスが好きな人なら買って間違いなし。
機内販売の冊子はピーチの制服を着たテディベアが表紙。
開いて見ると、ウイスキーやピーチの機体をモチーフにしたミニチュア模型が販売されていました。
京阪電車や南海電鉄とコラボしたお得な乗車券も販売されていました。南海の空港からなんばに向かう特急券付き乗車券は、機内では普通乗車券プラス100円程度で特急券付きの切符が買えるので、お得です。
最終便のため、疲れて寝ているお客さんもいました。ただ飛行時間は1時間半ほどなので、眠れる時間はあまり多くはないかもしれません。
座席の横にあるボタンを押すと背もたれを倒すことができますが……
倒れる角度はジェットスタート同様、「ほぼ倒れない」ぐらいでした。寝たりするには、少し窮屈かもしれません。そうこうしているうちに再びベルト着用サインが点灯し、関空へ接近していることを知らせてきます。
関西空港での飛行機からの乗り降りはタラップでした。
飛行機から降りると、機体が見えました。
LCC専用に新設された第2ターミナルビルに到着。新しくはありますが、やや簡素な作り。
価格はジェットスターと同等で、機内食のレベルが高いので、その点ピーチのほうが上に思えましたが、ピーチはコールセンターの受付時間が9時~18時になっていたり、搭乗の時間にはかなり厳しく、さらにウェブチェックインができないなど、何点か不便な点もあります。しかしうまく使えば、高速バスと同じくらいの値段で大阪~成田間を移動することが可能。今回はセールで買ったチケットだったので、カードの手数料を合わせた料金は4700円ほどでしたが、当日の運賃は12000円ほどしてしまうので、当日の利用はあまりメリットがないかもしれません。また、最終便は10~20分出発が遅れることが多いので、空港に着いてからのスケジュールも良く考えておいたほうが良さそうです。
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