取材

機内販売が騒がしいとの噂がある中国系LCC春秋航空の「高松~成田」便に乗ってみた


2014年7月末の時点で、日本国内にはジェットスターピーチ・アビエーションバニラエアなどのLCCが就航しており、一時は日本から撤退したエアアジア ジャパンも2015年夏の再参入に向けて準備を進めています。さらに8月1日(金)からは、すでに茨城空港や関西国際空港などから中国便を飛ばしていた春秋航空が新たな航空会社である「春秋航空日本」として成田~高松・成田~広島・成田~佐賀間の国内線に就航させました。春秋航空の国際線は、客室乗務員の機内販売の声がうるさいとの噂があったり、立ち席の導入を検討するなど、良くも悪くも中国っぽい会社。就航記念のキャンペーンで3000円でチケットが買えたので、香川県でうどんを食べまくったついでに飛行機に乗ってみました。

Spring Japan 春秋航空日本公式サイト
http://j.springairlines.com/jp


高松空港に到着。


ANA・JALなどのチケットカウンターとは違い、LCCのジェットスターと春秋航空のチケットカウンターはやや離れたところにあります。


入り口から春秋航空のチケットカウンターに向かって歩くと、空港内の売店ではお土産のうどんが多く販売されていました。


しばらく歩くと、ジェットスターと春秋航空のカウンターが見えてきました。


春秋航空のカウンターに到着。羽田・成田・関空では少し離れた場所にあるカウンターですが、高松空港では比較的近い場所に位置していました。


就航初日だったので、テレビ局によるインタビューがおこなわれていました。


カウンターの横には、4台の自動チェックイン機が設置されていました。この機械を利用するには、予約時に発行される「予約確認書」「QRコード」「予約番号」のいずれかが必要なのですが、もし忘れてしまった場合でも……



カウンターで名前を申し出ると、手続きしてチケットを発券してもらうことが可能でした。高松空港での搭乗手続きは90分前~35分前。35分前を過ぎてしまうと搭乗できない場合もあるとのことです。


受託手荷物の預け入れも搭乗手続きと同様に35分前までとなっています。空港にはかなり時間に余裕をもって到着した方が良さそうです。


出発ゲートは2階にあります。通路を進むと……


香川県の観光推進のマスコットキャラクター親切な青鬼くんを発見。春秋航空の門出を祝いにきていたのかもしれません。


2階のロビーでは、高松-東京(成田)線就航記念式典の準備が整っていました。


このようなポスターが空港内に就航記念式典に貼られていました。


高松ゆめ大使と、高松空港のキャラクターたかポーくんが記念撮影を行っていました。


時間になると、香川県知事・高松市長・国土交通省の関係者・ボーイング社の日本担当などの来賓が訪れました。


まずは浜田恵造香川県知事のあいさつ。


春秋航空日本のワン・ウェイ会長もスピーチを行っていました。まだ日本語は不慣れな様子も感じられましたが、原稿をもとに話す様子が印象的でした。


乗客代表には記念の花束も渡されていました。


今回の式典ではテープカットでなく、くす玉が用意されており……


無事くす玉が割れ、セレモニーは終了。


保安検査場でチェックを受け、国内線搭乗待合室へ向かいます。


春秋航空の搭乗口の前には、多くの人が待っていました。


飛行機は既にゲートについていましたが、機内への案内が遅れるとのアナウンスが待合室に流れていました。


貨物などのハンドリングなどはANAに委託しているようです。


出発ゲートの掲示板は電光掲示板ではありませんでした。


出発するはずの14時10分頃にいよいよ搭乗。チケットのQRコードで搭乗するのは最近の航空会社と同じでした。


飛行機に乗るまでの道はやや長め。


客室乗務員がなにやら就航記念のプレゼントを配っています。


ますやうちわがプレゼントされました。


「いってきまい(香川弁でいってらっしゃい)」と書かれた搭乗ゲートを通過。


初日なので、空港の屋上には多くの報道陣がいました。


いざ搭乗。


機内前方から後方を向いて撮影するとこんな感じ。機内には多くの人が乗っており、搭乗率は9割ぐらいの印象。中国系の航空会社ですが、中国語を話している人もいたものの、乗客はほとんど日本人だったようです。


これは機内前方を向いて撮影したもの。他のLCCと同じく、座席前の液晶ディスプレイは装備されていません。


機内は春秋航空のイメージカラーの黄緑が多めでした。客室乗務員は名札を見る限り全員日本人だったようです。


そうこうしているうちに、出発前に「全ての電子機器をオフにする」ようアナウンスがおこなわれました。シートベルトを締め、安全の確認が行われ、客室乗務員による身振り手振りの非常時の案内などが行われました。高松から成田へ定刻よりも約30分遅れて出発。


離陸から20分ほどたち、「シートベルト着用のサイン」が消え電子機器が使用可能に。機内の席を良く見てみると、席はレザーシートが使われており、ピーチやジェットスターとほぼ同じ雰囲気。


イタリアのコーヒーブランド「カリアーリ」の広告がヘッドレスト部分に掲げられています。


アームレストにあるリクライニングボタンを押して席を倒してみます。


ジェットスター・ピーチ同様にほとんど席が倒れませんでした。リラックスして寝るのはちょっと難しそうです。


足もほとんど伸ばすことができません。これもLCCであれば致し方ないところ。


テーブルを出すとより圧迫感を強く感じました。パソコンを使った仕事も、無理ではありませんが少し厳しいかも。


安全のしおりや観光ガイドなども座席前のポケットに入っていました。


春秋航空といえば、大きな声を出して行う機内販売が有名との噂がありますが、今回乗った便はまったくそんなことはなく、初日の便ではカリアーリのコーヒーか佐賀県嬉野産のお茶が全ての乗客にふるまわれました。


これがふるまわれたコーヒー。ちょっとオシャレなカップです


味はイタリアらしい深煎りの香ばしい豆が使われていましたが、味はやや薄く感じられました。機内販売では100円でおかわりが自由とのことで、コーヒーが好きな人にはうれしいサービスと言えそうです。


機内販売のメニューは特に高すぎることはなく、コーヒーやお茶、カープチューハイさぬきビールなど就航した路線にゆかりのある商品が扱われていました。


食べ物も大手メーカーのものではなく、丸ぼうろ(丸芳露)カープかつなどちょっと珍しいものが用意されています。そうこうしているうちに、シートベルトの着用サインが点灯し「全ての電子機器の電源をオフ」にするようにアナウンスが流れました。


成田空港が混み合っており、上空で待機などがあったため1時間遅れての到着。初日なので定時運行ができなかったようですが、今後に期待したいところです。


ワン・ウェイ会長も同じ飛行機に乗っていました。


到着口へ行くには、バスに乗らなければいけません。LCCなので仕方ないとはいえ、このへんはちょっと手間に感じる人もいるかも。


無事成田空港に到着しました。


1時間半ほどのフライトが2時間半に伸びた点にはやや不満が残りますが、座席指定代など込みで税込3500円で高松~成田に移動できたと考えると、十分納得できる値段です。現在はお盆期間中でも税込5630円で航空券を販売しており、キャンペーンで税込737円で販売している日もあるので、チケットは大手に比べかなり安い設定。

ホームページなどのデザインもややスタイリッシュさに欠け、中国資本のLCCということもあり乗る前は正直不安があったものの、成田空港~都内の移動を考えても春秋航空のコストパフォーマンスは抜群に良いと言えそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ミニスカが物議を醸すなど再三投入が延期になったスカイマークのA330に乗ってきました - GIGAZINE

LCCで関空から那覇まで片道990円のチケットをゲットして搭乗するまで - GIGAZINE

成田~関空間に参入したLCC「ピーチアビエーション」を使ってみました - GIGAZINE

3990円から東京-大阪間を移動するのに役立つ「ジェットスター」を使ってみた - GIGAZINE

空港内で電源を確保して仕事したり休んだりできるラウンジを利用してみた - GIGAZINE

格安航空券もネットで国際競争の時代、海外サイト利用でバンクーバーまで飛んでみた - GIGAZINE

うどんの神髄を知るべく香川県の食べログ上位5軒を食べ歩いてみました - GIGAZINE

in 取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.