レビュー

安価でWi-Fi&電源使用可能・140度リクライニングの夜行バス「VIPライナー101便・102便」に乗ってみた


夜行の高速バスは他の交通手段に比べると安価なのが魅力ですが、一方で座席間隔が狭く寝づらいことがあるため、最初から選択肢に入れていないという人もいます。そのデメリットを限りなく減らして140度のリクライニングを実現し、しかもWi-Fiと電源が使えるのが「VIPライナー101便・102便」です。このバスに使われている車両は、かつて根強いファンを持ちながらも高速乗合バスの法改正や価格競争の波に飲まれて消えてしまった「旅の散策」社の東京~大阪間路線で使われていた車両を改造したもの。どんな乗り心地なのかを試すべく、乗ってきました。

王子・東京⇔大阪・なんば・天王寺 | VIPライナー101便|高速バス・夜行バス・深夜バスの予約はVIPライナー
http://vipliner.biz/bus_list/vip101/

王子・東京⇔京都・大阪・なんば | VIPライナー102便|高速バス・夜行バス・深夜バスの予約はVIPライナー
http://vipliner.biz/bus_list/vip102/

VIPライナー101便と102便は東京~大阪間を走っています。今回は大阪・なんば発の便に乗るので、タカシマヤのはす向かいにあるなんばVIPラウンジでバスを待ちます。ラウンジはこのイチエイ総合ビルの5階にあります。


ラウンジはバスに乗車する人は無料で利用可能。


ラウンジ内はまるで女性専用スペースのような雰囲気でしたが、これは女性専用のバスの出発が近かったため。


まずはバスに乗る前に飛行機などと同じように、パソコンを使ってチェックインを行います。


予約時にメールで送られてくるQRコード・名前・電話番号のいずれかでチェックインが行えます。


チェックインを行うと、乗車券が発行されました。


VIPラウンジは待合室の役割を果たしているだけでなく、大阪のお土産が売られていたり……


携帯電話やPCの充電が行える無料の電源や、食べ物を温める電子レンジが用意されています。


パソコンも用意されており、ちょっとした調べものなどを行うことも可能。


ラウンジ内には高速バスの案内時刻と発車時刻がディスプレイで表示されており、案内時間にはアナウンスも入ります。


時間になると、スタッフの人がバスの乗車位置まで案内してくれました。


やや急ぎ足で移動し、ラウンジから歩いてすぐにバスに乗ることになりました。


バスの内部はこんな感じ。向かって左側(進行方向に対して右側)が1列席、通路を挟んで右側(進行方向に対して左側)が2列席です。


バス後方から見るとこんな感じです。


席には青い枕と、ブランケットが置かれていました。


席の横には電源がついており、携帯電話などの充電を行うことが可能。


以前の旅の散策社の車両にはカーテンが付いていなかったものの、VIPライナーに変わってからはカーテンが付いています。残念ながら2列席の通路側はカーテンが付いていません。


カーテン閉じるとこんな感じ


リクライニングは140度まで倒すことができます。


椅子のリクライニングについて写真付きの説明書が置かれています。


座席に座ると、飛行機などと同じようにパンフレットや案内が入っています。


VIPライナーを運行する平成エンタープライズの社長をテーマにした漫画などが入っていました。


車内にトイレは用意されていませんが、休憩は3回あるのでトイレに行きたくなったときも安心。


前方の座席の人がリクライニングを倒すとやや圧迫感があります。しかし、通常の4列の高速バスは45席ですが、101便と102便は全27席なので前後の座席間隔も広めです。


バスは1回目のサービスエリアに入る前に消灯になり、3回の休憩を経て東京へ。今回消灯後に就寝し、約7時間ほど寝ていましたが、席の座り心地も良く、足もしっかりと伸ばすことができ、かなり背もたれが倒れるので、しっかりと眠ることができました。足が伸ばせないと、朝起きた時に膝が痛くなってしまったり、リクライニングが浅いとバスの揺れで起きてしまうことがありますが、そういったストレスを感じることなく眠ることができました。

また、深夜のサービスエリアの休憩時にアナウンスはなく、車内灯も消えっぱなしなのが嬉しいところ。2列隣り合わせた席の通路側に座った場合、窓側の席の人がバス休憩で外に出る場合、起こされてしまう可能性もあるので確実に寝たい人は1列側の席か、2列の窓側の席を取った方が良さそうです。


朝の7時頃に新宿駅に到着。


以前の「旅の散策」と書かれた車両とは違い、VIPライナーの車両に完全に切り替わっていました。


VIPライナーの101便と102便は平日は4500円から乗ることができ、土日だと6000円前後で、最も高い繁忙期だと9000円ほど。乗車した日は平日ながら6000円でした。座席間隔に余裕のある3列車両のバスの中でも値段も安い方なので「長距離移動のバスの中ではしっかり寝て次の日に備えたい」という人にオススメです。

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in レビュー,   取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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