取材

LCCだが座席間隔が広い香港エクスプレスを香港~関空間で利用してみた


ジェットスターピーチを始めとして国内線に様々なLCCが飛ぶようになりましたが、エアアジアセブ・パシフィック航空など様々な国際線のLCCも日本から飛んでいます。今回、香港から関空に帰るべく航空券を探していたところ、日本ではそこまで知名度がない香港エクスプレスという航空会社のチケットを発見しました。航空運賃も他の会社に比べ安く、時間の都合も良かったので利用してみました。

HK Express | Hong Kong Low Cost Carrier
http://www.hkexpress.com/ja-jp/home.aspx

香港国際空港に到着。今回は行きの便でピーチを使い、帰りの便に香港エクスプレスを使ってみました。


香港エクスプレスはLCCの航空会社が多いターミナル2にあります。


受付は「N」のチェックインカウンターで行います。成田空港や関西国際空港でLCCを利用する場合ターミナルが離れていることがありますが、そういった不便はありませんでした。


さっそくチェックインカウンターへ。香港エクスプレスではEチケットの発券や自動チェックイン機によるチェックインを行っておらず、全てカウンターでの受付。


今回は出発の2時間ほど前に空港に到着しましたが、チェックインは1時間前まででそれ以降は受付を行っていないとのこと。


チケットをゲット。LCCの航空券はレシートのような作りのものもありますが、香港エクスプレスの航空券はLCCにしてはしっかりしている方といえそう。


余裕を持って出発ゲートへ。この後、出国審査や保安検査を受けます。


審査・検査は問題なく終了。


しかし、出国審査や保安検査場を抜けた後にかなりの距離を移動します。エスカレーターに乗り……


「離港」と書かれた出発ゲートに到着すると思いきや……


連絡シャトル電車に乗ります。


1分ほど連絡シャトルに乗って次の駅で降り、香港エクスプレスの512番ゲートへ。チェックインカウンターはターミナル2ですが、結局ターミナル1に移動します。


エスカレーターに乗ったり歩いたりして……


やっと512番ゲートに到着。保安検査などを受けてからここにたどり着くまで20分ほどかかりました。


飛行機の離陸45分前ですが、すでに最終案内が行われていました。


さらにバスに乗ります。香港国際空港は成田や関空に比べ大きいので、その分空港内での移動も多め。これは1時間前にはチェックインをしないと飛行機に乗るのは無理そうです。


5分ちょっとバスに乗り飛行機の前へ。しかし、利用するのは「香港エクスプレス(HK Express)」のはずなのに、機体に書かれた文字は「香港航空 HONG KONG AIRLINES」。調べてみると、香港エクスプレスで香港~関空間を飛ぶUO686とUO688便には香港航空の機体が使われているようです。共同保有しているものでしょうか。


機内前方から後部を向いて撮影するとこんな感じ。機内には既に多くのお客さんがいました。


これは進行方向を向いて撮影したもので、座席の後ろに液晶ディスプレイはついていません。搭乗率は90%近くあったようです。


座席は薄い赤を基調としており丸い文様が入っています。LCCでは座席の頭部シートに広告が入っていることがありますが、この機体は広告ナシでした。


座席の色は赤を基調としてはいるものの、全て同じではないようです。


リクライニングはジェットスターやピーチのものよりも倒れますが、大きく傾けることはできません。


それでも前方の座席との間隔は他のLCCより広く、リュックなどの手荷物が置けるほど。


実際に座ってみるとJALやANAなどよりは座席の間隔がないものの、LCCということを考えるとかなり間隔が広く、座り心地も快適で嬉しい驚き。そうこうしているうちに出発前のため「全ての電子機器をオフにする」ように注意を促すアナウンスが行われ、客室乗務員による身振り手振りの非常時の案内などが行われました。


離陸後20分としないうちに「シートベルトの着用サイン」が消え電子機器の利用が可能に。席の前には安全のしおり・機内食の案内・雑誌などが入っていました。


機内誌は端の方にシワが付いておりキレイとは言えない感じ。中国語がメインで、日本語では書かれていませんでした。


機内食は中国系の航空会社らしく点心セット・ベークドポークライス・北京ダックラップなども。「北京ダックラップ」のはずが「北京ダックラープ」になっており、日本語表記が間違っているのはご愛敬といったところ。


ちょうどいいタイミングで機内販売がきたので買ってみることに。点心セットを注文しましたが、最終便のため既に売り切れていたので北京ダックラップ(50香港ドル・約700円)を注文。


10分ほど待つと、いかにも機内食っぽい銀色のパックで北京ダックラップが登場。


袋から取り出すと、こんな感じ。


食べてみると、北京ダックとはいうものの鶏がハムっぽい食感で甘味が足りない感じ。太めに切られた人参は熱が通りきっておらず、固くて食べにくいものの機内食ということを考えれば納得できる味。そうこうしているうちに着陸体勢に入り、電子機器の利用が不可に。


関西国際空港に到着。香港からのフライト時間は4時間ほどでしたが、LCCということを考えるとそこまで疲れを感じずに飛行機に乗ることができました。価格はシーズンや空席状況により異なりますが、今回の飛行機代は片道1390香港ドル(約1万9000円)。一概に他の航空会社との価格比較はできないものの、同日のピーチの片道2万7480円より安く乗ることができました。日程を変えて数回検索を行うとピーチの方が安い日もあるので、スケジュールや価格を比較・考慮しメリットがある方を選ぶのがオススメです。


なお、関空への到着が深夜0時55分だったため、出てきたときには鉄道の運行は全て終わっており、大阪駅に向かうバスが混み合い乗れない人もいました。「バスで大阪駅に出さえすればあとはタクシーで何とかなる」という人なら深夜便を選択肢に入れてもよさそうですが、バスは今回のように定員オーバーで乗れないこともあるので、まずはバス乗り場に直行することです。


香港エクスプレスは現在福岡・関西・羽田・名古屋と香港を往復する定期便を飛ばしており、来年3月には成田~香港間も開設予定となっています。香港~関空便に関しては座席がLCCにしてはかなり広かったので、香港に行く際の飛行機の選択肢の1つとして検討して良さそうです。

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in レビュー,   取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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