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フィリピンで最も安全な街「バコロド」で激安で食べ物・買い物・観光を満喫するやり方まとめ


フィリピンのネグロス島北西部の街「Bacolod(バコロド)」は、フィリピンでも最も安全な都市の一つに数えられる田舎町です。バコロドはシュガーケーン(サトウキビ)の名産地としても知られ、また、鶏肉の美味しい街としても有名です。一日1000円あれば美味しいチキン・果物・飲料・スイーツを楽しむことも可能な食べ物天国バコロドに長期滞在してみて分かった、文句なしにオススメと言える鉄板のショップをまとめるとこんな感じです。

フィリピン・ネグロス島の玄関口「バコロド・シライ空港」に到着。バコロド・シライ空港へは、マニラ、セブ、イロイロなどフィリピン各所から飛行機でアクセスできます。なお、ネグロス島へはセブやイロイロからは船で訪れることも可能です。


ネグロス島北西部の中心地バコロド市へは、タクシーで向かいます。市内のメインストリートであるラクソンストリートへは、約400ペソから500ペソ(約860円から約1100円)程度。


なお、バコロド・シライ空港を出たところにATMがあるので、国際キャッシュカードやクレジットカードで現地通貨を引き出すことは可能です。換金率の高いバコロド市内の両替所で両替する場合は、空港到着時に1000ペソ(約2100円)を所持していれば十分という感じ。


なお、フィリピンの空港では現地大手キャリアの「Smart(スマート)」がSIMカードを販売するブースを各所に出すなど、かなりの力の入れようですが、バコロド市内に関して言えばSmartの電波は非常に弱いので、購入はオススメできません。買うべきなのはもう一つの大手キャリア「Globe(グローブ)」のSIMカードです。


最近の海外観光は、モバイル回線を確保することからスタートすると言っても過言ではありません。ということでモバイル回線用のSIMカードを買うべく、空港からタクシーに乗って、「Lacson St(ラクソン通り)」北部にあるショッピングモール「Robinsons Place Bacolod(ロビンソンズ)」を最初の目的地にします。



モールの2階、3階にはSmart・Globeの大手キャリアのショップがありますが、非常に混んでいることが多いのでスルー。1F西側にある携帯電話ショップ「Gallen Enterprises(ギャレオン)」ではSIMカードだけでなく、スマートフォン・モバイルWi-Fiルーターなどを調達できます。


iPhone 6s/6/5sなどのSIMフリー端末も売っています。日本ではもはや新品が手に入らないSIMフリーのiPhone 5sは12990ペソ(約2万8000円)。ただし、LTEの対応バンドが日本向けではないので、注意が必要です。


Windows Phoneもあり。ただし、フィリピンでもまったく人気がありません。


カウンターでGlobeのSIMを購入します。LTE対応のSIMカードは40ペソ(約86円)。空港などで3GのSIMカードが無料で配られていますが、使い勝手を考えればLTE対応SIMカードを購入する方が快適でオススメです。


SIMカードと共に、ロード(チャージ)用のプリペイドカードも購入。1000ペソ(約2100円)分を購入してみました。


ロードのやり方は、カードの裏面に英語で記載されているので、これに従えばOK。


カード裏面にあるスクラッチ部分を削ると10桁のカードナンバー、6桁のPINコードが現れます。電話でロードする場合は「*143#」をコールして、まずは「カードナンバー+#(画像の場合だと「4066906766#」)」を打ち込み、その後、「PINコード+#(画像の場合だと「210871#」」)と入力すればOK。


無事ロードが完了すると、ロード成功のSMSが届きます。


続いてPromo(プロモ:プランのこと)を指定します。今回は、30日間容量無制限(ただし、1日800MBオーバーで速度規制あり)でモバイル通信が可能な「SuperSurf 999」に申し込んでみます。999ペソ(約2100円)で24GB分の高速通信が可能だと考えると日本よりは格安。

宛先「8888」(記事作成時点では一時的に8080に変更されているので注意)に、「supersurf999(全部小文字、半角スペースなし)」とSMSを送信すればOK。プロモ適用のお知らせSMSが届けばインターネットを使えるようになります。なお、やり方が分からなければ、ギャレオンのスタッフに頼めば代わりにロード&プロモ申し込み作業を行ってもらえます。


なお、SmartのSIMカードの取り扱いについては以下の記事で確認できます。

フィリピンで格安の現地キャリア「Smart」「Globe」のSIMカードをゲットして使う方法 - GIGAZINE


モバイル回線を確保した後は、モール内に多数あるレストランで腹ごしらえ。3Fフードコートにある現地のヌードル「パチョイ」は100ペソ(約210円)でした。


ロビンソンズ内にレストランはたくさんありますが、周辺にもローカルレストラン・フランチャイズストアを問わずたくさんのお店があります。ロビンソンズから通りを挟んで南側にある建物内のローカルフードレストラン「SANDOK


ポークスープの「KBL」は138ペソ(約300円)


マグロの顎肉「Panga Sang Tuna PISS」155ペソ(約330円)など、ローカルフードを満喫できます。なお、フィリピンはチップ文化があるので、レストランに満足した場合はチップをテーブルに置いておきましょう。20ペソ(約43円)以上が目安です。


さらに現地食を堪能したい人には、「Carinderia(カレンダリア:大衆食堂のこと)」がオススメ。これはラクソン通りにあるとあるカレンダリアの外観&入り口。外観から食堂だと気づくことは難しいので、現地の人に案内してもらうのがベターです。


中はこんな感じ。外国人観光客は皆無です。


カレンダリアでは英語は通じませんが、ガラスケース内にある食べ物を指させばOK。ただし、料金は後払いで食後にはガラスケース内の食べ物ががらりと変わっている場合があるので、注文した料理の写真を撮影しておいて、「これを食べましたよ」と見せて料金を支払うのがスマートです。なお、カレンダリアではチップは不要です。


ガーリックライス、フライドチキン、チキンスープ、ライスを注文した合計金額は80ペソ(約170円)。激安!


フィリピンはアメリカの統治下におかれる以前には、300年以上スペインの支配下にあった過去があるので、あらゆる場所でスペイン文化に出会うことができます。スパニッシュなカフェ「KUPPA


スペイン風のカフェラテは80ペソ(約170円)


ストリートで果物をゲットするのも楽しいもの。日本ではあまり見かけない形のバナナ。


訪れた8月はちょうどランブータンが旬の時期でした。


路上の屋台で見つけた豚の丸焼き「レチョン」


1kg単位でぶつ切りで販売しています。1kgで225ペソ(約480円)なり。


肉厚&ジューシーな豚肉は超絶オススメ。いっしょにもらえる甘いソースを付けて食べます。現地の人たちとシェアすると、パリパリの皮は大人気で一瞬でなくなります。


バコロド市では日本車が大人気。トヨタ・日産・ホンダ・スバルなどに加えて、三菱・いすゞの健闘が目立つ印象でした。


バコロドはフィリピンでも最も安全な都市の一つとして有名です。日中はぶらぶら散歩がてらに通りを歩くと日本との違いが感じられて新鮮です。


ただ、バコロドの夏(乾期)は4月から6月。7月以降は雨期にあたり、突如として大雨ということもよくあります。日本のゲリラ豪雨以上の豪雨が一気に降り、道路が冠水することもめずらしくありません。運悪く豪雨に見舞われると、靴を手に持って道路を歩くハメになります。


川の上に建つ家。大雨の後に見に行くとこんな感じ。なお、前面の記述は「勝手に入るな。お前の家じゃない」という主旨だとのこと。


床上浸水していましたが、流されるという悲劇はかろうじて免れていました。


バコロド市で最も頼もしい交通手段が「Jeepny(ジプニー)」。料金はどこまで乗ってもわずかに7ペソ(約15円)と激安。乗車したら「Bayad(バヤッド)」と言って運賃を運転手に渡します。運転席から遠い場合は、隣の人に渡してバケツリレーしてもらえばOK。


10種類以上あるジプニーを使えば、バコロド市内の至る所を訪れることが可能。ジプニーの種類は車体に書かれた文字で判断できます。最もメジャーなのは、ラクソン通りから大型ショッピングモール「SM City Bacolod」に向かう「BATA LIBERTAD(バタ・リバタッド)」。なお、ジプニーでは運転手に「Lugar Lang(ルガー・ラン)」と呼びかけることで、好きな場所で停めてもらえます。


運転手横の助手席に乗ることもOK。大雨の日のジプニー助手席はなかなかスリリングです。


ラクソン通りからジプニーに乗って、「SM City Bacolod(SMモール)」に到着。SMモールはRizal St(リサル通り)を挟んで南北に2つあるモールが高架でつながる構造です。



バコロド一の大型モールでは、あらゆる日常品をそろえることが可能。商品の品質を求めるならばSMモールを訪れれば間違いなし。激安品を求める場合は、SMモールから徒歩圏のチャイナタウンにあるモール「888 Chinatown」がオススメです。


SMモールにはユニクロもありました。値段は日本と変わらないか若干割高な印象。フィリピン人にユニクロをどう思っているのか尋ねてみると、「品質は抜群だが高級品」というイメージだとのことです。


SMモールにはスマートフォンやPCを扱う電脳エリア「CYBERZONE」があります。


なお、CYBERZONE入り口周辺にはソニーやSamsung、Huawei、OPPOなどのスマートフォンを売る専門ショップがずらりと並んでいました。


ソニーショップには、日本で未発売の端末「Xperia XA Ultra」(19990ペソ:約4万3000円)が展示されていました。6インチのミドルレンジXperiaは質感もよく、価格と性能のバランスが絶妙で、「Xperia Z Ultra」以降、日本で販売されない6インチ以上の大型スマートフォン(ファブレット)を求める人にはたまらない端末と言えそうです。時代を先取りしすぎた感のあるXperia Z Ultraの後継機が日本で販売されないというのはなんとも口惜しいと思わざるを得ませんでした。


CYBERZONE内にはガラスカウンターのみの小さなショップや、Apple・Samsung・ASUSなどの人気スマートフォンを多数取り扱うスマートフォン専門店までさまざまな種類の店があり、ガジェット好きには楽しい空間となっています。


販売されているiPhoneシリーズはもちろんSIMロックフリー。商品によっては日本よりもはるかに安い価格で手に入れることが可能です。


フィリピンでは日本よりも早くASUSの「ZenFone 3」が発売されましたが、人気のためか品薄状態が目立ちました。この日はZenFone 3、ZenFone 3 Ultraの存在を確認。ただし、価格は本場・台湾よりも2割から3割ほど高め。


なお、フィリピンの英雄にして国会議員でもあるボクシングの元6階級制覇チャンピオン「マニー・パッキャオ」の推すスマートフォン「ZH&K」も販売されていました。


もちろんSMモールには多数のレストランがあり、バコロド名物の「チキン・イナサル」など美味しい料理を満喫することが可能。画像のチキンは一串80ペソ(約170円)程度。日本で食べるよりもおいしいチキンを格安価格で食べられるため、バコロドは鶏肉好きには天国と感じられます。


SMモールではチキン以外にも巨大なハンバーガーを食べることも可能。

もはや自立できない程に凶暴な巨大ハンバーガーを「Zark’s Burgers」で食べてみた - GIGAZINE


SMモールで食事をするのももちろんOKですが、やはりローカルフードを満喫したいならば、ラクソン通りを中心に広がるレストラン群を訪れるべき。SMモールからジプニーで約15分の距離にある「HOMEGROWN Bar」は、チキンやポークの屋台が集まったガーデンテラススタイルのレストランです。



バコロドではポークも激ウマ。


もちろんチキンもアリ。まわりを見渡すと半分くらいの人がフォークではなく手を使ってチキンを食べていました。郷に入っては郷に従えの精神で手で食べてみると、フォークを使うよりもずっと美味しいことに気づかされます。なお、屋台の奥には手洗い場があるので、食前・食後に手を洗えます。


HOMEGROWNの目の前にある「Cafe Bob's(ボブス)」には、20種類以上のアイスクリームがずらり。



ソルティキャラメルは65ペソ(約140円)。バコロド市はサトウキビの産地なので、ケーキやアイスクリームなどのスイーツ店が点在しているので甘党にはたまらない場所と言えます。


激安&激ウマの料理を食べるならば、やはりローカルレストランに限ります。名前もない小さなお店では、信じられない価格で激ウマの料理を堪能できます。これは、チキン・ポーク・魚を炭火で焼いてくれるお店。


システムはガラスケースから好きな串を選ぶだけ。


現地の人たちといっしょに食べるローカルレストランこそ、旅を満喫するために欠かせない貴重な存在だと感じられました。


ネグロス島はキリスト教を信仰する人が多いため多数の教会があります。ライトアップされた夜の教会は昼とは違う美しさで、カトリック以外の人にも安らぎを与えてくれます。



夜のストリートは屋台だらけ。これは孵化直前のアヒル「Balut(バロット)」(17ペソ:約36円)。「グロテスクな物ほどうまい」という格言通りの味で、フィリピン人の大好物です。


ラクソン通りからタクシーで70ペソ(約150円)ほどの距離にあるバコロド市の新しい顔となるのは市役所「Bacolod New Government Center(NGC)」。ホワイトハウスのような立派な建物は、ライトアップされた夜に格別の美しさを見せてくれます。



NGCから通りをはさんで比較的高級なレストランが集まる「Marketplace



ステーキなどを食べることができます。これはレストラン&バー「Manhattan's fleet Gastropub」のビーフステーキで855ペソ(約1800円)


バコロド市南にある歓楽街Goldenfieldにある「Mo2 Super Club」というバコロド最大のナイトクラブは入場料が150ペソ(約320円・ワンドリンク付き)でVIP席でも200ペソ(430円)という安さ。格安で一晩中踊り明かすことも可能です。



フィリピンで最も安全な都市の一つに挙げられるバコロドは、マニラのような混雑さもなく、田舎町特有ののんびり具合。食べ物は名物のチキン・イナサルを始めとして非常に美味しく、何よりも激安。サトウキビの名産地でもあるため、市内には数え切れないほどのスイーツショップもあり、市場だけでなく路上でも果物が手に入るなど、食事を楽しむのにもってこいの場所です。大型のショッピングモールも複数あるため、あらゆる日常品を手に入れることも可能。さらに飛行機だけでなくバス+フェリーを使って人気の観光地セブ島へもアクセスOKなので、フィリピンへの観光地として非常にオススメな町になっていました。

・つづき
たった4000円でフィリピン・セブ島周辺の三島をぐるりと旅するバス・フェリーの使い方まとめ - GIGAZINE

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in 取材,   , Posted by darkhorse_log

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