スペイン統治時代の名残りが感じられるフィリピン・バコロドの名士の邸宅跡「The Ruins」に行ってきました
フィリピンでも治安の良さで知られる田舎町バコロド。そのバコロドで最も有名で地元の人の誇りにもなっている観光スポットが、かつてのサトウキビ農園の大地主が建てた邸宅の跡「The Ruins(ルインズ)」です。Ruinsは300年以上も続いたスペイン統治時代を感じさせる建物でした。
The Ruins | The Ruins Talisay, Negros Island Garden Wedding Philippines
http://theruins.com.ph/
バコロド市内のメインストリートであるラクソン通りから自動車で約20分ほど東に行ったところにRuinsがあります。
道中はサトウキビ畑が広がる農園なので、荷台の付いたバイク(トライシクル)で行くのもアリ。
入場料は大人が95ペソ(約200円)
入り口から入った一本道を隔てると……
広々とした公園が広がっています。手入れの行き届いた芝生はとても爽快。
北側には石でできたモニュメントがありました。
石の柱の上に大きな石が乗っかっています。
なお、モニュメント裏は公衆トイレになっていました。
モニュメントから見た光景。西日が差す光景もなかなかです。
公園には小川も流れています。
小川のそばにあるベンチはスピーカー付き。音楽を聴きながらのんびりくつろぐのも良さそうです。
公園をあとにして一本道を歩くと、大きな建物が見えてきました。
入り口はこんな感じ。
建物の前に、入り口のアイスクリームが気になります。
フレーバーは3種類。
定番のマンゴーアイスはかなり美味。
アイスクリーム以外にもフランクフルトやサンドウィッチなどもありました。
アイスクリームで一息ついたらいよいよRuinsへ。
これがバコロドの名産であるサトウキビ農園を取り仕切っていた地元有数の名士Don Mariano Ledesma Lacson氏が建てた大邸宅跡「Ruins」
階段を上ると……
2階への立ち入りは禁止に。老朽化のため2階へは上がれないようになっています。
広々とした大邸宅はコンクリート造り。
左が主のMariano氏で右が妻のMaria Braga氏。残念ながら、Maria氏はこの大邸宅が完成する前に亡くなってしまったとのこと。
イタリア建築のデザインを取り込んだ大邸宅は、アメリカ統治や第二次世界大戦中に旧日本軍の攻撃を受けたりしたため、破壊されてしまいました。
しかし、最高級グレードのコンクリートで作られた建物は戦禍をくぐり抜け、決して朽ち果てることはありませんでした。
戦後、大補修を経て、現在はバコロドを代表する名所として生まれ変わっています。
広間では、地元では人気のテレビキャスターRoger Lucero氏による軽妙な語り口の英語による名物ガイドに、観光客が釘付けになっていました。
館内には主たちの衣装や……
かつての写真などが飾られていました。
ちなみに観光地らしくお土産コーナーも充実しています。
Ruinsは夜にライトアップされます。地元の人は夕暮れから夜にかけてのRuinsが一番美しいと言っていました。
美しい空間はデートにも人気。
バコロドを訪れたからには外すことのできないスポットとなっていました。
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