日本市場投入が待たれるASUSの「ZenFone 3」を一足先にレビュー、期待に違わぬコスパとデュアルスタンバイ対応が光る


ASUSが台湾を皮切りにアジア各国で第3世代ZenFoneである「ZenFone 3」を2016年7月に発売しました。日本市場への投入が待たれる中で、一足先に台湾でZenFone 3を手に入れて、その実力を試してみたところ、あいかわらずのコストパフォーマンスの高さを見せつけるデキになっていました。

ZenFone 3 (ZE520KL) | Phone | ASUS Global
http://www.asus.com/Phone/ZenFone-3-ZE520KL/

◆ZenFone 3を求めて台湾へ
世界的な供給不足がささやかれるZenFone 3を求めて、台湾・台中市を散策しました。訪れたのはNOVA・台中英才店


地下1階フロアにスマートフォンやアクセサリーなどを扱うショップ。


スマートフォンを売る、とあるお店。


中古品も扱っています。


第2世代ZenFoneシリーズの中に、1つだけ5.2インチモデルの「ZenFone 3」を発見。


価格は定価の7990NTD(約2万5000円)。ということで購入決定。なお、台中市内では5.2インチスタンダードモデルのZenFone 3のみ販売されており、5.5インチモデルのZenFone 3(ZE552KL)や上位モデルのZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)、ZenFone 3 Ultra(ZU680KL)は発見できませんでした。


その場で開封してもらい動作をチェックします。海外でスマートフォンを購入するときは、初期不良に出くわすリスクを考えると、その場で開封・チェックするのがオススメ。


購入したのはサファイアブラックカラーの「ZE520KL」。見る角度によっては紫色にも見えるガラスのバックパネルがまぶしく光っています。


電源ONでASUSロゴが登場。問題なく起動しました。


◆外観チェック
ZenFone 3は黒色の化粧箱に金色の文字という、見た目、質感ともに第1世代ZenFone、第2世代ZenFoneとは異なるパッケージデザイン。より高級なモデルへのシフトを感じさせます。


箱を縦に開けるとZenFone 3が登場。


付属品はこんな感じ。ZenFone 3本体、ACアダプター、Type-CのUSBケーブル、イヤホン、説明書。


SIMスロット用のピンもASUSオリジナル。


ZenFone 3のスタンダードモデルの「ZE520KL」は5.2インチ(1920×1080)液晶ディスプレイを搭載。サイズは146.87×73.98×7.69mm。


エッジ部分がカーブした2.5Dガラスを採用しています。これまで表面がフラットだったZenFoneシリーズとは一味違う印象を受けます。


裏面も2.5Dガラスなので、比較的大きな5.2インチスマートフォンですが手に取るとしっくりなじみます。ガラスのバックパネルですが重さは144gとまずまずの軽量具合。


前面上部にはF値2.0、800万画素のフロントカメラ。


天面にはイヤホンジャックとマイク。両サイドにアンテナ用のラインが見えます。


前面下部の戻るボタン・ホームボタン・メニューボタンはプリントされています。


底面にはマイク、Type-CのUSBポート、スピーカー。底面にもアンテナラインが確認できます。


右側面には電源ボタンとボリュームボタン。


ボタンは表面加工されており、独特の手触りにより探しやすくなっています。


左側面にはSIMスロット。


SIMカードスロットを取り出すとデュアルSIM仕様。


マイクロSIMサイズとナノSIMサイズのデュアルスロットは、デュアルスタンバイ(同時待ち受け)に対応。なお、SIM2スロットにはmicroSDカードを装着することもできます。


従来の樹脂製からガラス製に変更された背面。バッテリー交換はできません。


フラットなガラスパネルですが、ASUSの「Zen」シリーズお得意のヘアライン加工ライクな文様が確認でき、高級感にあふれています。


F値2.0、1600万画素、6層レンズのリアカメラ。左にはAF用レーザー、右にはLEDデュアルフラッシュを搭載。0.03秒をうたうレーザーAF機能などカメラ性能は強力です。


ただし、カメラユニットは飛び出しているので、平面に置くと浮き上がってしまいます。


裏面下にASUSロゴ。


指紋認証機能は背面に。人さし指が自然に触れる位置にあります。


◆使ってみた
ZenFone 3は当然ながらSIMフリースマートフォン。ということで、滞在先のフィリピンでZenFone 3を使ってみました。ちなみにZenFone 3はフィリピンでも発売済みですが、記事作成時点ではほとんどのASUSショップで在庫なしとなっていました。


台湾版のZenFone 3は香港・日本でも同一モデルとして販売される予定。ということで言語は日本語を選択可能。なお、ZenFone 3は地域別に複数のモデルがありますが、台湾や日本で販売される「TW/JP/HK」バージョンがプラチナバンドを含むBand 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28と対応バンドが広いので、海外で購入する場合は「TW/JP/HK」バージョンが圧倒的にオススメです。


ソフトウェアキーボードもqwerty型とフリック入力型を選べます。


記事作成時点では日本の技適には未対応。ただし、ソフトウェアアップデートでの対応が期待できます。


OSはAndroid 6.0(Marshmallow)。


・CPU-Z
アプリ「CPU-Z」でスペックの確認。SoCはSnapdragon 625(2.0GHz・8コア)、メモリは3GB、ストレージは32GB。


・AnTuTu
ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」でのスコアは「62014」と4GBメモリを搭載するZenFone 2を軽々と上回りました。Android 6.0を動かすには十分な性能で、実際の操作でストレスを感じることはほとんどありませんでした。


・デュアルスタンバイ機能
ZenFone 3はデュアルSIMスロットを搭載し、4G LTE/3Gのデュアルスタンバイ(同時待ち受け)に対応するDSDS機です。ということで、「設定」→「デュアルSIMカード設定」の順にタップ。


初回のみ「再度表示しない」にチェックを入れて、「OK」をタップ。


「デュアルSIMカード設定」という画面が現れて、SIMカードの各種設定が可能です。


フィリピンで代表的なGlobeとSmartの回線でチェックしてみます。GlobeのSIMをSIM 1に、SmartのSIMをSIM 2に挿入すると、特別な操作なしにSIMカードを認識し使用可能になりました。


ためしに2つの番号に電話をかけてみると、問題なく着信可能。


また、「デュアルSIMカード設定」内の「優先SIMカード」の「音声呼び出し」を「常に確認する」に設定しておくと、発信時に使うSIMカード(電話番号)を都度選択可能です。


連絡先もZenFone 3端末のストレージ、SIMカードの好きな場所に保存できます。ということで、「プライベート用と仕事用」、「大手キャリアと格安MVNO」、「日本のSIMカードと海外のSIMカード」などのように異なる2枚のSIMカードを完全に使い分けることが可能です。


◆カメラ性能
・静止画
そつなくキレイな写真が撮れることで定評のあるiPhone 6sと静止画の画質を比較してみました。いずれの写真も左がZenFone 3で右がiPhone 6sのもので、HDRなしで設定はフルオートという条件で撮影しています。

明るい場所での風景


日陰


明暗のある場所


比較的近い距離の被写体


デジタルズームを使って遠くの物を撮影した場合。


全体的な傾向として、iPhone 6sの方が明るく撮影でき、解像感の高い画質となりました。カメラ性能に関して言えば、ZenFone 3はiPhone 6sに及ばないと言えそうです。

・動画
ZenFone 3はフルHDでのムービー撮影が可能。フィリピンの町並みを撮影してみるとこんな画質になりました。

ZenFone 3(ZE520KL)でフィリピンの田舎町を撮影してみた - YouTube


◆まとめ
約2週間、ZenFone 3を使ってみた感想は、やはりZenFone 3はZenFone 2から正常進化を果たした後継機であるということ。必要十分な性能を持ち、ASUS独自のZen UIと、タッチジェスチャー・モーションジェスチャー機能、片手モード、簡単モード、手袋モードなどのASUS独自機能に加えて、新たに指紋認証機能も搭載。使いやすさに磨きがかかっています。

デザインこそ第1世代、第2世代のZenFoneと違い2.5Dガラスを両面に搭載するという大変更が加えられましたが、高級感という点では歴代ZenFoneシリーズの追随を許さないレベルに仕上がっています。スタンダードモデルのZenFone 3は価格が3万円未満という激安価格にもかかわらず、性能&デザインのバランスが絶妙で、歴代ZenFoneシリーズ同様、圧倒的なコストパフォーマンスを見せつけるスマートフォンとなっています。

さらに、デュアルSIM&4G LTE/3Gのデュアルスタンバイ機能を搭載している優位性は圧倒的。利用条件によってはこの上なく便利で、もはやこれなしではいられないと感じるほど。一度でも4G LTE/3GのDSDSの使い勝手を体験すると、面倒なSIMカードの入れ替え作業から解放されSIMスロット1つのスマートフォンには戻れないという快適さがあります。日本市場に「SIMフリー」を広めたASUSは、ZenFone 3で「デュアルスタンバイ」を広めることになるかもしれません。

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