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大画面なのに安価な「6.1インチ液晶iPhone」についてわかっていることまとめ


Apple関連の予測で定評のあるアナリストのミン・チー・クオ氏が、2018年に登場する新型iPhoneは3モデルあると予測して以来、長らく登場がウワサされている「6.1インチ液晶ディスプレイ搭載iPhone」について、これまで明らかになっている情報を海外メディアの9to5Macがまとめています。

Roundup: Everything we know so far about the 6.1-inch LCD iPhone | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/07/01/lcd-iphone-price-specs-release/

◆デザイン&サイズ
新しく登場が予測されている6.1インチiPhoneは、サイズでいえば5.8インチのiPhone Xと6.4インチのiPhone X Plusの中間に位置するものです。

サプライチェーンから流出した回路図によると、6.1インチiPhoneの本体サイズは縦150.91mm×横75.72mm×薄さ8.47mmになる模様。なお、iPhone Xのサイズは縦143.6mm×横70.9mm×薄さ7.7mmであり、同じく2018年に新登場が予測されているiPhone X Plusのサイズは縦157.53mm×横77.44mm×薄さ7.85mm。これらの情報が正しければ、6.1インチiPhoneはひと回り小型なiPhone Xよりもわずかに厚みがあるということになります。

以下の画像は回路図を元に作成された、2018年に登場する予定の新型iPhone3機種のモックアップ。左から6.1インチiPhone・新型iPhone X・iPhone X Plusの順で並んでいます。


モックアップ写真を見てもわかるとおり、6.1インチiPhoneはiPhone Xと同じベゼルレスデザインを採用しているため、ホームボタンやディスプレイ上下にあったベゼルが完全になくなります。ただし、iPhone X同様に顔認証機能の「Face ID」を採用するため、ディスプレイ上部には切り欠き(ノッチ)が見えます。

また、他のiPhone同様に背面はガラスパネルを採用する可能性が高いとされていますが、ワイヤレス充電機能がサポートされるかどうかは不明だそうです。加えて、iPhone XおよびiPhone X Plusは金属フレーム部分にステンレススチールが使用されるのですが、6.1インチモデルは製造コストを抑えるためにアルミニウムを採用するものと推測されています。

◆ディスプレイ
デザイン面で若干の差異があったiPhone X/X Plusと6.1インチiPhoneですが、最も大きな違いはディスプレイになると考えられています。iPhone XおよびiPhone X PlusではOLED(有機ELディスプレイ)が採用されますが、6.1インチモデルではiPhone 8/8 Plus同様に液晶ディスプレイが採用される予定です。

ミン・チー・クオ氏によると、6.1インチモデルはiPhone 8/8 Plusが採用しているものと同じTFT液晶ディスプレイを搭載するとのこと。しかし、画素密度は320~330ppi程度になると推測されており、5.5インチのiPhone 8 Plusの画素密度は401ppiだったことを考えると、6.1インチモデルでは解像度がiPhone 8と同程度(1334×750)になるものと思われます。


有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いについて、9to5Macは「並べて比較すれば顕著に差が明らかになりますが、平均的な消費者にとってその違いは分かりにくいものでしょう」と記しています。加えて、6.1インチモデルには「3D Touch」が搭載されていないともウワサされています。

◆A12チップ
Appleのパートナー企業であるTSMCは、2018年のiPhoneラインナップ向けに7nmプロセス製造技術を駆使し、既にチップの量産を開始していると報じられています。このプロセッサはiPhone Xなどに搭載されている「A11 Bionic」に続き、「A12」と呼ばれる可能性が高いです。

しかし、6.1インチモデルにA12プロセッサが採用されるかどうかは定かではありません。AppleがiPhone X/8/8 Plusに搭載されたA11 Bionicを6.1インチモデルで引き続き使用し、コスト削減を目指す可能性があるからです。


メモリ(RAM)については、6.1インチモデルはiPhone 8 Plusと同じ3GBのものが採用される見込みで、iPhone X/X Plusの4GBよりもわずかに少ないものとなります。ただし、6.1インチモデルは液晶採用で解像度がiPhone X/X Plusよりも低くなるため、「メモリが少なくても全体のパフォーマンスとしてはそれほど大きな違いが出るとは思えない」と9to5Macは記しています。

◆充電
さらに、充電面でもちょっとした変化が起こる可能性があります。2018年モデルのiPhoneでは、充電用のLightningケーブルのUSB A端子がUSB Type-C端子となり、USBアダプターのUSB AプラグがUSB Type-Cのものに替わるとウワサされています。この理由は、Appleが2019年にもLightningコネクターに別れを告げてUSB Type-Cへ移行するためだと推測されています。

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◆カメラ
iPhone X/X Plusでは、2017年に登場したiPhone Xと同じデュアルカメラが採用され、ポートレートモードが楽しめるようになります。しかし、6.1インチモデルではコスト削減のためにiPhone 8と同じようなシングルレンズカメラが採用されると推測されています。つまり、6.1インチモデルではポートレートモードなどは利用できないとうわけ。詳細なスペックとしては「12メガピクセルカメラと、光学的な画像安定化機能が搭載される」とされています。

◆価格
デュアルカメラ・3D Touch・有機ELディスプレイという3つの要素を排除することで、6.1インチモデルは「エントリーモデルのiPhone」として市場に提供されることとなります。クオ氏は6.1インチモデルは600~700ドル(約6万6000~7万8000円)の間で販売されると予測していますが、過去には550ドル(約6万1000円)程度になるとコメントしたこともあります。

◆リリース日
クオ氏が入手した情報によると、6.1インチモデルはiPhone XおよびiPhone X Plusよりも量産が難しいとのことです。それでも6.1インチモデルは新型iPhone XおよびiPhone X Plusと共に、2018年9月にリリースされるものと推測されています。

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iPhone XやiPhone X Plusと比べると、6.1インチモデルに機能的な優位性はなく、価格だけが取り柄と言って差し支えありませんが、それでもクオ氏は「2018年モデルのiPhoneは6.1インチの液晶ディスプレイ搭載モデルが半数を占めるだろう」と予測しており、安価な大画面iPhoneに多くのユーザーが飛びつくとしています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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