×
サイエンス

夏至とは何か?


2018年の「夏至」は本日6月21日でした。そもそも「夏至とは何か?」という科学的なメカニズムとその歴史的な位置づけについて、NBC Newsが解説しています。

MACH: The best and latest in Tech & Innovation | NBC News
https://www.nbcnews.com/mach/science/what-summer-solstice-ncna884991

「夏至」とは「1年で最も日(昼)が長い日」です。北半球では6月22日前後に毎年、夏至は訪れ、2018年は6月21日が夏至でした。つまり、6月21日までは日はどんどん長くなっていたわけで、反対に翌日以降は「冬至」に向けて日はどんどんと短くなり続けます。

ではなぜ日照時間には年間を通じてサイクルがあるのかというと、「地軸が傾いているから」が答えです。自転しつつ太陽の周りを公転している地球は、自転軸が公転面に対して約23.45度傾いています。このため、北半球では太陽光を浴びる範囲が広くなり、すなわち昼が長くなります。図でわかる通り、北半球の夏至では北極は太陽を常に浴び続けるため日が沈む時間がない「白夜」になり、反対に南極は太陽がまったく昇らない「極夜」になります。


1年かけて地球は太陽の周りを公転するため、夏至は1年に1回訪れます。そして、北半球と南半球では事情が正反対になり、北半球の夏至は南半球の冬至にあたり、その逆も同じ。北半球と南半球で季節が正反対になるのと同じく、夏至と冬至の関係も正反対になっています。

夏至は「1年で最も南中高度が高い日」と言い換えることも可能です。英語で夏至は「Summer Solstice」と言いますが、Solstice(至)は「sun standing still(太陽がまだ昇っている)」という意味を指すラテン語が由来です。夏至の正午に太陽は最も高い位置に来ることは古代から知られており、一説によると人類史上で最初の天文観測の一つだと言われています。


夏至・冬至を調べることは季節のサイクルを調べることと同義であり、古代の人々の生活にとって不可欠なものでした。このため、カレンダーの中の夏至・冬至は、1年で最も重要な日とされていたそうです。

さらに、世界中に点在する古来の歴史的な建造物やモニュメントの中には、夏至の日の出や夕日に合わせて設計されていると考えられているものがあります。円陣を組んだ石のモニュメント「ストーンヘンジ」もその一つです。ヨーロッパの各地では真夏の祭典は、古代の夏至の儀式の系譜として行われているとのこと。ストーンヘンジでは近年、夏至の夕日のフェスティバルが行われ数千人の人が集まりますが、数千年たった今なお、夏至は人類にとって重要な意味を持つ日となっています。

by Slilin

・関連記事
「ストーンヘンジ」の謎を解くこれまで知られていなかった手がかりを新技術で地下から発見 - GIGAZINE

ネイティブアメリカンにキリスト教を広めるためにスペイン人は「太陽」を利用した - GIGAZINE

太陽を地球まで持ってくると一体何が起きるのか? - GIGAZINE

中世ヨーロッパの教会に刻まれている「科学と宗教」の意外ともいえる関係とは - GIGAZINE

インディアンの彫刻「ペトログリフ」にカレンダーの役割があったことが判明 - GIGAZINE

もしも「ドーナツ状」の地球が存在したら、そこは一体どんな世界なのか? - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by logv_to