AppleはMacBookのキーボードで発生した不具合により集団訴訟を起こされている
by Ryan Morse
Appleのような大企業になると常に何かしらの訴訟問題を抱えているものですが、今度は新たに「キーボードに不具合が存在すると認識していながら、MacBookおよびMacBook Proを販売し続けた」として、消費者から集団訴訟を起こされています。
Apple smacked with class-action suit over MacBook keyboard defect
https://www.usatoday.com/story/tech/talkingtech/2018/05/14/apple-smacked-class-action-suit-over-macbook-keyboard-defect/608561002/
カリフォルニア州北部で集団訴訟を手がけるジラード・ギブス法律事務所が2018年5月11日(金)、Appleを被告とする訴訟を起こしました。原告となったのはMacBook Proのユーザーであるジュアン・ラオ氏とカイル・バーバロ氏の2人で、MacBook 2015以降のモデルおよび新型MacBook Proに搭載されているバタフライ構造のキーボードはわずかなホコリが詰まるだけでキーを認識できなくなってしまうために「数千人もの人々がバタフライ構造のキーボードによる不具合を経験しており、キーが認識できなくなればMacBookとしての機能を保てない」と訴えています。
訴えの中で原告は、2015年に新型MacBookが発売された直後からキーボードの不具合が報告され始め、Appleはバタフライ構造のキーボードによる不具合を認識していたとしており、不具合を認識していながらAppleはそれ以降のMacBookや新型MacBook Proにもバタフライ構造のキーボードを搭載し、消費者に高値で売りつけたと主張しています。
2015年モデルのMacBookに搭載されたバタフライ構造のキーボードは、キーを4つの点で支持することでキーのどこを押しても打鍵が認識され、加えて従来のキーボードより40%も薄くすることを可能にしました。デバイスの薄さを実現するために必要不可欠なバタフライ構造のキーボードですが、同時に故障しやすいという欠点を持ち合わせていたようです。
by gordon mei
Appleはキーボードの不具合に関して、多くのリコール申請や修理依頼があったことを認めています。Apple関連の情報を報じるAppleInsiderは、「2016年モデルのMacBook Proは、最初の1年間で2014・2015年のモデルの2倍キーボードが故障しやすい」としていますが、2017年モデルになると故障率は低下するとも付け加えています。
今回の訴訟は、2015年以降のMacBookおよび2016年以降のMacBook Proを購入した消費者を代表して行われたものです。AppleはラップトップPCに1年間の保証を与え、ウェブサイトでキーボードに挟まったホコリをエアダスターできれいにする方法を紹介していますが、原告は「Appleのトラブルシューティングではキーボードの故障を直すことは不可能である上に、Appleは何かにつけ保証義務を回避しようとし、ユーザーが自分で修理する権利も認めようとしない」として非難しています。
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in ハードウェア, Posted by log1h_ik
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