実物と同じ構造で動くレトロな風情たっぷりな馬や風車の木製模型「UGEARS」

車や列車のミニチュア模型には実際に動くものがありますが、内部機構が実物と違う場合もよくあります。木製のミニチュア模型「UGEARS」は実物とほとんど同じ構造を持ち、モーターや電力を使わずゴムの動力のみで動きます。

Unique Wooden Mechanical Models «UGears Models»
https://ugearsmodels.com/

「UGEARS」がどのような模型になっているのかは、以下のムービーをみるとわかります。

Ugears: Mechanical Evolution Highlights. Kickstarter Campaign 2018 - YouTube

馬はかつて、遊牧民の人々にとって重要な交通手段でした。

「UGEARS」の馬型模型は、本物の筋肉や関節を忠実に再現した構造で作られており……

実際に馬が歩くのと同じように、四足歩行で歩きます。

全ての部品は実物の馬を模したものですが、動力はゴムとゴムに連動する歯車、そして重力の作用だけ。

古代から中世にかけて使われた大型の弓を打ち出す兵器、バリスタや塔の模型も「UGEARS」のラインナップに含まれています。

「UGEARS」の模型は一つ一つの部品が実物に忠実なため、自分がまるで建築家や技術家になったような気分が味わえるとのこと。

馬車の模型からは、ワイルドな西部劇の雰囲気が漂います。

後ろのストッパーを外すと……

馬車は実際に走り出しました。

イングランドの伝統的なタワー型風車は、威風堂々とした立ち姿。

内部の複雑な機構がしっかりと再現されています。周囲は骨組みだけになっており、動いている最中の動作をじっくり眺めることが可能です。

動力を伝えるチェーンも、全て木製の部品で作られているとのこと。

「UGEARS」には蒸気機関車の模型もあり……

線路の上を走らせることができます。

ピストン機構や車輪の回転など、細部を見ているといつまでも楽しめそうです。

レトロな雰囲気のロードスター(オープンカー)は、タイヤの溝まできれいに作り込まれています。

ギアをドライブに入れると……

ゴム動力のミニチュアV8エンジンが動き出しました。

ロードスターはもちろん走ります。

なんと飛行機の模型もあります。さすがに本当に空を飛ばせるわけではなく、上部を回転させることのできるタワーに接続して、飛行機を動かすことができる仕組みです。

しかし、単に棒と連動して回るだけでなく、プロペラもしっかり回転します。

飛行機に接続するタワーでは、スピードや回転の傾きを制御可能。

バイクの模型は見ているだけでワクワクして、どこかに走り出したくなります。

動力となるゴムを巻くと……

バイクは勢いよく走り出しました。

「UGEARS」の模型は、エンジニアたちが対象の構造をしっかりと研究し、重量のバランスにも細心の注意を払って作成されています。

模型は木枠に部品がはめ込まれた状態で手元に届くので、自分で木枠から外し、一から組み上げていく楽しさを思う存分味わえるとのこと。

複雑な模型を完成させて、模型が動いている姿を眺めるのは、至福のひととき。

歯車の動きや部品の連動する様を見ているだけで、いつまでも時間を過ごせる気がします。

「UGEARS」プロジェクトは現在クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資を募集中。目標金額として1万5000ドル(約160万円)が掲げられていたところ、記事作成時点で既にそれを上回る9万4000ドル(約1000万円)以上が集まっています。「UGEARS」プロジェクトでは39ドル(約4100円)の出資で馬型模型1個が入手可能、54ドル(約5700円)の出資でタワー風車型模型・飛行機模型・鉄道車両模型・トラック模型の中から1個が入手可能で、これらが日本へ発送される場合は送料として別途28ドル(約3000円)が必要です。また、上記の模型に加えて馬車・ロードスター・バイクなどが加わったセットを385ドル(約4万1000円)の出資でゲット可能で、こっちは送料が108ドル(約1万2000円)となっています。発送は2018年7月ごろが予定されています。

なお、「UGEARS」への出資期限は日本時間で2018年5月2日(水)13時です。

UGEARS: mechanical evolution highlights by UGEARS — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/978262034/ugears-mechanical-evolution-highlights