現代に復活した幻の車「くろがね四起」がさっそくプラモデル化されて登場へ
欧米の列強に先駆けて日本が世界で初めて実用化に成功した四輪駆動軍用車「くろがね四起(九五式小型乗用車)」が2年の歳月をかけて当時そのままに復元されたばかりなのですが、早くも年末にはプラモデルが登場することになりそうです。
2016第56回全日本模型ホビーショー新製品 ファインモールド
http://www.finemolds.co.jp/iroiro/2016THS-new.html
くろがね四起を1/35スケールでプラモデル化するファインモールドのブースでは、正面に大きくコーナーが設けられています、
くろがね四起の説明やパーツ構成、モデルなどが置かれています。今回モデル化されるくろがね四起は「NPO法人防衛技術博物館を創る会」が復元した実車をモデルにしているということなので、くろがね四起の中でも前期型の最後期時代、陸軍仕様ということになります。
展示されているのは、モデルの形状を確認するために3Dプリンタで出力した乳白色のモックアップ。隣には、付属する陸軍歩兵のフィギュアが置かれています。
モックアップはこんな感じ。幌を開けたタイプのボディとなっており、湾曲したフロントバンパーや前輪フェンダーの曲線、3人乗りの車内の様子などが忠実に再現されている模様。
なお、実際のくろがね四起の姿はこんな感じ。
モデル化にあたり、実車での取材が綿密に行われたとのこと。車体下部の複雑な構造までしっかり再現されているようです。
キットには、防塵眼鏡を装着した陸軍歩兵の組み立てフィギュアがセットになっています。
モデル化にあたり、金型が完全新設計されているとのこと。パーツ構成のイメージも展示されていました。
くろがね四起の1/35プラモデルは税別価格3000円で2016年12月中旬から出荷される予定です。
なお、くろがね四起のプラモデル化は今回が初めてというわけではなく、2008年にはタミヤからも同じ前期型のモデルが発売済。今回のファインモールド製のキットは、復元済みのモデルをもとにスケールキット化したという点が、タミヤのモデルとは異なる点です。
1/48 日本陸軍 95式小型乗用車 (くろがね四起)
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