iPhone Xは同じSamsung製の有機ELディスプレイを搭載するGalaxyシリーズよりも焼き付きが起きにくいことが判明


ディスプレイはOLED(有機ELディスプレイ)・液晶・プラズマなどの種類に限らず、長時間点灯し続けることで「焼き付き」を起こすことがあります。これはAppleの最新端末である「iPhone X」でも同様に起きうる現象なのですが、極端なストレステストを実施した結果、他の有機ELディスプレイ搭載端末よりも焼き付きが起こりにくいことが明らかになりました。

Extreme OLED test finds Apple's iPhone X takes much longer to 'burn in' images than Samsung Galaxy Note 8
http://appleinsider.com/articles/18/01/03/extreme-oled-test-finds-apples-iphone-x-takes-much-longer-to-burn-in-images-than-samsung-galaxy-note-8

iPhone Xの有機ELディスプレイはSamsungが独占供給しており、「SamsungはiPhone X用にディスプレイを売る方がGalaxy S8の部品製造よりも儲かる」という報道まで飛び出しています。そんなSamsung製の有機ELディスプレイを搭載しているiPhone X・Galaxy Note8・Galaxy S7 edgeという3つのスマートフォンで、510時間以上にわたってディスプレイを点灯し続けるというテストを、韓国メディアのCetizenが行いました。テストでは3つの端末で同じ画像を表示し、ディスプレイの輝度をマックスにして放置しています。


テストではディスプレイを表示し続けて約17時間でiPhone Xに焼き付きが起き始めたとのこと。しかし、ほとんど目立たないものであり、「日常的な使用では見られないもの」とCetizenは記しています。一方、Galaxy Note8はディスプレイ点灯から62時間で突如顕著な焼き付きが起き始めるそうです。テストを行ったCetizenは、白いのイメージを表示して画面の焼き付きが目立つか試したところ、iPhone Xでは焼き付きが見えないレベルなのに対して、Galaxy Note8ではハッキリと焼き付きを確認できたとのこと。

さらにテストが続き、最終的には510時間、時間にして21日間以上にわたってディスプレイを表示し続けています。

510時間以上にもおよぶテスト後の結果がこれ。上からGalaxy S7 edge・iPhone X・Galaxy Note8の順番で並んでいます。


510時間のテスト後にディスプレイを確認すると、最も焼き付きがひどいのがGalaxy Note8で、次点でGalaxy S7 edge、iPhone Xに至ってはうっすらと縦線が入っている程度になっています。ただし、3つの端末全てで永久的に残りそうな焼き付きの跡が残っていることもわかります。


AppleはiPhone Xの有機ELディスプレイ(Super Retina ディスプレイ)で「残像」や「焼き付き」などの現象が低減されるように開発を進めたことを以下のサポートページで明らかにしており、テストではこの成果が如実に出ているとAppleInsiderは記しています。

iPhone X の Super Retina ディスプレイについて - Apple サポート

OLED ディスプレイを見る角度を変えると、色味や色合いが若干変化するのに気付くかもしれません。これは、OLED の特性で、問題ではありません。長期的に使っているうちに、見え方に若干の変化が見られる場合もあります。これもまた予想されることで、「残像」や「焼き付き」など、画面に新しい画像が表示された後も前の画像がかすかに残って映るといった現象も、起きるようになる場合があります。極端な例になると、高コントラストの同じ画像が長い時間表示され続けることもあります。Super Retina ディスプレイの開発にあたっては、こうした OLED の「焼き付き」現象の低減という点でも、業界最高を目指しました。


Appleはディスプレイで焼き付きが起きるのを防ぐために、ユーザーに高コントラストの画像を長時間連続して表示することを避けるようにアドバイスしています。

なお、iPhone Xの発売が遅れた原因のひとつに、Samsungが供給する有機ELディスプレイの「予想を下回る」品質があったといわれており、実際、iPhone Xは画面上に「謎の緑の縦線」が表示されてしまう初期不良に遭遇した際には、関係者から「Samsungは有機ELディスプレイが低品質であったことで、Appleに違約金を支払いました。Appleは有機ELディスプレイの品質に非常にうるさかったそうですが、Samsungは顧客(Apple)を満足させる以外の選択肢がありませんでした」という声も上がっています。このようにAppleがiPhone X向けに高品質な有機ELディスプレイを求めていたことは明らか。Appleの要求の高さが焼き付きテストの結果に反映された可能性もありそうです。

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