レビュー

夏の蒸れた下駄箱のニオイを解消すべくオゾンの酸化力で消臭する「オゾネオ」を使ってみた


湿気も気温も高い夏になると気になってくるのが、いくつもの靴が入れられた下駄箱のニオイ。特に多くの人が集まる場所では、おもわず顔を背けたくなるような現実に直面してしまうこともあります。GIGAZINE編集部では下駄箱に小型の消臭器を入れて対応していたのですが、あまり効果が得られなかったのでさらに強力な消臭器を探していたところ、マクセルの「オゾネオ」が効果が期待できそうだったので、実際に購入して使ってみました。

用途で選べる3タイプ|低濃度オゾン除菌消臭器 オゾネオ|マクセル
http://navi.maxell.co.jp/pick_up/ozoneo/lineup/

GIGAZINE編集部のある建物の玄関に据え付けられた下駄箱。スタッフは履き替えた靴をこの下駄箱に入れて仕事に入るのですが、日中はこのように靴が入りっぱなしの状態に。ということで、どうしても夏の間は湿気と気温によってかぐわしい香りが発され、匂いに敏感な人だと扉を開けるたびに「ブフッ」「おふっ」などとむせ返ってしまうことも。特に、湿気を帯びた特有のニオイが刺激的で、「おれの靴はこの空間の中で半日間にわたって薫製されてしまうのか……」と思ってしまうほど。


コレではいかん、ということで導入してみたのが、maxell(マクセル)が販売している低濃度オゾン消臭機の「OZONEO」(オゾネオ)です。今回チョイスしたのは、コンパクトな円筒形でリチウムイオンバッテリー内蔵の「MXAP-AR201」。この他にも、リビングやキッチンなどの広い空間で使える「オゾネオプラス MXAP-APL250」、持ち運びに便利なUSBタイプで車内の消臭にピッタリな「MXAP-AM30」の全3タイプがラインナップされています。


オゾネオはオゾンが持つ強い酸化力により、菌やウイルス、ニオイをもとから分解してしまうという消臭器。空気を循環させるファンを持たないため、動作音はほとんどなく、フィルターレスのためにお手入れも簡単という特徴を備えています。


箱の中には、オゾネオの本体と電源、取り扱い説明書が入っていました。


片手で持てるぐらいのコンパクト設計。本体サイズは幅70mm×奥行き70mm×高さ186mmとなっており、重さは約370グラム。


本体中央の大きな開口部には、電源とタイマー、強度切り替えの3つのボタンがあるのみ。


背面には何もありません。底部には、電源ケーブルを通すためのスリットがあいています。


底には、電源供給とバッテリー充電のためのMicro-USB端子が装備されています。


本体上部には、オゾンを含んだ空気が吐き出されるフィン。


フィンの奥には、低濃度オゾンとイオン風を発生させる電極が見えています。


底面にある2つの爪を押すと、筒の中にある本体部をスライドしてメンテナンスを行うことができます。


本体をスライドさせることで、「電極リングユニット」を取り外すことができるようになります。取り外した電極は水洗いが可能で、洗えば何度でも使うことができます。


トップカバーも取りはずし可能。


中には、電極リングとあわせてオゾンとイオン風を生みだす電極針が取り付けられています。


このモデルは、USB電源から給電して連続運転が可能なほか、本体内蔵のリチウムイオンバッテリーを使うことで24時間(通常モード)または8時間(Highモード)の運転が可能。24時間連続運転させても、一ヶ月の電気代はわずか43円とのこと。


電源を入れると、電源ボタン周囲のLEDリングが青く光ります。また、8時間で運転が終わる「タイマー」ボタンと、低濃度オゾンの発生量を切り替える「high」ボタンもそれぞれ光ります。


電源LEDは充電状態を示すほか、運転中にはゆっくりと点滅を繰り返すようになっています。明るさの調節はできませんが、光が直接目に入らない形状になっているため、寝室で使っても気にはならなさそう。


このモデルは、ファンレスにもかかわらず「エアーサクセステクノロジー」によって空気の流れを生みだすようになっています。ためしに、細く切ったティッシュペーパーをのせてみると……


このように軽く浮き上がりました。常に風が出ているわけではなく、数秒周期で風が出たり止まったりを繰り返すようになっています。また、運転時は全くといって良いほど音は聞こえません。


実際に風が出ている様子はこんな感じ。ムービーでは「ゴーッ」という音が小さく聞こえますが、これは建物の空調の音で、本体からは全くといって良いほど動作音は聞こえません。

低濃度オゾン消臭器「マクセル オゾネオMXAP-AR201」が風を出している様子はこんな感じ - YouTube


このモデルは低濃度オゾンを発生させる消臭器で、オゾン発生量は通常モードで0.3mg/h、Highモードで0.8mg/hとなっています。オゾンは酸化力が強いのですが、この製品では0.05ppm以下のオゾン濃度となるように設計されているとのこと。出てくる風に鼻を近づけると、やや金属っぽいにおいを感じますが、空間に広がるとまず気にならないレベル。


ということで、下駄箱に入れて運転させてみました。


まずは充満するニオイをやっつけるため、数日間はHighモードで運転させてみました。すると、あれほど気になっていた生乾きのような湿ったニオイがいつの間にかなくなってしまったことにビックリ。スタッフに聞き取り調査してみても、「ニオイがなくなった」「良くなったと思う」とおおむね好評。数値で効果をあきらかにできないのが辛いところですが、一度、充電を忘れて運転できていなかった時期があり、案の定その時にはニオイが復活してしまっていたので、オゾネオによる効果はほぼ間違いないと考えて良さそう。


気になるニオイがなくなってからは、通常モードにパワーを落として使ってみました。


このモデルは、横に倒した状態でも運転が可能。気になるニオイの状態ですが、通常モードで運転を続けても、あの湿ったニオイは感じられないままで、これは大成功といって良い結果。ただし、靴特有の革のようなにおいはそのまま残っていましたが、これはどんな靴でも多かれ少なかれ感じられるものなので、そこまで消臭を期待するのはお門違いといえるのかも。


というわけで、期待していた効果がほぼ完全に得られた結果となりました。個人的に、以前は下駄箱の扉を開けるたびに息を止めるぐらいのレベルで気になっていたニオイでしたが、靴の素材に由来するにおい以外はほぼ撲滅できたと思われ、「あのニオイでおれの靴が薫製されてしまう……」という小さな悩みは解消されたのでした。

オゾネオ(MXAP-AR201)はオープン価格となっていますが、記事作成ではAmazonで1万3300円となっていました。

Amazon.co.jp: マクセル 低濃度オゾン除菌消臭器(シルバー)maxell オゾネオ MXAP-AR201SL: 家電・カメラ

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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