メモ

既存のLANケーブルでこれまでの最大5倍高速な5Gbpsへ爆速化する新規格「IEEE 802.3bz」が承認される


イーサネットの世界的なコンソーシアム「Ethernet Alliance(イーサネットアライアンス)」が、次世代の有線LAN規格「IEEE 802.3bz」の規格化を完了しました。802.3bzによって、すでに普及している有線LANケーブルのままで最大5Gb/sでのインターネット通信が可能となります。

802.3bz
http://standards.ieee.org/findstds/standard/802.3bz-2016.html

イーサネット・アライアンスがIEEE 802.3bzの規格化完了を称賛 | Business Wire
http://www.businesswire.com/news/home/20160929005602/ja/

Here comes 5Gbps networking over standard cables | Ars Technica UK
http://arstechnica.co.uk/gadgets/2016/09/5gbps-ethernet-standard-details-8023bz/

これまでの有線LANの最大通信速度は1000BASE-T(IEEE 802.3ab)による1Gb/sでしたが、IEEE 802.11acの登場によりモバイル通信の速度が急激に進歩しているのと比べると、有線LANでの通信速度の優位性が失われつつあるというのが現状でした。そこで新たに策定されたのが802.3bzであり、この新規格によって通信速度は最大5Gb/sでの運用が可能になります。

802.3bzの優れているところはすでに普及しているLANケーブルであるCat5e/Cat6ケーブルを使って高速通信が可能であるところ。802.3bzは、Cat5eケーブルで最大2.5Gb/s、Cat6ケーブルで最大5Gb/sの超高速通信を可能にし、100メートルを超える距離でも通信速度を維持できるようになっているとのこと。すでに全世界で合計7000万キロメートルものCat5e/Cat6の有線LANケーブルが張り巡らされている状況においては、このインフラに特別な変更を加えることなく超高速通信が可能な802.3bzは、急速に普及することが見込めそうです。


イーサネット・アライアンス議長を務めるHuaweiのジョン・ダンブロシア氏は、「IEEE 802.3bzの導入により、次世代の無線アクセスで約束される無線接続の高速化を実現できます」と述べ、有線通信の高速化によって無線通信のさらなる高速化も実現できると期待しています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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