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複数のMIMOストリームを同時利用した5G通信実験で2Gbps超の通信速度を記録


スウェーデンの通信機器メーカー・エリクソンは、LTEの1000倍以上という大容量で10Gbpsを越える通信速度が出せる第5世代移動通信方式(5G)の実験を行っています。先日の実験では、送受信に複数のアンテナを使うことで通信品質を向上する技術であるMIMOのストリーム自体を複数利用することにより、2Gbps以上の通信速度を記録。そのデモムービーをYouTubeで公開しています。

New 5G innovations boost mobile data speeds - Ericsson
http://www.ericsson.com/news/1924542

実際に通信しているところは以下のムービーで見ることができます。

5G live test demo: Multipoint Connectivity with Distributed MIMO - YouTube


エリクソンの5G戦略プロダクトマネージャー、Dr.Håkan Andersson氏。


5Gには、10Gbps超という高速通信であること、ネットワークレイテンシが1ミリセカンド未満であること、容量が1000倍以上になってエネルギー効率が上がる、などの特徴があります。


通信品質を向上させる技術としては、LTEなどで採用されている「MIMO」がありますが、MIMOでもベースが同じ場所にあると通信が輻輳してしまい、効果が出ないという問題がありました。それを解消するのが、Andersson氏らが考える「マルチプルMIMO」だとのこと。


ムービーでは、実際にマルチプルMIMOでの通信がどうなるのかを見せてくれます。Andersson氏の前に止まっているワゴン車には、座席を占領するほどの通信用機材が積み込まれています。


ここからは実験を担当しているPater Nauclér氏が案内。


実験はスウェーデンとアメリカで行われていて、町中に複数の5Gアンテナが設置されています。


まずは普通にMIMOで通信した場合、速度は1785Mbpsと表示されています。左下の図は現在の通信状況の模式図で、通信ベースが同じなので、車に向けて飛んできている電波は同じ緑色で塗られています。


マルチプルMIMOの場合は、異なるストリームなので電波は緑色と青色で塗り分けられています。通信速度は2504Mbps、実に2.5Gbps越えです。


今後、スマートフォン利用者は現在の2倍以上になり、通信量は2020年までに現在の8倍以上になると考えられていて、現状の技術だけでは高品質な通信を維持していくことは難しそう。5Gや「マルチプルMIMO」が役立つ日は、そう遠くないのかもしれません。

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in モバイル,   動画, Posted by logc_nt

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