Appleによる自動車開発計画「Titan」が一部人員整理に着手、計画の見直しが指摘される
By Automobile Italia
Appleが密かに開発しているとされる自動車のプロジェクト「Titan」は、一部の人員整理に着手するなど、計画が変更されているのではないかとThe New York Timesが報じています。
Apple Is Said to Be Rethinking Strategy on Self-Driving Cars - The New York Times
http://www.nytimes.com/2016/09/12/technology/apple-is-said-to-be-rethinking-strategy-on-self-driving-cars.html
Titanプロジェクトに関しては、開発を主導してきたとされるスティーブ・ザデスキー氏が「個人的な理由」で2016年1月にAppleを離れたことが明らかになり、その後、2016年7月にはiPadやMacBook Airの開発に携わりAppleの重鎮とも言うべき存在のボブ・マンズフィールド氏がトップに就いたとThe Wall Street Jounalに報じられました。
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TitanプロジェクトについてAppleは沈黙を貫いているため、いずれも憶測の域を出ませんが、The New York TimesがTitanプロジェクトを辞めたという元スタッフに確認したところ、匿名を条件に「Titanプロジェクトで開発していた自動運転車に関する一部の開発部門が閉鎖されたこと」「数十人の従業員が解雇されたこと」という情報を得たそうです。
Appleは2年前に自動車開発に乗り出すことを決め、その後18カ月の間に1000人以上の人員を割り当てましたが、プロジェクトはさまざまな問題に直面し、当初予定であった2019年の発表は2020年に延期されたとみられています。そして、AppleがTitanプロジェクトで直面している課題とは、「自動運転車技術」において、Google、テスラモーターズ、Uber、フォードなどの自動運転技術を開発する他のライバル企業と明確に区別できる技術的な優位性を見いだせないことだと考えられています。
もっとも、Titanプロジェクトの計画変更をリークした従業員たちは、人員整理の理由について、Titanプロジェクト自体の中止ではなく「再起動」だとの説明を受けたとのこと。そのため、依然としてAppleによる自動車開発プロジェクトは秘密のベールに覆われたまま、継続されているとみられています。
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