ポケモンGOはリリース初月で200億円超の記録的な売上をたたき出したことが判明

アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドでは2016年7月6日から、日本では同7月22日からサービスがスタートしたスマートフォン向けゲームの「ポケモンGO(Pokémon GO)」は、ゲームやアニメの中のポケモントレーナーたちと同じように、現実世界を歩き回り、モンスターボールを投げてポケモンを捕まえることができるゲームです。アメリカを含む3か国で最初にリリースされてから約1ヶ月が経過したこの時点で、ポケモンGOがどれくらいの売上を記録しているのかを分析会社のSensor Towerが公開しています。

Ending a Historic First Month, Pokémon GO Has Passed $200 Million in Worldwide Revenue - Sensor Tower App Marketing Blog
https://sensortower.com/blog/pokemon-go-first-month

Pokemon Go Made $200 Million in First Month - Report - GameSpot
http://www.gamespot.com/articles/pokemon-go-made-200-million-in-first-month-report/1100-6442444/

ポケモンGOのリリース初月(32日間)の売上推移を示したのが以下のグラフ。ポケモンGOと同じようにリリース初月の売上推移が示されているのは、2014年にリリースされたパズルゲームの「キャンディークラッシュソーダ」と、2016年リリースの「クラッシュ・ロワイヤル」。この2つのゲームが比較対象とされたのは、これらが「リリース初月の売上がこれまででトップのスマートフォンゲーム」だからです。

ポケモンGOの売上推移(青線)を見ると、リリース18日目から売上が爆増していることがわかります。これはちょうど日本でのリリース日と重なっており、ここからクラッシュ・ロワイヤルと大きな差ができていくことになります。最終的にポケモンGOはリリース初月で2億ドル以上(約200億円)を売上げており、ポケモン誕生の地である日本がポケモンGOにとっていかに大きな存在であるかがよく分かる結果となっています。なお、クラッシュロワイヤルのリリース初月の売上は約1億2500万ドル(約130億)で、キャンディークラッシュソーダは2500万ドル(約26億円)です。

このグラフで重要なのは、これが「iOSとAndroidにおける全世界の売上をまとめたデータである」という点です。ポケモンGOの日本リリースが7月22日と、アメリカを含む最初期のリリース組みから18日も遅れていたことからわかる通り、ポケモンGOのリリースは全世界同時ではなく特定の地域や国で少しずつサービスがスタートしていっている状態です。記事作成時点では中国やインドといった世界的に見ると巨大な市場でのサービスがスタートしておらず、まだまだ売上には伸びしろがあると考えられます。

By Bennilover

なお、ポケモンGOでは現実のお金を課金することでゲーム内で使用できる「ポケコイン」が購入できます。このポケコインを使えば、ポケモンを捕まえるためのモンスターボールやポッポマラソンに不可欠なしあわせタマゴなどのアイテムを購入可能です。こういったゲーム内アイテムを購入するための課金がポケモンGOの売上の柱となっていることは明らかですが、ポケモンGOと日本マクドナルドが提携発表している通り、マクドナルド側からスポンサー料が支払われているであろうことも明らかです。ただし、その数字は不明であり、Sensor Towerのグラフは純粋にユーザー課金による売上のみを記したものです。

7月末、AppleはポケモンGOが「これまでのアプリの中でリリース初週でのダウンロード数が最も多いアプリ」であることを明かしました。しかし、開発元のNianticはゲームのダウンロード数などの情報を公開していません。今回明かされた数字もNianticが公開したものではなく分析会社が調査した数字であることは留意すべき点です。