ポケモンGOが原因でモバイルバッテリーが101%売上増
By Nathan Rupert
世界中で社会現象を巻き起こしているゲーム「ポケモンGO」は、GPSが常に動作していたり3Dグラフィックスを多用したりポケモンの出現情報を取得したりなどするため、プレイしているスマートフォンやタブレットのバッテリーを驚くほど使用します。バッテリー減少問題の対策として、多くのポケモントレーナーたちはモバイルバッテリーを使用しているのですが、調査会社によりポケモンGOが原因でモバイルバッテリーの売上が激増していることが判明しました。
Catch Em’ All While Charging Your Phone- Pokémon Go Fuels Sales of Portable Power Packs
https://www.npd.com/wps/portal/npd/us/news/press-releases/2016/catch-em-all-while-charging-your-phone-pokemon-go-fuels-sales-of-portable-power-packs/
市場調査を行うThe NPD Groupによれば、アメリカにおける2016年7月10日から7月23日のモバイルバッテリーの売上が前年比で101%上昇していることが判明。NPDは売上が上昇しているのは例外的な人気を誇るゲーム「ポケモンGO」が大きな要因であると見ています。
By Brian Miller
2016年のモバイルバッテリーの売上は、ポケモンGOがリリースされた2016年7月5日まで、2015年と比べると増加していたものの売上成長率は比較的ゆっくりとしていました。しかし、ポケモンGOが7月5日にリリースされた後の2週間で、約120万台ものモバイルバッテリーが販売されたとのこと。
The NPD Groupのアナリストであるベン・アーノルド氏は「ポケモンGOは位置情報やモーションセンサー、AR機能を駆使した2016年夏で最も盛り上がっているゲームです。しかし、こういった機能は一般的なアプリよりもバッテリーを消費してしまいます」と話しています。
モバイルバッテリーの売上が急増しているのは、アメリカだけでなく日本も同じ。Amazonで出品されているモバイルバッテリーは販売価格が通常よりもつり上げられており、例えば「Anker PowerCore 13000」は通常価格が2990円であるのに対して、9999円で出品されています。
ヨドバシではほとんどのモバイルバッテリーが「お取り寄せ」になっており、注文してもすぐには手に入らないという状況が続いています。
モバイルバッテリーの売上増加はメーカーにとってうれしい悲鳴となっていますが、充放電回数が増えるとバッテリーの寿命が短くなるため、ユーザーにとっては難しい問題です。
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