任天堂が特許申請していた謎のU字型コントローラー
特許申請されていたタッチディスプレイ搭載の「曲面タッチコントローラー」が新ゲーム機「NX」に関係しているかもしれないと話題になった任天堂が、別のコントローラーの特許を申請していたことが判明しました。WIPO(世界知的所有権機関)で公開されている資料によれば、任天堂が申請したのは馬の蹄鉄(ていてつ)のようなU字型のコントローラーです。
JP2015076622 トレーニング器具、トレーニングシステムおよび入力装置
https://patentscope2.wipo.int/search/ja/detail.jsf?docId=WO2016059943
Here's what Nintendo's weird U-shaped controller patent might actually be for | The Verge
http://www.theverge.com/2016/4/25/11504896/heres-what-nintendos-weird-u-shaped-controller-patent-might-actually
申請されたU字型コントローラーは名称が「トレーニング器具、トレーニングシステムおよび入力装置」であり、荷重センサー・加速度センサー・ジャイロセンサー・温度センサーを搭載し、ユーザーがコントローラーを使ってトレーニングを行うとトレーニング中の健康データを測定できるデバイス。実際にU字型コントローラーを使ってスクワットや筋力トレーニングを行っている図も公開されています。
コントローラーは十字キーと4つのボタンを搭載。ボタンの位置から予想するに、両手で握って操作するのは間違いなさそう。
これはコントローラーにグリップのような補助装置を装着させた参考図です。図からは握力を測定しているように見えますが、公開されている情報だけではU字型コントローラーの詳細は見えてきません。
多くが謎に包まれたU字型コントローラーは一体何のために特許出願されたのか、IT関連メディアのThe Vergeが予想を立てているのですが、最も有力なのが新ゲーム機「NX」向けのコントローラーとのこと。2015年に発表されたNXは2016年に新しい情報が公開予定の最新ゲーム機器で、U字型コントローラーが何らかの形でNXと連動するのではないかと見ています。
また、The Vergeは任天堂が2014年の経営方針説明会で明らかにした健康がテーマの新プラットフォームと連動するノン・ウェアラブルデバイスである可能性や、任天堂で研究が進められているVRもしくはAR技術を採用したデバイス用のコントローラーである可能性も指摘。もしかすると、本物の馬の健康を管理する蹄鉄デバイスかもしれないともしています。
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