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Amazonが自社ブランド「Amazonベーシック」で他社のデザインをパクっている可能性


アメリカで2009年に始まったAmazonのプライベートブランドであるAmazonベーシックは、高品質の商品を低価格で販売しており、日本でも展開されていてジワジワと人気を得ています。しかし、経済・金融関連のメディアであるBloombergがAmazonは他社のデザインをコピーして販売するという手法をとっていると指摘しています。

Got a Hot Seller on Amazon? Prepare for E-Tailer to Make One Too - Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-04-20/got-a-hot-seller-on-amazon-prepare-for-e-tailer-to-make-one-too

Rain Designという企業はAmazonでノートPC用スタンドを販売しており、同商品は記事作成時点でノートPC用スタンド部門でベストセラーになっていて、カスタマーレビューが2463件で星5つという人気商品です。しかし、2015年7月に、Rain Designのスタンドとデザインが非常に似ている製品がAmazonベーシックから登場し、それからというものRain Designのスタンドの販売数は激減したとのこと。


オリジナル製品と酷似したデザインのスタンドがAmazonベーシックから販売されたことについて、Rain Designのハービー・テイ氏は「我々は、Amazonベーシックが弊社製品と似ている製品を販売していることについて良く思っていません。しかし、Amazonベーシックの製品が特許を侵害していないため、販売停止の要求といったことはできない状態です」と話しています。

「Rain Designが直面している問題は、Amazonが自身の巨大なEコマースサイトからどの製品が人気かを調査し、その結果をAmazonベーシックの商品開発に役立てていることを浮き彫りにした」とBloombergは主張。小売店のオンライン販売をサポートするサービスを提供しているSkubanaのチャド・ロビン氏はAmazonで商品を販売することを強く勧めるものの、Amazonを潜在的な競合と考えるおくべきとクライアントに忠告するそうです。

BloombergとSkubanaが行った共同調査によると、Amazonベーシックは2009年にサービスを開始し、ローンチ当初は電池や書き込み用DVDといった製品を扱い、それから数年間はAmazonで成功している小売店や製品のデータを分析することに時間を費やしていたとのこと。しかし、2014年ごろからAmazonベーシックで取り扱う製品、特にユーザーからの需要が高まっている製品の出品数を一気に増加させたことがわかっています。。

調査では、Amazonベーシックは900以上の製品を取り扱っており、そのうちの284の商品は2015年に販売が開始されたものということが判明。Amazonベーシックでは、人気がない製品は瞬く間に販売リストから外され、調査時点で全製品の96%が星3.5以上の評価を得ています。調査を行ったSkubanaの調査員は「小売店にアドバイスするなら、Amazonで販売している製品が星3.5以下なら、その製品は死んでいるということに等しく、すぐに出品を取り下げる方が良いということです」と話しています。なお、BloombergはRain Designの件についてAmazonに問い合わせたものの、回答は得られなかったとのことです。


また、Amazonベーシックではないものの、Amazonの自社ブランド戦略により窮地に立たされているのが、Amazonに出品中のアパレルブランドです。例えば、アメリカのAmazonで「Vネックセーター」と検索すると、Lark & Roという出品者が販売している商品が見つかりますが、Lark & RoはAmazonにより商標登録されている7つのアパレルブランドの1つ。7つのアパレルブランドを全て合わせると、Amazonのアパレルブランドは何と1800種類以上の洋服を販売していることになります。

GapやNordstrom、Eddie BauerといったAmazonとパートナーシップを結んだ著名アパレルブランドは、Amazonだけでなく自社の公式サイトでも販売中しているのですが、BloombergによるとAmazonに出品している著名アパレルブランドは、Amazonの自社ブランド戦略の影響を受けているとのこと。

「Lark & Roといったアパレルブランドは、Amazonによって商標登録されている」と多くの人に認知されない限り、AmazonはGapやNordstormといった有名ブランドよりも大きなアドバンテージを持っていると言えるそうです。マーケティング会社のBloomReachが2000人の消費者を対象に調査を行ったところ、44%はAmazonで欲しい商品を検索していることが判明済み。つまり、ユーザーは欲しい商品を検索するとき、GoogleではなくAmazonの検索ボックスから直接検索するので、アパレルブランドの公式サイトは見逃されてしまい、Amazonの検索で上位にこないアパレルブランドは不利であるということです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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