取材

お墓の上でご飯を食べる雰囲気たっぷりのカフェ「Cafe in the Crypt」


世界には飲み物や食べ物が全て無料のカフェやバイトや従業員が1人もいないレストランなど、特殊な形態で展開しているお店がいろいろありますが、イギリス・ロンドンにはお墓の上でご飯を食べるカフェがあるということで、実際に行ってきました。

Café in the Crypt, dining in central London | St Martin-in-the-Fields | Trafalgar Square, concerts in London
http://www.stmartin-in-the-fields.org/cafe-in-the-crypt/

場所はココ。ロンドン中心部のチャリング・クロス駅から徒歩2分ほどです。


Café in the Cryptの入り口はこんな感じ。


カフェは地下にあるので、階段を下っていくと……


入り口を発見。


ということで、中に入ってみると、こんな感じ。夕食時だからかかなり人が多く賑やかで、やや暗めにライトアップされた室内は雰囲気がありました。


天井はレンガがアーチ状に積み上げられています。


食事や飲み物は自分で取りに行くタイプ。


ずらっと食事メニューが並んでいるので、好きな物を選んで注文します。


野菜やお肉のメニューがずらり。


サラダもいろんな種類がありました。


ジュースや……


ワインなども取りそろえてあります。


デザートもあります。


支払いを済ませて……


空いている席に座ります。


……と、床にいろんな文字が書かれているのでよく見てみると……


実はお墓。


しかも、1箇所だけじゃなく、足元の至る所に墓石が敷かれています。


ドクロマークが書かれていたりしますが、お客さんは誰も注視したり足を止めたりしていませんでした。


ガンガン踏んでいきます。


足元に死者がいることに「罰当たりではないのかな……」と戸惑いつつも、あまりにもお客さんが普通にしているので、ひとまずは気にしないことにしてご飯を食べることにしました。今回注文したのは野菜サラダ1種ミートサラダ2種のセットで9.95ポンド(約1500円)。Café in the Cryptではだいたいメイン料理3種などのセットがだいたい9.95ポンドで、そこにデザートやドリンクの値段がプラスされる形で、ロンドンの中心地で食べるご飯としては良心的な値段でした。


選んだのはギリシャ風サラダと……


タイ風ビーフンのサラダ。


ポテトとマヨネーズのサラダの3種類。


ロンドン=飯マズというイメージがある人もいるかもしれませんが、イギリス料理ではないものの、Café in the Cryptのご飯は味がしっかりしていてウマウマ。タイ風ビーフンのサラダはパクチーが入っていてややスパイシー。


フレッシュな野菜をチーズ・オリーブオイル・オリーブなどで味付けされているギリシャ風サラダも、香辛料が入っています。実はお店を訪れた時は体調が悪く、サラダのセットはわりと量があったので食べきれるのかな……と心配だったのですが、レモンのサッパリした味付けと香辛料の力でパクパクと食べ進めていきました。


ポテトとマヨネーズのサラダはこってりクリーミーでした。


お店の中は混雑していましたが、スペースが広く席数も多いので、どこかしらに席を発見することができます。食欲も満たされたので探検してみると……


スターバックスのような感じにも見えるオシャレなソファー席もありました。


さらにてくてくと歩いていると……


ずらりとモニュメントなどが飾られているスペースもありました。


どこもかしこも雰囲気たっぷりです。


実はCafé in the Cryptはセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会の地下聖堂に作られているカフェ。「Crypt」という言葉は死者を安置するための石造りの部屋や納骨所を意味し、教会の壁や床にお墓が埋め込まれているのは西洋ではよくあること。一瞬戸惑ってしまいますが、お墓の上を歩いたりお墓を踏みつつご飯を食べることも、とくに無礼にはあたらないようです。


教会内に入ってみると……


中はこんな感じで、荘厳かつ優雅でした。土日にはコンサートなども行われるようなので、訪れた際にはお墓の上で食事を楽しみつつ、教会コンサートを堪能してみるのもアリです。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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