1000円台でバターのように溶ける巨大な生フォアグラが食べられるフォアグラ専門店「Au petit Sud Ouest」に行ってきました
大胆にスライスした世界三大珍味のフォアグラを生のままパンに載せて粗塩を振って食べる、という名物料理を提供しているのがフォアグラ&鴨の専門店「Au petit Sud Ouest」です。最近では価格が安いものも見かけるフォアグラですが、多くは加熱した状態でお皿にちょこんと載せてあるタイプなので、生フォアグラとはどんなものなのか、お店に行って食べてきました。
Au petit Sud Ouest
http://www.au-petit-sud-ouest.fr/
住所はココ。お店はパリの住宅街の中、エッフェル塔から歩いて数分の距離にありました。
メトロのÉcole Militaire駅からてくてく歩くこと数分でお店に到着。お店のテラス席には数組のお客さんが食事していました。フランスで食事して気づいたのが、みんなテラス席でお茶や食事をしたがるということで、店先にお客さんがいっぱいいて繁盛していそうなお店でも店内はガラガラということも。また、ぼっち飯はほとんど見かけず「ぼっちで食べるならテイクアウト」という姿勢がしばしば見られるため、ぼっち飯していると時折「え?」という目で見られます。
ガチョウの描かれた看板の下、扉をくぐってお店に入ります。
店内はこんな感じ。夜は予約が必要なほどの人気店ですが、平日のお昼だったのですいていました。
赤いテーブルクロスの2人席に着席します。
観光客もたくさんやってくるお店なので、メニューはフランス語のほかに英語や日本語のものも用意されていました。ペラリと表紙をめくると「フォアグラ」料理がずらりと並んでいるので、目当ての「新鮮な鴨のフォアグラ ゲランド地方の粗塩振り(名物料理)」を注文します。価格は13ユーロ(約1800円)。
テーブルには塩コショウなどの他、なぜかトースターが置かれていました。
待つことしばらくすると、大きな生フォアグラが4枚半載ったお皿が到着。
生のフォアグラの表面には粗塩が振ってあるだけ。
フォアグラと一緒でバスケットに入ったパンも届けられるので……
テーブルに置いてあるオーブンで焼きます。
熱々のパンの上にフォアグラを載せたら食べる準備はOKです。
……と、生フォアグラを目の前にした興奮で大きさの比較を忘れていたことに気づいたので、慌ててiPhone 5と一緒に撮影。iPhone 5をゆうに上回る大きさでした。
食べてみたところ、熱々のパンでフォアグラがとろりと溶けて、口の中に柔らかく滑らかな舌触りを感じます。ものすごく味は濃厚なのですが、クセや生臭さはまったくなく、後味に少し肝っぽさを感じる程度なので、レバーなどが苦手な人でも食べられそうです。肉の脂から胸焼けしそうなしつこさを抜いて旨みだけを凝縮した感じで、「なんというか、デブ好みの味」とコメントされるのも分かる気がします。
パンに載せずそのまま食べると、少し冷やされたフォアグラがバターのように口の中でダイレクトにとろけていきます。粗塩がものすごくいい仕事をしていて、フォアグラの濃厚さがひき立てられ、かつ脂っぽい料理があまり得意でない人でもパクパク食べられるようになっていました。
お皿には少しだけサラダが載っているので、後半はサラダと一緒にモグモグ。サラダとも合うのですが、フォアグラの味が曖昧になるので、好きな人はひたすらフォアグラ&パンだけで食べるといいかも。
なお、お店ではお持ち帰り用の缶詰や瓶詰めも販売されていました。
Au petit Sud Ouestは日・月が休みで火曜日から土曜日は12時から22時までの営業。ウェブサイトから予約が可能なので、ディナーの場合はあらかじめ予約しておくのがベターです。
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