ソニーが35mmフルサイズセンサー搭載のレンズ一体型デジカメ「RX1R II」発表

ソニーが「CEDIA 2015」の中でデジタルカメラの新機種「RX1R II」を発表しました。35mmフルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型デジカメで、ローパスフィルター効果を切り替えられるというモデルです。

Sony Global - Digital Imaging - RX1R II
http://www.sony.net/Products/di/en-gb/products/91ah/index.html

Sony Introduces New Palm-Sized RX1R II Camera with 42.4 MP Full-Frame Image Sensor – Sony
http://blog.sony.com/2015/10/sony-introduces-new-palm-sized-rx1r-ii-camera-with-42-4-mp-full-frame-image-sensor/

「RX1R II」(型番：DSC-RX1RM2)は、デジタル一眼カメラ・α7R IIと同じ35mm裏面照射型CMOSセンサー(有効画素数約4240万画素)を搭載。ローパスフィルターの効果を変更できるデジカメでもあります。

ローパスフィルターとは、デジタルカメラに搭載されているCCDやCMOSセンサーが宿命として持っている、本来被写体にない色が生じる「擬色(偽色)」や「モアレ」を軽減するために、センサー直前で光をぼかす役割を果たしているフィルターです。しかし「忠実に解像する」ということを求める人もいるため、ソニーのRX1とRX1R、ニコンのD800とD800Eのように、モデルを分けるケースがありました。

それをクリアするため、RX1R IIではローパスフィルターの効果を「なし(解像重視)」「スタンダード(バランス)」「ハイ(偽色・モアレ抑制)」から選べるようになっています。なお、ローパスフィルターの効果をオン・オフできるカメラとしては、2013年11月発売の「PENTAX K-3」があります。

その他のスペックとしては、画像処理エンジンはBIONZ X、最高感度はISO25600で、最大ISO102400まで拡張可能。レンズはカールツァイス ゾナー T* 35mm F2、399点位相差AFでAF速度がRX1Rより30％高速化しています。連写はAF追従で毎秒5コマ撮影、マクロモードなら最短撮影距離は20cm。

本体寸法は113.3mm×65.4mm×72mm、バッテリー込みの重さは507g。RX1・RX1Rの後継機にあたるので、バッテリー・レンズフード・サムグリップ・外付けEVFなどの機器はそのまま使えるとのこと。また、Wi-Fi・NFCを内蔵しています。

正面はこんな感じ

背面

背面モニターはチルト式、上下に傾けることが可能。

画面の大きさは3型120万ドット。

側面から見るとこんな感じです。

天面。本体左寄りに内蔵されているのはポップ式のEVFで236万ドット有機EL。中央にホットシュー。ストロボはなしです。

The Vergeにはさっそくフォトレビューが掲載されています。

Sony's new RX1R II might be the ultimate pocket-sized camera | The Verge
http://www.theverge.com/2015/10/14/9530499/sony-rx1r-ii-digital-camera-compact-full-frame-price

サイズはRX1・RX1Rより奥行きが2.4mm増しただけなので、その違いは外見ではわからないかも。

背面側

ロゴは「RX1R」となっていて、「II」は入らないようです。

なお、RX1R IIで撮影されたサンプルがソニーのフォトギャラリーで見られます。

Sony Global - Photo Gallery
http://www.sony.net/Products/di_photo_gallery/?mode=body&camera=dsc&dsc=RX1R%20II

価格は3300ドル(約40万円)だとのこと。販売時期や日本での価格などはまだ不明です。

・つづき
可変ローパスフィルター・399点像面位相差AF・電子ビューファインダーなど圧倒的な進化を遂げたコンデジの究極形ソニー「DSC-RX1RM2」 - GIGAZINE