メモ

社員を利用して機密情報が盗まれたとJawboneがFitbitに対し訴訟提起


ウェアラブルフィットネス商品などを取り扱う「Jawbone」が、不正に機密情報などが盗まれたとして競合他社である「Fitbit」を訴えたことがニューヨーク・タイムズで報じられています。

Jawbone Accuses Fitbit of Stealing Information by Hiring Workers Away - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2015/05/28/business/dealbook/jawbone-sues-fitbit-over-data-plundering-by-ex-employees.html

2015年5月27日にカルフォルニアの裁判所で、Fitbitが組織的にJawboneの社員を雇い不当に重要な製品情報を盗んだとしてJawboneがFitbitを訴えました(PDF注意)。FitbitがJawboneから人材・企業秘密・知的財産を奪ったとJawboneの弁護士は話しています。また、Jawboneは経済的な損失についても要求していく方針であるとのこと。


調査会社であるNPDグループのデータによると、Fitbitはウェアラブルデバイスの市場の中で85%のシェアがあり、売り上げは10億ドル(約1240億円)以上で、2015年5月にはIPOにより1億ドル(約124億円)の資金調達を行おうとしており、ウェアラブルデバイスの市場で優位に立とうとしています。


Fibitは設立以来、デバイス販売数(青色)・売上げ(灰色)・アクティブユーザー数(黒色)を右肩上がりに増やしている企業です。


訴えによると、2015年の始めに、Fitbitの採用担当者がJawboneの社員のうち3分の1に対して連絡を入れ、このうち、Jawboneを退職してFitbitへ移籍することを決めた人間に、ログなどを消去して行動を追跡されないようにするプログラムが入ったUSBメモリを渡して、機密情報を盗ませたとのこと。


そのうちの1人であるアナ・ロサリオ氏は、ユーザー・エクスペリエンスの調査員として4月16日ごろにFitbitに採用されたにも関わらず、その情報を4月22日までJawboneに伝えませんでした。この間の4月20日には製品管理担当の専務とJawboneの将来計画についての話し合いを持ち、今後の製品についての概要を記した資料を盗み出したことが指摘されています。ロサリオ氏は退職者面接の中でこのことを問い詰められ、当初は否定したものの、その後、市場動向・状況に関する資料をダウンロードしたことを認めました。また、オーディオ製品を担当していたパトリック・ナロン氏も、同じように嘘の退職スケジュールを伝えており、機密情報にあたる将来の製品計画を漏らしていたと訴えられています。

4月17日前後には、Fitbitのマーティ・ロームCPO(人材担当最高責任者)がJawboneに対して、「競争相手であるJawboneの従業員をFitbitが引き抜いていることを認める」という旨の連絡をしたそうですが、その際、機密情報を盗んでいることに関する言及はなかったとのこと。現在、Fitbitはこの件に関してコメントをしていません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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