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日本でのアップルvsサムスン特許訴訟はサムスン勝訴


PCから携帯端末に音楽データを送る「同期」の技術について、韓国のSamsung電子が米Apple社の特許を侵害しているとして訴えられていた裁判で、東京地裁は「特許権侵害は認められない」と訴えを退ける判決を下しました。

サムスンの特許権侵害認めず 東京地裁 NHKニュース



AppleとSamsungは世界各地で訴訟合戦を繰り広げており、アメリカではSamsungによるAppleの特許侵害が一部認められ、10億5000万ドル(約825億円)支払いの命令が下っています。

焦点:米スマホ特許訴訟、アップル勝利でグーグル陣営に打撃 | 世界経済展望 | Reuters



この結果を受けて、さっそくAppleはSamsung製の8機種の販売差し止めを申請しました。

米アップルがサムスン8機種の販売差し止め申請、特許訴訟受け | Reuters



アメリカでの訴訟結果について、NTTドコモは「国によって結果がバラバラになっても不思議ではない」ということで日本では特に影響は無いだろうと見解を示していました。日本では音楽データをPCから端末に送る同期技術の特許侵害についてAppleがSamsungを訴えていましたが、今回、東京地裁はまさにドコモの読み通りの判決を出したことになります。

アップル・サムスン訴訟にドコモがコメント、「日本では特に影響なし」  :日本経済新聞



iPhoneをはじめとしてスマートフォンは特許のかたまりのようなもの。AppleとSamsungの訴訟のほかにもメーカー同士で多数の訴訟合戦を行っている現状があります。そんな中で、Android陣営の盟主であるGoogleは、Androidを採用しているメーカーを守るためにモトローラを買収しています。

そんな中で先日、Googleのラリー・ペイジCEOとAppleのティム・クックCEOが電話による会談を持ったことが明らかになっています。情報筋によると、次の会談も予定されており、今週実施予定だったものが遅れて来週実施になっているとのこと。

Exclusive: Google, Apple CEOs in secret patent talks | Reuters



米グーグルとアップルのCEO、特許問題めぐり電話会談 | テクノロジーニュース | Reuters



会談の内容は明らかになっていませんが、特許に関する話題だとみられています。亡くなったAppleのスティーブ・ジョブズ前CEOはAndroidのことを「盗んで得たものだ」と強く非難していたことがあり、Androidの基本的な特徴や機能に関して「休戦協定」を結ぶのではないかという見方も出ています。

ちなみに、これらの訴訟合戦の中で無傷だったのはMicrosoftでした。

アップルとサムスンの訴訟、勝者はマイクロソフト? 訴訟リスク小さいウィンドウズフォンに注目集まる



AppleとSamsungの訴訟合戦はまた他の国では異なった形で判決が出る可能性がありますが、そういった訴訟とは無縁でいられるWindowsPhoneがこれから躍進してくる……かも。

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in モバイル, Posted by logc_nt

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