AppleとSamsungのCEOがスマートフォン特許和解のための会談を実施

By gillyberlin

AppleがSamsungのGALAXYシリーズはiPhoneやiPadの露骨なコピーだと提訴したのがほぼ1年前のこと。Samsungも「Appleが特許を侵害」と逆提訴するなど、両社は泥沼の特許戦争を繰り広げてきましたが、とうとう和解に向けての会談が行われることになったようです。

Apple, Samsung CEOs set for court talks | Reuters

アップル・サムスン、21日会談　スマホ特許和解へ　　：日本経済新聞

サムスンとアップルの首脳が対面、特許訴訟反転の可能性 | Joongang Ilbo | 中央日報

法廷闘争を繰り広げているAppleとSamsungが、裁判を担当する判事の仲裁を受けて5月21日から2日間にわたり、北カリフォルニア地裁で会談を持つことになりました。この会談にはAppleのティム・クックCEOとSamsungの崔志成CEO、さらに両社の主要関係者や法律代理人が出席することになっています。

Appleは創業者で前CEOのスティーブ・ジョブズ氏が2011年10月に死去。Appleの特許弁護士だったリチャード・ルートン弁護士によれば、ジョブズ氏も2010年7月ごろに問題解決のためにSamsungと接触したことがあったそうですが、戦意も高く、和解はうまく進みませんでした。

ジョブズ氏の後を受けたティム・クックCEOはジョブズ氏に比べると温和な性格をしており、「私はずっと訴訟が嫌いだった。これからも嫌いだ」「我々はただ、人々（他社）が自分で発明してほしいだけだ」「条件が整えば和解する。戦うことよりも和解することを強く望んでいる」などと発言するなど、和解へ向かうことが期待されています。

なお、交渉がうまくいかなかった場合、7月から訴訟が再開されるそうです。