iPad誕生から5周年で全9モデルを年表にして一気に振り返るとこうなる
2010年4月にiPadが登場してからちょうど5年が経ち、Appleはこれまでに39カ国でiPadシリーズ累計9モデル・2億5000万台を販売してきました。タブレットという新市場を誕生させたと言っても過言ではないiPadの5周年を記念して、初代iPadから最新のiPad mini 3までの系譜が公開されています。
The iPad's 5th anniversary: a timeline of Apple's category-defining tablet | The Verge
http://www.theverge.com/2015/4/3/8339599/apple-ipad-five-years-old-timeline-photos-videos
The iPad turns five: A look back at all nine of Apple’s tablets | Ars Technica
http://arstechnica.com/apple/2015/04/the-ipad-turns-five-a-look-back-at-all-nine-of-apples-tablets/
◆2010年1月27日:初代iPad登場
Appleによりイエルパ・ブエナ芸術センターで開催されたイベントにて、スティーブ・ジョブズが登壇し初代iPadを発表しました。A4チップ搭載でRAMは256MB、OSはiOS 3.2でした。初代iPadにはリアカメラが搭載されておらず、「iPod touchが大画面になっただけだ」という反応がイベント後にあったのも事実です。
ジョブズが初代iPadを発表した当時のプレゼンテーションは下記ムービーから確認でき、iPadは8分40秒あたりから登場します。
Steve Jobs introduces Original iPad - Apple Special Event (2010) - YouTube
◆2010年4月3日:初代iPad発売
2010年4月に発売された初代iPadの販売台数は、発売初日に30万台、2カ月後には200万台、3ヶ月弱で300万台を突破。また、初代iPadはシリーズの中で唯一iOS 6以降のアップデートを適用されていない端末になります。
iPadの販売台数が3ヶ月弱で300万台を突破、さらに9ヵ国で販売開始へ - GIGAZINE
◆2011年3月2日:iPad 2登場
iPad 2はより薄く小さく洗練されたデザインになり、スマートカバーを取り付けられるようになりました。OSはiOS 4.3.3、RAMは512MBに増加して、フロント/リアカメラを搭載したデザインは次のモデルにもそのまま引き継がれることになります。
Appleが「iPad 2」を正式発表、薄型軽量化で処理速度向上やCDMA2000モデルのラインナップ、ホワイトモデルの登場も - GIGAZINE
病気療養のために休職していたスティーブ・ジョブズがイベントで登壇してiPad 2を紹介するムービーは下記から見ることができます。iPad 2は15分40秒あたりに登場し、ジョブズが紹介した最後の端末となりました。
Apple iPad 2 Keynote, Special Event, March 2011 - YouTube
◆2011年3月11日:iPad 2発売
by m.p.3.
Appleは公式にiPad 2の初週販売台数を発表していませんが、Bloombergによると50万台以上が売れたとのこと。日本での発売は当初2011年3月25日に予定されていましたが、東日本大震災の影響を考慮して2011年4月28日に延期されました。
日本でiPad 2が発売されたときにはiPad 2を求める人で長蛇の列ができ、当時の様子は下記の記事から確認可能です。
雨天でも長蛇の列、「iPad 2」発売直前の梅田ヨドバシカメラはこんな感じでした - GIGAZINE
◆2012年3月7日:新しいiPad(iPad 第3世代)登場
3世代目となった新しいiPadは、iPad 2とiPad 第4世代の間のモデルですが番号が振られておらず、「新しいiPad」として発表されました。iPhone 4から搭載されていた「Retinaディスプレイ」がiPadにも搭載されるようになり、ディスプレイとバッテリーの改良に伴い、新しいiPad本体の重量はiPad 2に比べて少し増加。A5Xチップ搭載でRAMは1GB、OSはiOS 5.1でした。
「新しいiPad」が発表されたイベントの様子は下記記事から確認できます。
新型iPadをAppleが発表、「新次元に到達したデバイス」に - GIGAZINE
ティム・クック新CEOによる「新しいiPad」発表の様子は下記のムービーで確認できます。
Apple - Special Event March 2012 New iPad Retina Display - YouTube
◆2012年3月16日:「新しいiPad」発売
「新しいiPad」は発売初週に300万台を売り上げ、2012年6月のiOS 6の登場により新しいiPad以降の製品はSiri対応になりました。
Siri関連機能を強化した「iOS 6」リリース、iPadでもSiriが利用可能に - GIGAZINE
◆2012年10月23日:iPad第4世代&iPad mini登場
「新しいiPad」の発表から1年たたずして、新型A6XチップとLightningポートを搭載したiPad第4世代が発表されました。また、ファミリー層向けとして7.9インチサイズでA5チップを搭載したiPad miniもiPad第4世代と同時に登場。初期OSは両機ともにiOS 6.0でした。
7.9インチ「iPad mini」と超高精細ディスプレイ搭載の「第4世代iPad」が登場 - GIGAZINE
iPad第4世代&iPad miniが登場した発表会の様子を収めたムービーは以下から確認できます。
Apple Special Event 23 October 2012 - iPad mini, iMac Keynote Full - 5 New Product Launch - YouTube
◆2012年11月2日:iPad第4世代&iPad mini発売
iPad第4世代&iPad mini発売当初のラインナップはWi-fiモデルのみでしたが、販売初週で販売台数が300万台を突破するという記録を残しています。x
GIGAZINEではiPad mini&iPad第4世代発売に伴い、iPad初代からiPad miniまでの歴代モデルを徹底比較していて詳細は下記の記事から見ることができます。
初代からminiまで「iPad」シリーズの進化と真価がよく分かる歴代モデル全部並べてみたよレビュー - GIGAZINE
◆2013年10月22日:iPad Air&iPad mini 2(Retinaディスプレイモデル)登場
iPad Airは既存のiPadに比べて驚異的に薄く、軽いモデルとして登場し、A7チップ搭載でRAMは1GBでした。iPad mini 2もiPad Airと同じくA7チップを搭載し、同端末初のRetinaディスプレイを備えたモデル。両機ともにiOS 7.0を搭載していました。
第5世代iPad「iPad Air」発表、16GBのWi-Fi+LTEモデルは6万円強 - GIGAZINE
iPad AirとiPad mini 2が発表されたイベントでは、新しいMac ProやMacBook Pro・MacBook Air、OS X Mavericksのダウンロード開始なども発表されました。当時のイベントは下記のムービーから確認できます。
Apple Special Event. October 22, 2013. - YouTube
◆2013年11月1日:iPad Air発売
iPad AirとiPad mini 2は発表こそ同時にされたものの、発売は別の日に行われました。なお、Appleは一製品の異なるモデルを比較することを好まないため、iPad Airの販売台数は公表されていません。
iPad Airの外観や動作の様子は、以下の記事に詳しく載っています。
総容積24%減で本体重量469グラムと大幅軽量化した「iPad Air」速攻フォトレビュー - GIGAZINE
◆2013年11月12日:iPad mini 2発売
iPad mini 2の発売と同時に、Appleは初代iPad miniの価格を329ドル(当時のレートで約3万2800円)から399ドル(当時のレートで約3万9700円)に引き上げました。これはiPad mini 2がRetinaディスプレイと新型プロセッサを搭載したことによる価格の適正化とのこと。iPad mini 2からiPad mini 3への変更点はTouch IDの搭載だけなので、The VergeやArs Technicaといった海外メディアはiPad miniシリーズを買うならばiPad mini 2をオススメしています。
iPad mini 2の日本での発売日は2013年11月13日で、発売初日にApple Storeに行ってiPad mini 2をゲットした様子は以下の記事から見ることができます。
ついに出た「iPad mini Retinaディスプレイモデル」速攻フォトレビュー、薄さや軽さはこんな感じ - GIGAZINE
◆2014年10月16日:iPad Air 2&iPad mini 3登場
両モデルともにiOS 8.1でTouch IDを搭載しており、本体色として新たにゴールドカラーが追加されましたが、A8Xチップが搭載されたのはiPad Air 2のみ。iPad Air 2のRAMは初の2GBの大台に乗りました。
新型iMacも発表された「Apple October Event 2014」の様子は、下記の記事とムービーから確認可能です。
「iPad Air 2&iPad mini 3&新型iMac」が登場したApple発表会まとめ - GIGAZINE
◆2014年10月20日の週:iPad Air 2&iPad mini 3配送開始
iPad Air 2&iPad mini 3の発売日は明記されておらず、ただ「翌週から配送開始」と書かれていただけでした。この2機種も初週の販売台数は公表されておらず、その理由はもしかするとiPad全体の売り上げが落ちていたせいかもしれない、とThe Vergeは推測しています。
GIGAZINE編集部には2014年10月23日にiPad Air 2&iPad mini 3が到着して、速攻でフォトレビューを行っています。
「iPad Air 2」速攻フォトレビュー、本当に鉛筆よりも薄い - GIGAZINE
Touch ID搭載以外に変更点皆無な「iPad mini 3」速攻フォトレビュー - GIGAZINE
◆2015年1月27日:iPad総売上数が2億5000万台突破
2015年1月の収支報告の中で、Appleは全世界で2億5000万台のiPadを販売したと発表。タブレット端末は初代iPadが発売された当時と比べれば人気に陰りが出てきたと言わざるを得ませんが、iPadの登場によりタブレット端末が身近な存在になったのは事実であり、その功績は認められるべきものです。
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