2015年01月09日 12時13分メモ

2015年にApp Storeが売上で新記録を樹立、そして一部では値上げ

年始にはスマートフォンで「いつもの無料アプリではなく有料アプリを楽しんだ」という人も多いと思いますが、Appleは2015年1月初週にApp Storeのアプリおよびアプリ内課金の売上が、過去最高記録となる5億ドル(約594億円)近くに達したことや、2014年の年間総売上高が前年比で50％増となったことを発表しました。

Apple - Press Info - App Store Rings in 2015 with New Records
http://www.apple.com/pr/library/2015/01/08App-Store-Rings-in-2015-with-New-Records.html

Appleは2015年1月8日に、2014年の年間総売上高が前年比で50％増となり、アプリ開発者たちに対して100億ドル(約1兆1800億円)もの収益を生み出したことを発表しました。App Storeで開発者たちが得た累積収益は250億ドル(約3兆円)に上っています。続く2015年においても、1月初週に新記録となる5億ドル(約594億円)を売上げ、1月1日には1日の売上高においてApp Store史上最高額も達成し、順調なスタートとなっています。

また、12月1日の「世界エイズデー」からApp Storeに登場していた「Apps for (RED)」でも大きな成功を収めており、今四半期に2000万ドル(約23億7000万円)を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に募金したことで、Appleと(RED)がパートナーとなってから行われた累計募金額は1億ドル(約119億円)に上っています。

Appleはこれらのアプリのイノベーションによって「The App Economy」という開発者の雇用創出に貢献しています。2008年にApp Storeが開設してから6年間で、iOSエコシステムは62万7000人以上の雇用を生み出し、アメリカのアプリ開発者だけで80億ドル(約9500億円)もの収益を分配できているとのこと。AppleはThe App Economyが今後3年で1500億ドル(約17兆8000億円)以上の収益を生み出すと試算しており、さらなる雇用機会の創出にも意欲を見せています。

調査企業のKantar Worldpanelによると、Appleのデバイス市場はAndroidを抑えてヨーロッパ諸国や中国でも増加しているとのこと。全てが順調に見えるAppleですが、一部の国ではApp Store価格の値上げが通知されています。iTunes Connect利用者に宛てて送信されたメールによると、付加価値税(VAT)率などの調整のため、EU諸国およびカナダ・ノルウェイではApp Store全製品の価格が値上げとなり、ロシアでも価格の変更があるとのこと。対照的にアイスランドでは値下げとなりますが、日本のApp Storeに関しては記載されておらず、今後価格が変動するかどうかは現時点で不明です。