試食

台湾を席巻し「マンゴーかき氷ブーム」を生み出した元祖「ICE MONSTER」に打ちのめされました


「台湾スイーツと言えばマンゴーかき氷」というくらいメジャーになったマンゴーかき氷。そのマンゴーかき氷発祥の店「冰館(ピンクワン)」が小さな店舗を閉め、新たに「ICE MONSTER」として大々的にリニューアルしたのが2012年7月。台湾だけでなく日本でも大人気の元祖・マンゴーかき氷の店「ICE MONSTER」がオープンから2年経ってどうなっているのか。元祖マンゴーかき氷はどのようなスイーツなのかを調べるべく、台北市にあるお店を尋ねてみました。

Ice Monster
http://www.ice-monster.com/

台湾MRT板南線「國父記念館駅」に到着。


改札を出て1番出口「華視」方面から地上に上がります。


左手に見えるのがメインストリートの忠孝東路四段。右折するように、忠孝東路四段を西進して行けば徒歩3分のところにICE MONSTERがあるはず。


時間は14時すぎの一日で最も気温が高い頃。日陰とは言え、かなりの暑さ。


しばらく歩くと前方に行列を発見。


間違いなくこの先にICE MONSTERがあるのでしょう。


行列の先まで進む様子は以下のムービーから。

台湾マンゴーかき氷ブームの火付け役「ICE MONSTER」の行列はこんな感じ - YouTube


これが台湾発「マンゴーかき氷ブーム」の火付け役にして生みの親「冰館」が生まれ変わった店舗「ICE MONSTER」。ショップカラーは鮮やかなブルーです。


さっそく行列に並びます。しばらく待っていると店員さんが青いアルバムのような本を配りにやってきました。


これはメニュー。大行列を待つ間にメニューを見て事前に注文しておくのがICE MONSTERのスタイルです。


このキャラクターは「冰塊老闆」というマンゴーかき氷生みの親にしてICE MONSTERのオーナー羅駿樺さんをイメージしたマンゴーのゆるキャラ。


パラパラめくると何とも綺麗で美味しそうなかき氷がずらり。これは「新鮮草苺綿花甜(フレッシュイチゴ-綿花甜)」で280台湾ドル(約950円)。「綿花甜」というのはきめ細かいかき氷の名称とのこと。


「新鮮芒果棉花甜(フレッシュマンゴー棉花甜)は220台湾ドル(約750円)。


これはメロンのシャーベット「甜瓜雪酪」で160台湾ドル(約540円)。


「黑麥啤酒跳跳糖雪路(ポップロックキャンディ・ライ麦ビールシャーベット)」というちょっと大人なシャーベットで180台湾ドル(約610円)。


「愛情冰棒(恋愛アイスキャンデー)」は90台湾ドル(約310円)、「鮮果原汁冰棒(新鮮果汁のアイスキャンデー)」は30台湾ドル(約100円)。


たくさんあるメニューに目移りしながらも、やはり食べたかったのは「原創新鮮芒果冰(オリジナル・フレッシュマンゴーかき氷)」190台湾ドル(約650円)。コレに決定。


注文すると店員さんはスマートフォンで店にオーダーを通していました。


それにしても暑い。台湾の7月は日本の夏に負けず劣らずの蒸し暑さ。LG G Watchが示す気温は36℃。


あまりの暑さにクラクラしているところでオーナーの羅さんを発見。たしかにあのゆるキャラそっくり。


カメラの望遠レンズで前方の様子を確認。なかなか進まない列にイライラ。「Appleでもあるまいし、なぜマンゴーにこんなにも並ぶんだ!?」と悪態をつきつつ、自分も並んでいることに気付く……。どうやら暑さでもうろうとしつつあるようです。


40分ほど経過。店の看板が見えてきました。


店の前には冷気のシャワー。早くあそこまで行きたい……。


ショップ前には冰塊老闆の大量展示。すっとぼけた表情がイライラをアップさせてくれます。


「こんにちは」「ウルセーよ!」


ここで自分が並んでいる列が「内用排隊」という店内で食べる列であることに初めて気付きました。


店をはさんで反対側には「外帶排隊」というテイクアウト用の列。


どうやらテイクアウトの方が圧倒的に早くかき氷にたどり着けるようです。あちらに並ぶべきだったか……。


並び始めてから約1時間経過。いよいよ入店間近。


どうぞと通されたレジ横カウンターにはフルーツてんこ盛りのディスプレイ。


店内はこんな感じで非常にオシャレ。


円形のテーブル・ソファー席もあり。


店舗奥にはファミリーがかき氷を楽しんでいます。


通されたのはカウンタースタイルの席。これは、一人でガツガツ、黙々、淡々と食べる猛者のための席なのでは?という不安が頭をよぎります……。


無造作に置かれた一本のスプーン。「さあ、これで闘え」という声が聞こえてくる……。どうやら暑さで頭がやられたようです。


向かい合う席にも女性が一人。聞いてみると韓国から来た一人旅の女性とのこと。一人でICE MONSTER。やはり彼女もかき氷通の猛者なのか……。


10分ほど経過。なかなかこない元祖マンゴーかき氷。


向かいの席の女性には「珍珠奶茶棉花甜」というタピオカミルクティのかき氷が到着。デカイ……。


ガンガンに効いたクーラーのおかげで頭も冷めてきました。心を落ち着かせるために水でもとコップに入れると熱湯……。間違って水ではなくお湯を入れてしまいました。まだ頭は冷え切っていないようです。


それにしても遅い。


後から来た隣の女性グループにはすでに到着しているではないか……。実はこの写真右の女性のマンゴーかき氷こそ、私が注文した品。間違えて彼女にパクパクやられていたというわけです。


あらためて注文し直し。カウンターから次々と運ばれてくるかき氷たち。


そしてついに登場したICE MONSTERの元祖・マンゴーかき氷。暑さに耐え、たどり着いた先に現れたかき氷は輝いて見えます。


ちょっと上から。やはり輝いています。


一番上にはマンゴーのシャーベット。


そのシャーベットを持ち上げるマンゴーたち。


練乳がたっぷりとかけられています。


よく見ると色の濃いマンゴーと薄めのマンゴーが2種類あることに気付きます。


こぼれそうなパンナコッタ。思わずこぼれる「なんてこった」。まだまだ頭がのぼせているようです。


まずはマンゴーシャーベットからパクリ。濃厚な味にマンゴーそれ自体を食べているかのようなしっとりとした食感。ほとんどマンゴーだけでできているのではないか?というくらい濃厚です。


スプーンを入れた部分は溶けることなくしっかりと形をキープ。


シャーベットの中にもマンゴーがしっかり入っています。


次に色の濃いマンゴー。非常に果肉が柔らかく、口に入れるととろけるようにして口の中から消えていきます。


一方こちらは色の薄いマンゴー。一見パイナップルのようにしっかりと角の立った果肉ですが、非常にあっさりした味。甘すぎないので練乳との相性が抜群です。


パンナコッタもパクリ。上にかけられたマンゴーのソースの酸味とパンナコッタの甘みがよくマッチ。パンナコッタはまったくクセがなく、ぷるぷるしていてマンゴーとは一味違った食感。


シャーベット・マンゴー・パンナコッタという豪華なトッピングをかき分けると、ようやくかき氷にたどり着きました。


かき氷の黒糖シロップは甘さ控えめ。


この写真の部分がシャーベット・マンゴー・パンナコッタ・黒糖かき氷の交差する黄金地点。


半分くらい食べ進めたところで、スプーンが震え出しました。感動で震えているのではなく、寒さで震えているのです。あれほど暑いと文句を言っていたのがウソのように、今は太陽が恋しい。一口たりとも飲まなかったお湯(今はぬるま湯)がこれほどありがたいとは……。


寒さと闘っていると、前の女性はあっさり完食。やはり猛者だったか……。


寒い。頭が痛い。食べたいけれど、スプーンが動かない。


底には凝縮された氷の塊。こいつが終盤の難敵。


氷を食べていると、トッピングの山がついに崩壊。


大人数でパクつく女の子たち。それが正解。


ヒイヒイ言いながら完食。


そそくさと店を出ると、冷え切った身体を包み込むような夏の台湾の熱気。外には来たときと変わらないくらいの長蛇の列が相変わらず続いていました。


次に台湾に来るときも、きっとICE MONSTERを訪れることでしょう。そのときは、絶対テイクアウトにしようと固く心に誓いつつ駅を目指して歩いていると、早くも暑さに嫌気がさし始めるわがままな身体に、「まだ滞在するから明日も来るか……」と思い悩み始めるのでした。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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