レビュー

挿すだけでUSB接続の電圧&電流から充電速度がわかる「USB簡易電圧・電流チェッカー」で調べまくってみた


スマートフォンやタブレットを購入すると、充電用のアダプタやUSBケーブルが付属品として手に入りますが、性能は全て同じというわけではありません。そのケーブルとデバイスとの間に接続するだけで、電流・電圧を簡単に計って手持ちのUSBケーブルやアダプタの性能を確認できるのが「USB簡易電圧・電流チェッカー」です。編集部には実に大量のUSBデバイスが存在するため、それぞれの性能を確かめるべく実際に計測してみました。

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「USB簡易電圧・電流チェッカー」で計測中に電圧・電流が表示される様子は以下のムービーから見ることができます。

「USB簡易電圧・電流チェッカー」で計測中の様子はこんな感じ - YouTube


USB簡易電圧・電流チェッカー(RT-USBVA2)の外装はこんな感じ。


開封。


中には説明書と本体が入っています。


USB電源とデバイスの間に接続するだけで電圧(3.5~8.0V)と電流(0~3.0A)をLEDで表示してくれます。測定誤差はプラスマイナス1%とのこと。


正面


背面


左端はUSB端子


右側は端子挿し込み口になっています。アダプタとUSBケーブルの間に挿し込むだけですぐさま計測が始まる仕組みで、ボルトとアンペア表示は自動で交互に切り替わります。


重量は15gで、一般的なUSBメモリよりずっと軽い印象。


さっそく使ってみるため、オフィスにあったUSB経由で充電するデバイスをいろいろ集めてきました。


◆iOSデバイス


まずはLightningケーブルとApple 5W USB電源アダプタを使ってみます。計測結果は以下の通り。


iPhone 5:電流0.72A、電圧5.08V


iPhone 5s:電流0.99A、電圧5.06V


続いて出力の大きいApple 12W USB電源アダプタでiPhoneの電流の違いや、iPad類を計測してみます。


iPhone 5:電流0.85A、電圧5.06V


iPhone 5s:電流1.00A、電圧5.06V


iPad mini:電流0.83A、電圧4.91V


iPad Air:電流2.06A、電圧5.01V


iPad 第4世代:電流2.05A、電圧5.01V


初代iPad:電流1.28A、電圧5.04V


iPad 第3世代:電流1.75A、電圧5.04V


12Wのアダプタを使ってもiPhoneの電流は変わらないため、充電速度を上げるといったことはできないようです。しかしながら出力が弱いというわけではなく、iPad Airは2.06Aもの電流を記録しました。

◆スマートフォン・タブレット・データ端末


Nexus 4:電流0.88A、電圧5.16V


Nexus 4(無接点パッド):電流0.82A、電圧5.15V


Nexus 7(専用アダプタ):電流1.11A、電圧5.09V


Nexus 7(専用アダプタ+無接点パッド):電流1.13A、電圧5.11V


GALAXY S4:電流0.81A、電圧5.14V


Xperia Z1:電流0.41A、電圧5.02V


Xperia Z1(充電スタンド):電流0.26A、電圧5.02V


Wi-Fi STATION L-02F:電流0.12A、電圧4.94V


Wi-Fi WALKER LTE HWD11:電流0.08A、電圧4.96V


Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14:電流0.07A、電圧4.96V


いずれも充電がMAXの状態であったため、Xperiaやデータ端末の電流はかなり低くなっていました。Nexusの無接点パッドでは電流が下がるのでは?と思っていましたが、直つなぎとほぼ同等の結果が出ていたので、今後安心して使えそうです。

◆電子ブック


Kindle Fire HDX:電流1.28A、電圧5.09V


Kindle Fire HD 7:電流1.50A、電圧5.08V


Kindle Fire:電流1.43A、電圧5.08V


以下の2つのKindleはバッテリーが空の状態で測定。


Kindle Touch:電流0.07A、電圧5.08V


Kindle Paperwhite:電流0.34A、電圧5.09V


Kobo Glo:電流0.48A、電圧5.08V


Kindle Touchではほとんど電流が流れていないことが判明したため、ケーブルを入れ替えてみると電流0.41A、電圧5.11Vに改善。ケーブルが弱っていたようですが、故障箇所の特定にも役立ちました。


◆番外編


Girocam:電流0.81A、電圧5.10V


今回使用した機器はバッテリー残量が100%の状態で検証していますが、デバイス側の消費電流もあるため、一概に「充電電流」と言えるわけではないものの、ケーブルやアダプタごとに電流が大きく異なることが実感できました。フライトモードにするなど、各デバイスの消費電力を一定の条件に整えることでさらに正確な計測結果を出すことも可能。「ちょっと充電速度が遅いな……」と感じていたら、手持ちのケーブルやアダプタの組み合わせを変えるだけで充電速度を改善できたり、最速の組み合わせを編み出すことができるわけです。

なお、「USB簡易電圧・電流チェッカー」のAmazonでの販売価格は、記事執筆時点で税込950円です。

Amazon.co.jp: ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー ストレート型 (3.4V~8.0V,0A~3A) RT-USBVA2: 家電・カメラ

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