Googleが3Dカメラとセンサーで人間レベルの空間認識能力を備えたスマホのプロトタイプを発表

GoogleのATAP(Advanced Technology and Projects)が、特製の3Dカメラとセンサーを搭載してスマートフォンに人間と同レベルの空間認識能力を持たせるプロジェクト「Project Tango」を発表し、200台のAndroidベースのスマートフォンと開発者用キットの配布を開始しました。
ATAP Project Tango – Google
http://www.google.com/atap/projecttango/
「Project Tango」がどういったものなのかは下記のムービーから確認できます。
Say hello to Project Tango! - YouTube
Project Tangoは空間や動きを認識する機能を搭載することにより、スマートフォンの可能性を大きく広げようというもの。

開発された5インチ(約12.7センチメートル)のスマートフォンには400万画素のカメラ・コンピュータービジョンプロセッサ・センサー・モーショントラッキングカメラが搭載されています。

Project Tangoのスマートフォンは、3Dカメラや空間を読み取るセンサーを組み合わせることで、周囲をスキャンしながら3Dマップを同時に作成することが可能。

また、ユーザーの位置をトラッキングすることで屋内のナビゲーションなどにも応用できるとのこと。

ナビゲーションや3Dマッピング以外にも、スマートフォンと空間を使ったゲームを楽しめます。


Project Tangoのスマートフォンを使えば、メジャーを使用することなく家具の寸法を測ることが可能。

お店に出向く前にスマートフォンで部屋の寸法を測り、サイズぴったりの家具を探すといったような使い方も期待できそう。

Project Tangoは「デベロッパーは3Dカメラを搭載したスマートフォンで、今までとは全く違うアプリケーションを作成できる」と考えています。

デベロッパーはスマートフォンのプロトタイプと開発者用キットを申し込めますが、製品・サービスの開発計画書の提出が必須。プロトタイプと開発者用キットはATAPによる厳正な審査が行われた後、選出された200チームに配布されるとのことです。

なお、開発されるアプリはJava・C/C++で書かれている必要があり、審査結果は2014年3月14日に発表されます。
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