バターVSマーガリン戦争の勝者とは?

By Nomadic Lass

マーガリンは高価なバターの代替品として誕生しましたが、「トランス脂肪酸」が含まれていることからアメリカではマクドナルドを始めとした外食産業で、マーガリンの1種であるショートニングの使用が禁止されています。マーガリンは健康面に関して「少量なら大丈夫」「植物性油脂だから安全」とも言われたりしますが、マーガリンの最大手メーカー「ユニリーバ」が、同社の製品である「ラーマ」にバターを加えて販売していくことを明らかにしました。

I Can’t Believe It’s Butter in My Unilever Rama Spread - Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/2014-01-17/i-can-t-believe-it-s-butter-in-my-unilever-rama-spread.html


ユニリーバの会長Paul Polman氏は、数年間の間、48億ドル(約5000億円)規模のマーガリンビジネスに苦戦していましたが、2013年9月にドイツのラーマにバターを加えて販売を始めたということです。2013年12月5日に行われた投資者会議でAffrique氏は、「長年、バターを敵と見なしてきたが、戦いは終わった」と発言しました。

By marsmetn tallahassee

ユニリーバは、今までに段階的にマーガリンのトランス脂肪酸を減少させ、オメガ-3脂肪酸を加え、コレステロールの減少のために植物ステロールを加えるなど改善を目指し、マーガリンを健康的な食品として位置づけ、2009年の「マーガリンの長所」キャンペーンでは、人々にバターの摂取量を制限するように訴えかけていました。


しかし、IRIの調査によると、2013年のドイツでは、マーガリン1個に対して3つのバターが売れているというデータがあり、さらに、アメリカ政府のデータ(excelファイル)によると、1人あたりのバター消費量は上昇を続ける中、マーガリンの消費量は過去70年の中で最低記録を打ち出しており、その結果、ユニリーバはバターの位置づけを大きく改めることとなりました。

By Jarkko Laine

ニューヨーク大学のMarion Nestle教授は「マーガリンは、チープで、人工的で、不健康な食品の目印となりました」と話しています。ちなみに、BMJの「飽和脂肪と心臓疾患」によると、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、心臓疾患になる危険性を増加させますが、バターに含まれる飽和脂肪は、心臓疾患の発症に直接の因果関係がないという研究結果を発表しています。

なお、日本では既に以下のようにしてバター入りのマーガリンがいろいろと売られています。


明治コーンソフト バター入り 300g|商品情報|株式会社 明治

小岩井乳業株式会社|商品情報|小岩井 マーガリン

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