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Googleマップでナショナルジオグラフィック所蔵の古地図などを見ることが可能に


Googleとナショナルジオグラフィックが協力し、Googleマップのパブリックデータプログラム機能を使って500以上の古地図やトラベルマップを見られるようにすることを明らかにしました。

Official Enterprise Blog: National Geographic shares rich map content with the world via Google Maps Engine
http://googleenterprise.blogspot.jp/2013/12/national-geographic-shares-rich-map.html


GoogleのOfficial Enterprise Blogでは2種類の地図が埋め込まれています。これは「Medieval England 1979」という中世のイギリスを描いた地図で、1979年10月に公表されたもの。


地図はGoogleマップのレイヤーとして表示される形になっていて、紙の端はそのまま通常の地図に繋がっていきます。


ドーバー海峡に点線が引かれていますが、これは1066年にウィリアムI世が行ったノルマン・コンクエストのルートを示しています。


これが当時のロンドン近郊


レイヤーを外して現在の地図と見比べることができます。


公開されているもう1つの地図は「Dominican Republic Adventure Map」。公式ショップでは11ドル95セント(約1232円)で販売されています。


この地図も、イギリス古地図と同じようにレイヤー切替で通常のマップと見比べることができます。


ズームアウトするとこんな感じ。


ドミニカ共和国内の観光地などを示すためにマップが区切られていて、その表示例が地図の下の方に掲載されています。まさに、観光地図をそのままGoogleマップに載せて見ているような感覚。


1888年に設立された、世界最大の非営利な科学的教育組織であるナショナル・ジオグラフィックは、「人々に地球に対しての興味を持ってもらう」ことを目的として活動を行っており、これまでに研究・保存・調査など1万件を超えるプロジェクトに資金援助を行ってきました。名前にも入っているように、地図と地理学(ジオグラフィ)は特に重要なポイントで、National Geographic Mapsという地図販売サービスも行っています。

100年以上にわたって雑誌を刊行してきて、付録の古地図を集めている人もいるとはいえ、すでに屋根裏や物置に収納されてしまっているものも多いはず。そこで、デジタル化して広く公開することで、ナショナル・ジオグラフィックの所蔵する驚くべき地図のことをもっと知ってもらえるのではないかということから、今回、Googleマップのパブリックデータプログラムを使って、古地図500件以上が公開されることになりました。

ナショナルジオグラフィックマップのディレクターであるFrank Biasi氏によると、他にも地図サービスはいろいろとあるものの、Googleマップは高性能、かつ利用に際して専門知識を必要とせず作業手順が比較的簡単だったとのこと。公開されるデータは無料で利用できますが。高解像度のものは有料販売かライセンス提供を予定していて、このサービスを使った出版社や旅行業者などとのビジネスに発展すれば、と考えているそうです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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