アート

無料で1800年代に出版された1万3000点以上の図解を含む百科事典「Iconographic Encylopædia」を閲覧できるデジタル版が公開


1800年代中旬に出版された1万3000点以上のイラストと160万語以上の説明を含む百科事典「Iconographic Encylopædia」を、アメリカのシカゴを拠点に活動しているデザイナーのニコラス・ルジュー氏がデジタル化しています。

Iconographic Encylopædia - C82: Works of Nicholas Rougeux
https://c82.net/work/?id=388

1844年、ドイツのイラストレーターであるヨハン・ゲオルク・ヘックは天文学から動物学に至るまで幅広い主題をカバーする図解百科事典の編集を開始し、1849年から1851年までの3年間で10部構成のオリジナル百科事典を出版しました。百科事典はもともと「Bilder-Atlas zum Conversations-Lexicon. Ikonographische Encyklopädie der Wissenschaften und Künste」というタイトルで、ドイツのブロックハウス百科事典の補足用辞典としての位置づけでした。

その後、上記の百科事典は「科学・文学・芸術における象徴的な百科事典」と考えられるようになり、1851年から1852年にかけて「Iconographic Encylopædia」という名で英語に翻訳されることとなりました。さらにその後、スミソニアン協会の最初の学芸員となるスペンサー・フラトン・ベアードにより編集されました。

この「Iconographic Encylopædia」のデジタル化を進めてきたルジュー氏は、「13カ月の間に500枚の刻印プレートと3000ぺージ分のテキストのスキャンを、1つの包括的なものとして統合しました。スキャンはパブリックドメインライセンスの下でダウンロードできるようになっています」とコメント。

ルジュー氏が公開しているデジタル版「Iconographic Encylopædia」には以下からアクセス可能です。

Iconographic Encyclopædia of Science, Literature, and Art
https://c82.net/iconography/


デジタル版「Iconographic Encylopædia」では序文・数学・天文学・物理・気象学・化学・鉱物学・地質学・植物学・動物学・地理とプラノグラフィー・人類学と外科・歴史と民族学・軍事科学・海軍科学・建築・ファインアート・テクノロジー・神話と宗教儀式といったカテゴリに分かれており、カテゴリからそれに類する説明文と図解を閲覧可能。


各カテゴリはカテゴリに関する膨大な説明文(左画像)と図解(右画像)がセットになっています。

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in ネットサービス,   アート, Posted by logu_ii

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