水と火だけでタブレットも充電できるポータブル10W発電機「The PowerPot X」
キャンプなどに出かけたときに、たとえコンセントから給電できなくてもスマートフォンを充電する発電機としては薪を使った「バイオライトキャンプストーブ」などが実用化されていますが、問題は最大出力が2Wから5Wほどなので、充電に時間がかかる点と、タブレットへの充電には出力不足な点。そこを解決した、最大出力10Wのポータブル発電機が「The PowerPot X(パワーポット・テン)」です。
The PowerPot X: Most Reliable 10-Watt Portable Generator by David Toledo — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/david-toledo/the-powerpot-x-most-reliable-10-watt-portable-gene
「The PowerPot X」でどのように発電し、デバイスを充電するのかがわかるムービーがこちら。
山道を歩きながらGoogleマップを見ています。
アウトドアでも地図で現在地を確認できれば、山で遭難することもなく安全。
タブレットで子どもの写真を撮影したり、携帯デバイスがあればアウトドアの時間はより楽しくなります。
そんな携帯デバイスを充電しようにも野外にはコンセントはありません。そこで使うのがThe PowerPot X。充電時にはたき火や炭などの熱源に置いておけばOK。
また、自宅にいるときでも……
突然停電に見舞われることがあります。
そんな時は、棚からThe PowerPot Xを取り出して……
ガスコンロにかければ電源を確保できます。
The PowerPot Xの見た目は、アウドドア用品によくあるような折りたたみ式のアルミ鍋。
アウトドアで使うコンロなどで、水を張ったThe PowerPot Xを火にかけて……
USBケーブルを挿しこめばすぐに充電を開始します。
子どもはタブレットを触れて大喜び。
また、The PowerPot X本体から伸びるケーブルの先には、出力電力が一目でわかる「Practical Meter」が付属しているため、何Wで充電しているか確認できます。
充電して沸騰したお湯は、フリーズドライフードを作るのに使用したり……
マカロニを投入して、料理しながら充電しても大丈夫です。
サイズはXL(3.8リットル)・L(2.3リットル)の2タイプ。
取っ手は折りたためるため持ち運びにも便利。
ケーブルは熱で溶けないように保護されています。
同梱のパワーメーターは光の数でワット数を表示。
パワーメーターの表示は、青色のランプの数がワットを表し、赤色のランプがついているとハイパワーモードであることを意味します。
サイズは2種類ありますが、発電できる電力はどちらも10W。ケーブルは耐火性となっており、長さは90cm。また、USBポートは2つあり、各5Wずつで2つのデバイスを同時充電できるほか、1つに絞れば10Wの出力が得られるのでタブレットの充電もできます。
鍋の底に熱電モジュールが内蔵されており、火にかけると熱と水の温度差を利用して発電できる仕組み。
アウトドアで活躍するGo Proも充電できます。
フィッシングの傍らでスマートフォンを充電しておいたりとアウトドアで重宝しそう。
The PowerPot Xは、Lサイズキット(2.3リットル)に189ドル(約1万9000円)、XLサイズキット(3.8リットル)に199ドル(約2万円)を出資するとゲット可能で、キットには充電用USBケーブル、パワーメーター、本体と鍋のフタが含まれます。発送は2014年の5月を予定しており、アメリカ国外への発送は別途20ドル(約2000円)必要です。
なお、出資の締め切りは日本時間で、2014年1月16日の午前4時までとなっています。
・つづき
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