水だけで発電しスマホを充電できる水素燃料電池内蔵ポータブル充電器「myFC POWER CHARGER」を実際に使ってみました

どこでも発電可能なバッテリーとして、ハンドルを手回しすることで発電ができるモバイルバッテリーやポータブルソーラー発電ユニット「Forty2」などを使いましたが、手回しが大変過ぎたり持ち運びが不便だったり。そんな中で、水を入れるだけで発電可能な水素燃料電池内蔵のポータブル充電器「myFC POWER CHARGER」を発見、実機を借りることができたので実際に発電してみることにしました。
myFC POWER CHARGER || EVERNEW
http://www.myfc-charger.jp/
この充電器のコンセプトがどんなものなのかは、以下のムービーを見るとわかります。
myFC PowerTrekk Concept Movie - YouTube
◆フォトレビュー
エバニューから発送されたmyFC POWER CHARGERがGIGAZINE編集部に到着。

包みの中はmyFC POWER CHARGERとmyFC Fuel Cell Pack(水素発生パック)が入っていました。

早速開封!

myFC POWER CHARGERの箱の中には、ウェルカムカード・ユーザーマニュアル・au対応チップ・docomo/SoftBank対応チップ・Apple対応チップ(iPhone 4Sまで対応)・Apple対応チップ(iPhone 5まで対応)・miniUSB対応チップ・microUSB対応チップ・USB A チャージングケーブル・本体が入っています。

左からmicroUSB対応チップ・miniUSB対応チップ・Apple対応チップ(iPhone 5まで対応)・Apple対応チップ(iPhone 4Sまで対応)・docomo/SoftBank対応チップ・au対応チップ

USB A チャージングケーブルと各種コネクタに対応したチップを……

ドッキングさせて使えばあらゆるスマートデバイスの充電が可能になります。

本体は密封可能なビニール袋の中に入っているのでパカリと開けます。

これがmyFC POWER CHARGER。

天面

天面の黒色部分は薄いナイロン系の布のような素材が貼られています。

底面

側面にあるこれはコントロールパネル

左からLEDフューエル・セル・インジケーター、内蔵バッテリー残量確認ボタン、LED内蔵バッテリーインジケーター、パワートランスファーボタン(送電ボタン)、LED外部充電インジケーター

充電用出力ポート(USBポート)とその下にある留め具。

充電用入力ポート(microUSBポート)の下にも留め具あり。

本体両側にある留め具を……

外します。

こんな感じで上部ユニットと下部ユニットの取り外しが可能。

下部ユニットはこんな感じで、これの中に水と水素発生パックを取り付ければ水素燃料電池となり発電が可能になります。左下の黒色カバー部分が水タンクカバーでこの下に水を入れるタンクがあります。

手前のツメ部分を引きながら水タンクカバーを押すと……

パカリ。

タンクのフタはひねって開閉します。

ここに水を入れるわけです。

myFC POWER CHARGERは手に持つとこれくらいのサイズ感。

本体重量は230グラム、手で持ってみると見た目よりもかなり軽く感じます。

myFC POWER CHARGERを使用しない際には本体が入っていたビニール袋に入れて保管するのがベターな模様。

これは水素発生パックが3つ入ったmyFC POWERCHARGER Puck。1度きりの使い切りタイプなので再利用は不可能です。

この水素発生パックは汚れと極端な乾燥には敏感なので厳重に保管する必要アリ。このパックの中には水素を発生させるための粉末が入っており、水と混ぜると水素が発生し、それを使ってmyFC POWER CHARGERは発電が可能になります。

これくらいのサイズで……

1つ31グラムとかなり軽いです。

◆内蔵バッテリーでiPhoneを充電
まずはmyFC POWER CHARGERの内蔵バッテリーを使ってiPhone 5sを充電してみます。

USB A チャージングケーブルとApple対応チップをつなげて……

myFC POWER CHARGERのUSBポートにUSB A チャージングケーブルを挿します。

さらにiPhone 5sもつなぎました。

後は本体側面にある送電ボタンを押せばOK。

ボタン横のインジケーターが点灯すれば送電開始。内蔵バッテリーから外部機器を充電する際の最大出力は5Wです。

実際にmyFC POWER CHARGERの内蔵バッテリーを使用してiPhone 5sを充電している様子は以下のムービーで見ることができます。
myFC POWER CHARGERの内蔵バッテリーでiPhone 5sを充電 - YouTube
◆外部機器とつないで内部バッテリーを充電
次は内蔵バッテリーを充電してみます。内蔵バッテリーを充電する際は本体のmicroUSBポートにコードを挿し……

ケーブルを電力の供給元となる機器に接続。

するとコントロールパネル中央のLED内蔵バッテリーインジケーターが点滅し、充電が始まります。

◆水と水素パックを使って発電
myFC POWER CHARGERで発電する際は水タンクに水を10cc以上入れる必要アリ。

水を入れすぎるとタンクのフタを閉める際にあふれてしまうので注意。

フタを閉めて……

水タンクカバーも閉じます。

水タンクカバー横のフューエルコンパートメントに水素発生パックを置き……

パック上部のシールをペリペリ剥がします。

そして上部ユニットを装着すればOK。

「パック装着から2~3分以内に発電が開始」とユーザーマニュアルにはありましたが、上部ユニットを装着してすぐに発電がスタート。水素発生パックと水を使って発電が行われている際には、コントロールパネルのLEDフューエル・セル・インジケーターとLED内蔵バッテリーインジケーターが点灯します。

発電時に必要な水素が足りなくなると、LEDフューエル・セル・インジケーターが点滅します。
LEDフューエル・セル・インジケーターが点滅 - YouTube
水素が漏れるのを防ぐために、LEDフューエル・セル・インジケーターが点滅し始めてから4時間以上経過するまで上部ユニットと下部ユニットを分離させてはいけません。また、発電中は水素が発生しているので火気には近づけないように注意する必要もあります。

発電時は内部が高温になり、水素発生パックが58度を超えるとLEDフューエル・セル・インジケーターが赤色点滅してブザーが鳴るとのこと。

発電しながらダイレクトに外部機器を充電する際の電力の最大出力は2.5W。この出力の仕方は少々不安定なので発電時は内部バッテリーを充電した方が良さげ。発電量はパックの保存状態や発電時の環境に左右されるとのことですが、ユーザーマニュアルによると水素発生パックで発電して内部バッテリーを充電する際の出力は2Wとのこと。なお、実際に発電してみた際にはパック1つで1時間弱の発電が可能でした。

myFC POWER CHARGER本体は税込2万5200円、水素発生パックは3つセットで税込1575円となっています。
製品情報 || myFC (マイエフシー)
http://www.myfc-charger.jp/product/index.html

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