メモ

みんなの言う「こうすればいい」を華麗にスルーして本当に必要な意見だけを見抜く方法

by Kristin Andrus

スタートアップとして起業する際によく言われるのは「フィードバックを受けること」ですが、「多くのフィードバックには意味がなく、スルーしていい」と語るはベンチャーキャピタルFlightCasterを作ったJason Freedmanさん。一般論と間逆を行くこの理論は何を意味するのか?ということが、Freedmanさんの作ったもう一つの会社42Floorsのブログで語られています。

You're only getting the nice feedback - 42Floors
https://42floors.com/blog/uncategorized/youre-getting-nice-feedback

Freedmanさんは1枚目の契約資料を受け取る前に52件ものベンチャーキャピタルに投資を断られ、その都度フィードバックを受け取ったのですが、そこで言われたのは「市場が小さすぎる」や「プロフェッショナルな人がいない」などFreedmanさんにとっては的外れな意見で、また「君たちは好きだけどもっとデューディリジェンスが必要だね」と言って無理難題をふっかけ例えそれに応えたとしても契約を結ばないということもあったそうです。

Freedmanさんはフィードバックに応えるためスタートアップに際して信じられないほど長い時間を費やしました。これらの仕事や繰り返される売り込みが状況をよくしていると信じたいところですが、実際に投資を行ってくれた会社であるSunilは、これらフィードバックによる改善点を全く気に留めませんでした。3度目のミーティングの後に「市場調査データや成長具合、産業の概観などの情報が書かれたデューディリジェンスが必要ですか?」と尋ねた時でさえ「必要ないよ。君に賭ける」とだけ応えて投資を引き受けたそうです。


「投資を引き受けてくれたSunilと、その他のベンチャーキャピタルの違いは何か?」ということを考えたとき、その違いは「Freedmanさんに賭けてくれたか」ということ。多くのベンチャーキャピタルはFreedmanさんに賭けたかったが、賭けないと決めました。言い換えるなら彼らはFreedmanさんを信用せず、ゆえに賭けを行わなかったのです。他に理由はありません。

市場の大きさを理由として、面と向かって「あなたは成功する創立者が必要とするものを持っていない」と言うことは簡単です。FlightCasterへの投資を拒否したベンチャーキャピタルのいくつかは同様のコンセプトでFreedmanさんが作った42Floorsには投資しているので、これは確かだとのこと。なお、信頼関係のある今ではこれらベンチャーキャピタルとJason Freedmanさんは率直に話ができるそうです。

42Floorsを創設したとき、いくつかのベンチャーキャピタルはチームのメンバーがプロダクトのビジョンが見えずマーケットの調査も終わっていない段階で投資を行い、またいくつかのベンチャーキャピタルは会社の持つ不動産についてさえ知りませんでした。彼らはただFreedmanさんが創立者として成長し、賭けるに値すると見なしているのです。

ということで、Freedmanさんがスタートアップ創設によって学んだ「多くのフィードバックを無視し、自分に本当に必要なフィードバックだけを得る方法」は以下の4つのポイント。

◆01:いいアドバイザーを得る

by decoded conference

あなたより12~18カ月先輩のスタートアップ・アドバイザーを見つけて下さい。業界のベテランや、会社を数億ドルで売るような人ではなく、あなたの行っているゲームを得意とする特定の誰かです。彼らはあなたより少し先にいるので、何が起こっているのかを最も率直に教えてくれやすいと言えます。

◆02:続けざまに何度もやってくるフィードバックは信頼する

by NetMinder IG

プロダクトのビジョンや市場の大きさといった何らかの点に対し本当に問題がある場合、複数のベンチャーキャピタルがそれを指摘するはずです。フィードバックが矛盾していると感じた時はただの騒音としてスルーすれば、真実のサインではなかったことに気づくかもしれません。

◆03:率直なフィードバックを求めたからといって、それを受け取らなくてもいい

by Andreas-photography

率直なフィードバックを求めるのがうまい人もいて、彼らはとりわけフィードバックを求めます。しかし、うまく作用する場合もありますが、多くのフィードバックは無駄に終わります。たいていの投資者には真に率直なフィードバックを与えようとする感情的な努力や時間がありません。彼らが99%「ノー」と言うことを理解してください。意識的に、あるいは無意識的に彼らは最小の労力で「ノー」と言おうとします。

◆04:いい裏ルートにアクセスする

by Florian Seroussi

正しく人々と情報交換できればあなたが投資を求めた投資者を介して出会いがあるはずです。うまくいけばスタートアップコミュニティーの仲間として、あるいは個人的な友人として彼らと付き合うことで第一歩が踏み出せます。彼らはあなたが知りたい「何が間違っていたのか」を知っています。多くの投資者は仲間と話すので、あなたを断ったベンチャーキャピタルの決定が本当はどういうニュアンスだったのか明らかになります。もしあなたの友人が気の毒に思って曖昧なニュアンスで伝えてきたら、あなたはフィードバックの犠牲になるかもしれませんが、少なくとも投資家に直接尋ねるよりはいいはずです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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