ゲーム

マリオカートのプレイデータを解析しまくって勝利の法則を探る「kartlytics」

By John Flinchbaugh

任天堂のマリオカートシリーズといえば、全世界で9000万本以上の売り上げを誇る大人気レースゲームです。このシリーズ2作目に当たるマリオカート64はNINTENDO64のゲームとしては国内で最も出荷本数の多いもので、いまだにプレイするファンもいる程。そんなマリオカート64の必勝法をビックデータと解析ツールを使って解き明かそうとしているプロジェクトが存在します。

kartlytics: Summary
http://kartlytics.com/

Dave Pacheco's Blog » Kartlytics: Applying Big Data Analytics to Mario Kart 64
http://dtrace.org/blogs/dap/2013/08/08/kartlytics/

このプロジェクトを行ったDave Pachecoさんは、もともとマリオカート64を同僚たちとプレーしていたそうで、「レースで良い順位につけているプレーヤーに強力でないアイテムを与えるというハンディキャップは適切なのか」であるとか「1周目は最終順位にどれくらい影響しているのか」、「どのキャラクターが最も勝てるキャラクターなのか」など、マリオカート64に対する興味が募っていったそうです。


そして何度も何度も「軽量級と重量級のどちらのキャラクターがよいのか」や「バナナやこうらがヒットしたり、コースから落ちたりするとどれくらいの時間のロスがあるのか」などについて仲間たちと議論を繰り返していたそうですが、ついにはマリオカート64をプレーしている様子をビデオキャプチャし、レースの内容を細かく解析するようにまでに至った、とのこと。


プロジェクトスタートから現在までに解析されたレースのデータは以下のページで確認できます。

kartlytics: All races
http://kartlytics.com/#races


このページからは239回分のレース全てへのリンクが貼られているので、例えば日付をクリックすれば……


各日付に行われたレースの詳細なデータとレースムービーが埋め込まれたページに飛びます。


ここには時間ごとの各プレイヤー成績を記したものや……


レース中に起きた出来事までキャプチャ写真付きで記されています。


こうやって蓄積されたデータの解析結果が、kartlyticsのSummaryページ兼トップページにまとめられています。


例えば、レースを盛り上げるアイテムをプレイヤーにくれるアイテムボックス。これからゲットできるアイテムは各順位ごとで、どのアイテムがどれくらいの確率でゲットできるのか、その確率が表示されています。最下位を走っている際にトリプルキノコが出現して「もう少し良いアイテムが欲しいな……」と思った経験があるかもしれませんが、解析結果をみるとその確率はかなり高め。


こちらは各順位ごとのプレイヤーが、アイテムを1つ所持した状態でアイテムボックスに触れるとゲットできるアイテムの確率を表したもの。


さらに、5秒以内に1位から4位まで転落してしまうKeithingsというケースは、239レース中半数以上のレースで起きています。1位を独走していても一瞬のうちに最下位になってしまう……そんな何が起きるか分からないマリオカート64らしい結果、ともいえます。


なお、この解析を行っているのはJoyentの社員たち。Joyentはリアルタイムウェブやモバイルアプリケーションにて使用されるようなクラウド設備を提供する企業で、ビックデータの処理を簡単にしてくれるクラウドストレージサービスmantaを最近リリースしており、このmantaの動作確認という意味合いも兼ねたプロジェクトだったようです。

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in メモ,   ゲーム, Posted by logu_ii

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