本物のレーサーがマリオカートをしたらこうなるかもしれない臨場感あふれるムービー、公開から1週間足らずで371万回再生を突破

先日コメディアンのレミ・ガイヤール氏がマリオに扮し、カートでショッピングセンターに乱入してバナナを強奪する「リアルマリオカート」が公開され話題になりましたが、レミ氏のはた迷惑でコミカルな再現とは全く異なり、臨場感あふれるマリオカートの再現ムービーが、公開から1週間足らずでおよそ371万回という驚異的な再生数を叩き出しています。

マリオやルイージなどのキャラクターは登場せず、ヘルメットとレース服に身をつつんだガチなレーサーたちが、プロさながらの合成で表現された赤コウラなどのアイテムを使ってレースを繰り広げる様子はかなりの迫力。唯一登場するキャラ・ジュゲムも何だか妙に現実味のある感じで表現されていて、各所でレースの生々しさが伝わってくる秀逸な動画となっています。

ムービーの内容は以下から。YouTube - Real Life Mario Kart!

けたたましいエンジン音の中、レーサーたちはスタートの合図を待ちます。

彼らの頭上にジュゲムっぽい人がふわふわ飛んできました。

「な、何だあれは……」

単に演じるだけではなく、ゲームのジュゲムに等身を合わせるために顔だけ合成しているなど妙なところが細かい……などと思っていると、スタートの合図が。

各車両一斉に走り出しました。

すると最初のカーブの先にはアイテムボックスが。

カートがボックスにぶつかると派手に破片が飛び散り、粉々に砕け散ります。ゲームではすぐに消えてしまう破片が路上に残るなど現実味のある表現がされています。

赤いスーツの3人が競っています。

アイテムボックスを壊したので、レーサーの頭上にはアイテムのスロットが浮かび上がります。この人のアイテムは「トリプルアカこうら」に決定。敵レーサーを直接攻撃できる頼れるアイテムです。

ぽこん、ぽこんとカートの周りにアカこうらが出現。

前方のレーサーめがけて発射すると、火花を散らして飛んでいき、見事相手を吹き飛ばすことに成功。コミカルな表現のゲームと違ってかなり派手にクラッシュしているのでちょっとヒヤリとしてしまいます。

勝利のガッツポーズ。

残りの2発も飛ばします。

これが当たったらひとたまりもない、と思わせるスピードで滑っていますが……

コーナーに直撃して動きが止まってしまいました。ゲームではどこか彼方へ消えていってしまうアカこうらが動きを止めるのが妙に生々しいです。

一方、別のレーサーはスターを引き当てたらしく、七色に光りながら鼻歌交じりでトップを独走。

アカこうらで吹き飛ばされたレーサーはジュゲムに助けてもらっていました。釣りざおのリールをカラカラ回す手つきになぜか目が行ってしまいます。

呆然とジュゲムを見つめるレーサー。

そしてこの満面の笑み。レースの上位入賞が絶望となったときにこの顔を見たらアカこうらの1つも投げたくなるかも……

視点は移り変わり、後方を走っているまったく青いスーツのレーサーが映し出されます。

彼が引き当てたのは、一定時間何回でもダッシュを使うことのできる「パワフルダッシュキノコ」

アカこうらのレーサーと、スターで無敵状態のレーサーの一騎打ちに乱入。

ダッシュをここぞとばかりに連発し……

あっという間に1位に。

アイテムを使い切ったレーサーが「ま、待て！」と思わず手を出すも時すでに遅し。先ほど空打ちしたアカこうらを温存していたら勝敗は変わっていたのかもしれません。

こうして、「パワフルキノコ」を見事引き当てたレーサーが1位に輝きました。

スリリングな駆け引きはゲームそのもので、キャラクターが出てこなくても十分ゲームの魅力が伝わる秀逸な再現ムービーです。

レース後の順位発表をまねした形で彼らがこれまでに作ってきたムービーも紹介されていますが、1位となっているのがこのマリオカート再現ムービーのメイキング映像。ナイスメガネなジュゲム役の人は、実は映像作家のFreddie Wong氏。彼と、同じく映像作家のBrandon Laatsch氏、そしてゲームクリエイターのMatthew Arnold氏の3人はFacerockerというサイト上で秀逸な映像作品やゲームを作り出しているので、この作品で興味を持った人は彼らの過去の作品を見てみるのをおすすめします。

YouTube - Behind the Scenes - Real Life Mario Kart