テキスト共有サイトの投稿からパスワードなどを抽出してツイートするボット「Dump Monitor」
By Lorraine Murphy
PastieやPastebinなどのテキスト共有サービスは、インターネットのクリップボードのようなもので、テキストをコピーアンドペーストで貼り付けてアップロードすれば誰とでも共有できるという大変便利なものであり、Internet Relay Chat(IRC)の場として アノニマスやLulzsecも使用しているとのことです。しかしながら、警戒心の薄いユーザーが個人情報を含んだテキストをアップロードしてしまったり、ハッカーがクラックして得た個人情報などを投稿することがあるようです。このような個人情報を含んだテキストだけを拾い上げ、メールアドレスやパスワードなどを抜き取ってツイッターで全世界に公開してしまう恐ろしいボットが「Dump Monitor」です。
RaiderSec: Introducing dumpmon: A Twitter-bot that Monitors Paste-Sites for Account/Database Dumps and Other Interesting Content
http://raidersec.blogspot.jp/2013/03/introducing-dumpmon-twitter-bot-that.html
Dump Monitor(dumpmon)
https://twitter.com/dumpmon
Dump MonitorはPastie・Pastebin・Slexyに投稿されたアカウント名・データベース、GoogleのAPIキー、Ciscoのコンフィギュレーションキー、ハニーポットのログを含んだテキストを正規表現検索してマッチしたものを抽出してツイートするという仕組みになっているようです。
Dump Monitorのツイートは下記のように表示されます。ツイートごとに貼り付けてあるリンクをクリックすると……
恐ろしいことにメールアドレスとパスワードをリスト化したものが表示されました。
こちらは左からユーザーネーム・パスワード・名前・メールアドレスが表示されています。項目名が英語ではなくスペイン語表記になっているため、Dump Monitorはテキスト共有サイトに貼り付けられたテキストをそのまま持ってきてツイートしているようです。
以下のテキストにはURLと各サイトにログインするためのログインネームとパスワードが丸見えになっています。
ログイン情報だけではなく、GoogleのAPIキーもツイートされていました。
Ciscoのコンフィギュレーションキーも流出しているようで、トラフィック情報がズラリ。
Dump Monitorはリアルタイム更新されており、約5分おきに個人情報を含んだツイートをしています。メールアドレスやパスワードなどを覚えるのが面倒だからといってテキスト共有サイトに非公開設定にして保存することはやめておいたほうがよさそうです。
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